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「FOOD&BABY 世界の赤ちゃんとたべもの」、世界の離乳食を覗いたら子育てが変わる!?

photo ©鈴木陽一郎

今年2019年2月、浜松市中区曳馬にある「ギャラリーあ」で「FOOD&BABY 世界の赤ちゃんとたべもの」展が開かれました。

世界各国の離乳食事情の展示会、行かれた方はいらっしゃいますでしょうか。
この展示会を開かれたのは、農業コミュニケーターのきひらまりこさん。
2011年から2016年まで、オランダのアムステルダムに在住されたご経験から、農業や食に関するお仕事を始められました。

きひらさんも2017年10月、息子さんを出産し(現在1歳11ヶ月)
離乳食を始められると、多くのお母さんたちと同じように悩まれることに…

そこで海外の友人に相談してみると、日本との違いにとても驚かれたそうです。
世界の離乳食事情を自分の中だけに留めておくのは勿体ないと思い、
「FOOD&BABY 世界の赤ちゃんとたべもの」展を開催されました。

「FOOD&BABY 世界の赤ちゃんとたべもの」展には、私も行かせてもらいました。
世界の離乳食がどういうものか全く知らなかったので、驚きの連続でした。
娘の離乳食は既に終わっていたので、当時もしこのことを知っていたら、もっと気楽に離乳食に取り組めたかもしれないと思いました。

他の来館者さんたちも、
「正解を探さなくてもいいと思えた」
「離乳食は面倒で大変だと思っていたけど、楽しみになった」
という感想を持たれたそうです。

日本は情報が溢れていて、その情報に振り回されることも多いですが、
「こんなに違う方法でも子どもはちゃんと育つ」と知ることで、子育ての不安が少し解消されるように思いました。

展示を見た方々からご要望があり、きひらさん自身ももっとたくさんの方に知ってもらいたいと、クラウドファンディングで資金を集め、本が出版されました。

展示をまとめられた本が「FOOD&BABY 世界の赤ちゃんとたべもの~世界の離乳食から見る ひと・社会・文化~」です。

忙しいお母さんたちはなかなか読書の時間がとれませんので、どこからでも読める構成になっています。興味のあるところから読めるのは嬉しいですね。
イラストも多いので、見てるだけでも楽しいです。

FOOD&BABY 世界の赤ちゃんとたべもの~世界の離乳食から見る ひと・社会・文化~」
発行日:2019年9月
著者:きひらまりこ
出版社:三恵社
書籍JAN:ISBN 978-4-86693-100-5 C0077
仕様:ソフトカバー A5判 90ページ

お近くの書店に置いていない場合は、お取り寄せください。
amazonや楽天でも購入できます。

「FOOD&BABY」展を開催するのに、きひらさんは様々な国の人にインタビューをされました。
その中で、「海外のお母さんたちは自分の子どもをよく見ている」と感じられたそうです。

日本のお母さんたちは真面目だ、とも仰いました。
育児書やマニュアルを読んで勉強したり…
真面目なことが悪いわけではありませんが、真面目だからこそ
育児書の通りに進まない、他の子のように出来ないなどと
比べて焦ったり、落ち込んだりしてしまうのだと思います。

本の中で印象的だったのは、離乳食のエピソードについて聞くと、
日本のお母さんたちはつらかった思い出をあげることが多かった、というところです。
離乳食に限らず、子育て全般に言えることかもしれません。

どうして子育てはこんなに大変なんだろう、と思っていました。
「子育てはそういうものだから…」、半分諦めがありましたが、ポジティブな離乳食の思い出を語った海外のお母さんたちは、もしかすると違うのかもしれないと思いました。

今月、名古屋市の栄にある書店「丸善」さんで、「FOOD&BABY」のパネルが展示されます。
お近くに行かれる際は寄ってみてください。

そして、先日「赤ちゃんデパート河田」さんでも行われました、トークイベントも名古屋・栄 中日文化センターで開催されます。

世界の離乳食から考える食育
日時:11月24日(日)10:00ー12:00
受講料:2900円+税

「世界の離乳食」を知って、笑って、驚いてみませんか?
子育て中の人はもちろん、世界の食べ物や食育・乳幼児教育に興味のある人にも。
オランダの離乳食の試食あり。お子さま連れも可。

電話またはホームページからお申込みください。
TEL 0120-53-8164(10:00ー19:00/日曜17:00まで)
http://www.chunichi-culture.com/

photo ©鈴木陽一郎

お話を聞きする中で、世界のやり方をそのまま真似すればいいわけではないと
きひらさんは重ねて言っていました。
気候や食文化が全く違いますので、どんな影響が出るのかわかりません。
子どもの様子をよく見て、子どもに合ったやり方で、お母さんにとってのベストを探してほしいと思います。

こうしなければいけない、という常識を「FOOD&BABY 世界の赤ちゃんとたべもの」はいい意味で壊してくれるものだと思います。
是非読んでみて、世界の離乳食を知ってください。
きっと子育てのプラスになると思います。

農業コミュニケーター きひら まりこ
maru communicate
URL http://marucommunicate.com/

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