平出章商店ならではの「つながり創造企業」
平出章商店(以後、HIRAIDE)は昭和24年の創業の製菓製パン原材料、パッケージ、機械の専門商社です。
卸売業が基本ですが、常にお客様の「お困りごと」に寄り添い、「つながり創造企業」として様々なつながりを作っています。
■ つながり創造企業 人と人をつなげる つながりを創る
創業70周年を機に、経営理念の見直しを行いました。
創業者の想いや現在の従業員たちの想い、またお客様のHIRAIDEに対する想いもヒヤリングし、「つながり創造企業」という言葉にたどり着きました。
その言葉を実現するべくして立ち上がったのが「つながり創造室」。
つながり創造室は会社内外の色んな垣根を飛び越えて業務を進められる部署です。
常にお客様、農業生産者、メーカー、加工業者などの近くに寄り添い、それぞれに持っているお困りごとやアイディアを汲み取っています。
お困りごとを解決していくことで様々なつながりを見出していく
つながり創造室 泰澤室長
―――70周年を迎え、我々は「単純に物を売っている問屋ではなく「つながり創造企業」である」ということにたどり着きました。
創業者は薬剤師で、戦後間もない浜松の地で砂糖や小麦粉が手に入らなくて困っているパン屋さんやお菓子屋さんのためにサッカリン(人工甘味料)を売り、アイスキャンディーを作り、甘い物に飢えていた市民に大変喜ばれたことがきっかけとなり、今のHIRAIDEになりました。
創業時も今も変わらないことは「お客様のお困りごと解決」です。
商品づくりに悩んでいるお客様にトレンド情報や商品レシピをお届けしたり、時には必要な製品をお客様と試作したり、農産物の産地背景や情報をお聞きしたり。
人と人をつなげる企業として、地域社会に価値を提供できるよう歩んでおります。
創業当時から変わらぬ「平出章商店」の想い
■ 届けるのは商品の裏側の笑顔
HIRAIDEの主なお客様は製菓・製パンのお店屋さんです。
日頃からお客様のお困りごとに耳を傾け、HIRAIDEが力になれることを考え提案しています。
材料を売るだけでなく、お店の新しい商品開発・製品の省力化・店舗設計のお手伝いもし、
メーカーとお店をつなげ、笑顔溢れる美味しい商品を私たちに届けてくれています。
■ HIRAIDEの「つなげる」 お店とお店 お店と生産者
HIRAIDEは洋菓子協会や同業会などの地域の各種業界団体の事務局を担っています。
また、現在コロナ渦で見送っていますが「個」になりやすいお菓子屋さんを親睦会でつなげ、
横のつながりを作り上げようとしています。
これはお菓子屋さん同士の情報交換や、モチベーションアップにつながり、静岡県内のお菓子業界を盛り上げる一助となる活動です。
そして、農業生産者とお菓子屋さんをつなげる働きもしています。
浜松のおいしいフルーツとお菓子屋さんをつなげ、全国に誇れるブランドになるように
お手伝いしています。
浜松は「ものづくりのまち」として有名ですが、
農林水産省発表「平成30年市町村別農業産出額」によると
浜松の農業産出額は7位、部門別に見ると果実で浜松は3位となっており、
日本有数の農業産出都市でもあるのです。
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浜松市の地形は、天竜川中流域の急しゅんな中山間地、扇状地に広がる下流域の平野部、河岸段丘の三方原台地、そして浜名湖から太平洋の沿岸部によって形成されています。
“はままつ農業”は、これらの様々な地形を活かすとともに、基幹的農業水利施設など生産基盤の整備がされ、特色ある農産物が生産されています。また、全国的に高い農業算出額を誇り、食糧供給のほか、農業・農村の持つ多面的機能の発揮にも貢献しています。
全国上位の生産高を誇る農産物や水産物は、その多くが大都市圏の市場でも高く評価されています。
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(出典:浜松市 浜松市の農作物)
このように農業算出都市として胸を張れる浜松市ですが、
皮をむく、ペーストにする、カットするといった一次加工を担う業者はわずかです。
HIRAIDEのネットワークにより、「生産者―加工業者―お菓子屋さん」をつなげ、地産地消の一助を担っています。
HIRAIDEの「つながり創造企業」としての動きをみてみよう
■ もったいなかったレモンの皮
果物農園から「果実を搾汁したあとのレモン外皮を冷凍保存しているが農園では使い道がない」という話を聞きました。
HIRAIDEはこの話を聞き洩らさず、4ミリ角ミンスに加工することで商品として使えるようにし、大手菓子メーカーに提案するとレモンケーキ材料として採用されることになりました。
■ 量が足りない!
レモンケーキ材料として採用されましたが、1つの農園からのレモン外皮だけでは量が足らないということになりました。
そこでHIRAIDEは浜松市内の生産者に直接打診し、4軒の生産者の出荷が決まりました。
更にJAとも協議し、今まで出荷できなかった規格外レモンを「〇品」という規格として出荷してもらうことも決まりました。
■ 障がい者施設で仕事の拡大
集まったレモン外皮を剥く作業をしてくれる施設として、障がい者就労訓練施設に依頼しました。
依頼のために様々な課題がありましたが、施設が最大限の力を発揮できるように支援し、施設も依頼主の要望に最大限応えられるように工夫をしました。
結果、施設では多くの新しいスキルを身に付け仕事の幅を拡げることに成功したのです。
■ 相互作用で生まれた価値
この活動により、
・レモン生産者の所得向上
・食品ロスの削減
・障がい者のやりがい創出、所得向上
・商品への付加価値創出
などが叶えられる結果となりました。
SDGsの観点からみると
「8:働きがいも 経済成長も」「12:つくる責任 つかう責任」「13:気候変動に具体的な対策を」「17:パートナーシップで目標達成しよう」といった目標の達成を目指すことにつながります。
この過程で出るレモン果汁についても「浜松産レモン」として様々な企業の商品原材料になることが見込まれています。
また、障がい者施設との新しい加工連携やJAとの連携による更なる未利用生産物の活用が期待されています。
HIRAIDEの創業当時から大切にしている「つながり」は、SDGsの目標達成に必要不可欠なものであり、信頼関係があってのものです。
一朝一夕では獲得できないHIRAIDEの「つながり」は、地域社会にとっても大きな財産といえるでしょう。
世界が大注目 フェアトレード商品
「フェアトレード」という言葉がSDGsの広がりで周知されてきました。
発展途上国で作られた日用品や食料品が安い価格で販売されていることがあります。
その価格を実現するため、発展途上国では安い賃金や劣悪な職場環境で働く人々がいます。
中でもチョコレートの原材料の「カカオ」を作るカカオ農園では、児童労働が問題視されています。
世界のカカオ生産の約7割がコートジボワール、ガーナ、ナイジェリアなど西アフリカの国々が占めており、その中には人身売買で強制的に働かされる子どもや農薬の塗布や刃物を使用する子どもがいます。
フェアトレードとは「公平・公正な貿易」。
開発途上国の原料や製品を適正な価格で継続的に購入するで、開発途上国の生産者と労働者の生活改善と自立を目指す「貿易のしくみ」のことをいいます。
HIRAIDEでは積極的にフェアトレード商品を販売し、世界とのつながりも大切にしています。
チョコレートはフェアトレード商品として人気の高いものでもあります。
フェアトレード商品を意識して購入することは無理なく続けられる国際協力の1つです。
お菓子作りを徹底サポート!手作りバレンタインはヒライデホームメイドストアがオススメ!
HIRAIDEは製菓や製パン用の原材料や機械、パッケージなどを取り扱っていますが、
浜松市中区には私たちが使いやすい量を小売りする「ヒライデホームメイドストア」があります。
ヒライデホームメイドストアではプロのパティシエが使用する材料はもちろん、私たちがお菓子作りを楽しむための製菓材料や道具を販売しています。
中区のヒライデホームメイドストア お菓子作りが楽しくなるヒントが見つかるかも
1からやらなくてもいい、道具を揃えなくてもいい、お客様に気軽にお菓子作りを楽しんでほしい!という気持ちのこもった店内には、計量された材料が入った「手作りキットセット」や切って焼くだけの「冷凍クッキー」などもあります。
簡単なので隙間時間での調理やお子さんとのお菓子作りにピッタリです。
いつものお菓子作りに少し加えるだけで一気にプロっぽくなる材料や道具、ラッピングするだけで売り物になるようなパッケージも並び、見ているだけでもワクワクする!そんなお店です。
ヒライデホームメイドストア 小栗店長
―――私も入社当時はお菓子作りをしていなかったので、お菓子作り初心者さんの「面倒そう」「難しそう」「時間がない」といったお気持ちがよくわかります。
小さなお子さんがいらっしゃると余計に大変だったりしますよね。
当店には「気軽に」「簡単に」「ちょっとした時間で」作れるお菓子材料が沢山あるので「こんなのがあるの?」と驚かれるお客様も多いです。
是非一度覗きに来てください!
初心者から上級者まで満足できる品ぞろえで、お菓子作り・パン作りのウキウキワクワクを提供しています。
バレンタインデーにはヒライデホームメイドストアで手軽にお菓子作りをしてみてはいかがでしょうか。
ヒライデホームメイドストアのInstagramには素敵なお菓子作りのヒントが沢山!
是非参考にしてみてください。
フェアトレードのチョコレートを使用して、
日頃の感謝の気持ちと共に世界平和のメッセージを込めるのも素敵ですね。