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海岸でヘンテコワークショップ。影を描いて遊んでみよう。シャドウドローイング。

秋と言えば読書の秋、芸術の秋、食欲の秋と、まぁ〜毎週、毎週あっちこっちでオモシロそうなイベントがありますね。我が家の場合は「お休みの日は徹底して遊ぶ」がルールなので、こんなに行きたいところがあると体が幾つあっても足りません。

先週末もトビキリ面白そうなイベントを見つけました。シャドウドローイング。影を描いて遊ぶんですってよ。 なんかおもしろうなYOKAN。「やったことがない」ことを親子で体験してみるのって大好きなんですよね〜。親と子どもが一緒に『知らない』目線で楽しめるじゃないですか。ということで、シャドウドローイングをやってきた体験記をお送りします。お楽しみください〜。

目次

レッツ‼︎ 国安海岸。掛川の海は中田島砂丘と雰囲気が違うのだ。

砂浜はあるけど、橋や風力発電の風車、水門があるなど、中田島砂丘とはまるで違います。

シャドウドローイングのワークショップ会場は掛川にある国安海岸。浜松から国道150号線をひたすら東に走って1時間くらいのところです。菊川市から流れてくる菊川(名前そのまんまですね笑)と、海がぶつかるところにある潮騒橋の下でワークショップは開催されます。

潮騒橋は、4径間連続上路式PC吊床版橋という構造の端で、世界的に珍しいんだそうです。

今回のワークショップのファシリテーターをつとめるのは、彫刻家の木下琢朗さん。木と炎を使い作られた『森のたね』など、新しい生命を生み出すような彫刻作品がとても印象的な作家さん。今回の企画は「かけがわ茶エンナーレ2024」という、掛川市をあげて行われるアートイベントのプレイベントで、木下さんは掛川市内に住み込み作品づくりをしているんですって。

ファシリテーターの木下琢朗さん(右)と、かけがわ茶エンナーレの実行委員兼美術プロジェクトリーダー高橋咲月さん(左)
彫刻家、木下琢朗さんの作品展『刀耕火種〜森のたねのゆくえ〜』。豊岡梅園で撮影しました。

ところで皆さんは海ってよく行かれますか? 浜松の方だと海といえばやっぱり中田島砂丘ですよね。今の中田島砂丘は砂が少なくなってしまい、私が子どもの時のイメージとはまるで違っていますが…。

国安海岸も中田島砂丘ほどではないですが砂のある海岸。中田島と同じ海岸線にはありますが海によって表情は違うものですね。国安海岸では砂の上を小さなカニが走り回っていました。さっそく子ども達のテンション爆上がりです。

軍手の中に白い小さなカニさんがいます。わかりますか⁇?

それではワークショップのスタートです。ドローイングを楽しみましょう。

おっといけない。今回の目的はシャドウドローイング。カニを探して遊ぶのも楽しいですが、今回は影で遊ぶのが目的です。カニさんとはまた今度遊びましょう。

それではワークショップのスタートです。まずはこちらを読みましょう。デデンッ♫『シャドウドローイングの心得』。

シャドウドローイングは自由にアートを楽しめるワークショップですが、楽しむための″やり方″があります。

  • 海岸で拾ったものをゴミと言わず、アイテムと呼ぶ
  • ペアを組む、向かいあい挨拶をする
  • 影を描く道具を探す
  • モデルと画家に分かれる
  • 画家はモデルになんパターンかポーズしてもらいポーズを決める
  • ポーズを決め影を砂地に描く(はみ出すぐらい大胆に)
  • 影にデコる木炭、アイテムを集める
  • 描いた影に焼いた流木とアイテムを、デコレーションする
  • 完成したら画家とモデルを交代する
  • 影と一緒にポーズして撮影し完成
  • 焼き芋を食べながら潮騒橋で鑑賞する
  • アイテムをアイテム袋に入れ、海をキレイにして終わり

まずはお互いに挨拶。親子だろうとなんだろうと、親しき中にも礼儀あり。お互いをリスペクトして作品を作っていきましょう。影を描く道具は落ちていたアイテム「竹の棒」を使います。

我が家はモデルがお父さん、画家はムスメ。それぞれの役割で絵を描いていきました。普通に突っ立っているだけで面白くないっ‼︎ モデルには様々なポーズを要求されます。躍動感あるポーズがいいですが、躍動感がありすぎるとモデルが疲れてしまうので、いい感じのバランスを探りましょう。

「どすこい」なポーズ。なかなか足腰が疲れます。

ここからが大本番。海岸にはどんなアイテムが眠ってる?

海はアイテムの宝庫です。もちろんね。プラスティックごみ…じゃなかった。プラスティックアイテムとかね。海に捨てられちゃうのは困りものですが。まぁ今回だけはドローイングの素材なので宝物です。

「すごいの発見したよ〜♫ 見てみて〜‼︎」とムスメが持ってきたのは、な、な、何とカメのミイラ。外来種のミシシッピアカミミガメですかね。飼えなくなったカメを川に放したのが海岸に流れ着いてカッピカピになったのか? カメのミイラは合計4体も見つけました。これもシャドウドローイングのデコレーションの一部になります。

〈閲覧注意〉風にさらされてカッピカピになったカメのミイラ。

海岸で探し物をしている間、アーティストの木下さんは地元のおじさん達と一緒に流木を焼いて木炭にしてくれています。これもデコレーションの素材。普段火を見ることのない子ども達は興奮しています。大人の私も興奮しています。燃やした木は熱いので水をかけて冷やしていますが、触ってみると中からじわじわと熱くなってくるので気をつけて。

燃えて炭になっていく流木
必ず水をかけて冷ましましょう。

ドヤっ‼︎ ついにシャドウドローイング完成‼

だんだんと人の形が見えてきました

海岸で拾ったアイテム、そして木炭をシルエットにデコレーションしていきます。ただ隙間を埋めるように置いていくのではなく、「このアイテムはココに置いた方が面白い」というムスメのこだわりが面白いです。ちなみにここは顔の部分ですが、顔の中央にマイメロがいるのわかりますか?

顔の部分。中央に何かピンク色の何か…
マイメロがいた〜〜〜!

海辺の風でどんどんシルエットの線が消えていくので、その都度ポーズをとってなぞり直していくのですが、最初にポーズをとった時と太陽の角度が変わっているため、どんどんポーズが難しくなっていきます。「もっと腰を落として〜‼︎」はい、そこでスト〜ップ‼︎ 画家の先生(ムスメ)はなかなか注文がシビアです笑。

最初のうちは″どうなることやら″と思っていたシャドウドローイング。それも段々と形が見えてきました。流木やヤシの実の木炭、ミイラのカメ、黄色い三角ポール、クラゲの死体もあります。これで遂に完成しました。我が家のシャドウドローイングですっ‼︎

テッテレ〜♫ 完成しました〜‼︎
他のご家族のシャドウドローイングも完成していきます。
こちらでは何故かチャイルドドローイングが始まりました笑

お芋を食べて橋の上から鑑賞してみましょう

他の参加者さんたちもシャドウドローイングが完成。それでは橋の上から作品を鑑賞してみましょう。…の前にお楽しみ。おじさんたちが焼き芋を焼いていてくれました。ドローイングで疲れた身体に甘さが染みわたる〜。

お芋が焼けました〜‼︎ テンションアップ‼︎
ホクホクお芋。疲れた身体にジワッと温かい。

焼き芋をかんじりながら潮騒橋の上へ。砂浜を眺めてみると色々な素材でできた影が寝そべりながら変なポーズをしています。他のご家族の影も一緒にいて楽しそう。

他のご家族シャドウとご近所付き合い笑
我が家のシャドウ。人の形に見えるかな?
それぞれのシャドウに対して皆んなで感想を話します

これにて終了…ではありません。片付けられるアイテムはアイテム袋に入れて、持ち帰りたいものは持ち帰り、自然に還せるものは還します。こんなヘンテコな遊びに付き合ってくれる雄大な自然。私たちの代だけでなく、子ども達へ、また次の子ども達へ繋いでいきたいですからね。これにてシャドウドローイングは終了です。

秋は陽が落ちるのが早いですね。楽しい1日が終わろうとしています。

この記事を読んでいただいてる皆さんもシャドウドローイングしてみてはいかがでしょう。国安海岸まで行かなくとも、中田島砂丘で影と遊んでみるのもいいかもしれません。橋は無いので上から見ることは難しいかもしれませんが、海の風や影の動きは体験できると思います。

それと、かけがわ茶エンナーレ2024もお楽しみに。下にかけがわ茶エンナーレのリンクを貼っておきますが、徐々に小さなオモシロが動き出しているようです。興味のあるイベントがありましたら、ぜひご家族で遊びに来てみてくださいね〜。

Links

おまけ

さて、シャドウドローイングの後、持ち帰りたいアイテムは持ち帰るということでしたが…

ムスメ。こっそりとんでもないものを持ち帰っておりました😅

そう、亀のミイラです…。

ガメラとミイラと、ハイチーズ(パシャリ)

「亀のミイラもって帰ってどうするの〜」と聞いても、「4匹のうち2匹に絞ったんだよ〜」と微妙に質問と回答がズレてしまってますが、とりあえず持ち帰ってしまったのは仕方がない。

今は庭にこっそりと。「誰か来た時にびっくりさせるため」という目的で庭番をしてもらってます。さぁ困ったな笑

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