新しくできたモノづくりの場所 STEP たのしい工作ガレージ
イオンタウン浜松葵を北にすぐ。今年2023年2月に小さな可愛らしいお店がオープンしました。お店の名前は『STEP たのしい工作ガレージ』(以下、STEP)。工作系のオモチャに特化したお店です。
工作系のオモチャと言っても、あまりピンとこない人も多いかも。その種類は様々です。ペーパークラフトからモーターや自然エネルギーで動く自動車。宝石のような石鹸作りキット。自分でプログラミングするロボットや手の上に乗るサイズのコンピューターなど、年齢層やそれぞれの興味に合わせて多くの商品があります。
「こういうオモチャ。買ったはいいけど子どもが作れなかったらどうしよう。」「オモチャだけじゃなくて工具も買わなきゃいけないから無理。」どこからか、そんな声が聞こえてきた気がしました。
STEPの特徴の1つはココ。工具&作業スペースを貸してくれて、作業的に難しい箇所は手伝ったり教えてくれたりするんですっ‼︎ こちらで購入したオモチャを作るのはもちろん、昔購入して手付かずだったオモチャを持ち込むことも可能です。
※オープンしたばかりということもあり、作業スペースの使い方については今後変更する可能性もありますので、事前に確認をしたい場合には、メール等でお問い合わせください。
こちらのお店のオーナーは松岡和彦さん。電子楽器やギターのエフェクターなどでお馴染みのローランド株式会社を定年退職され、今まで培ったモノづくりの技術や面白さを次の世代にも伝えていきたいと思い、STEPをオープンされました。
さっそく工作してみよう‼︎
これだけ楽しそうなオモチャが目の前に並んでいると、ウチのムスメが「お話しばかりしてないで、何か作りたいっ‼︎」と怒り気味。そりゃそうですよね〜。それでは早速何か作ってみましょう。
ウチのムスメは8歳(小学2年生)。図工は得意な方ですがこういった組み立てるオモチャを作ったことはありません。「何か走るヤツを作りたい」という事で、棚から取り出したのはこちら。
『塩水で走り出す! マグネシウム燃料電池カー』。最近はこのような自然エネルギーを使ったオモチャが増えているようです。時代ですね〜。
全ての商品ではないですが、箱の裏側を見ると工作時間や対象年齢が書かれているので、そちらを参考に購入すれば間違いが少ないと思います(難しい作業はサポートしてくれますので、工作が得意なお子さんには対象年齢がすこし上の商品の方が作りごたえがあるかもしれません)。マグネシウム燃料電池カーは、対象年齢が10歳で作業時間は30分、難易度は1。まず最初に挑戦するにはちょうどいいステップです。(STEPだけに笑)
プラモデルを作るように、ニッパーを使って部品を切り落とし組み立てていきます。最初はどのように作ればいいかわからないムスメも、落ち着いて取り扱い説明書の通りに作っていけば簡単に組み上がっていきます。モーターを取り付けマグネシウム電池に塩水を浸して本体に装着っ‼︎
本来ならここで動くはずですが…ピクリとも動きませんっ‼︎ 「ほら、難しいんじゃん」って諦めないで。出来合いの製品と違って、失敗を繰り返しながら成功に辿り着く事が醍醐味なんです。
ここから試行錯誤。取り扱い説明書を見直して、何が間違いだったのかを確認。マグネシウム電池のアルミニウムが反対になっているのを発見しました。直したマグネシウム電池を本体に装着するとっ‼︎
やったー、走り出しました〜‼︎ 自分で作ったオモチャだからこそ愛着が湧きますね。ムスメはこの車に”サンダーぽん太”と名前をつけていました。
こんな工具もありますよ。発泡スチロールカッターで遊びました。
ニッパーやドライバーなど、誰しもが一度は使ったこともある工具はもちろん一式置いてありますが、発泡スチロールカッターというものがあるのは知りませんでした。パッと見は糸ノコギリのような感じですがスイッチを入れるとニクロム線が熱くなり発泡スチロールを溶かしながら切れるという工具です。
もちろん発泡スチロールカッターもレンタル可能。切り出すための発泡スチロールも用意してあります。せっかくなのでこちらも使わせていただきました。
ムスメが発泡スチロールを使って何を作るのかなぁと楽しみにしていると…。子どもは大好きなアレを切り出しています。何ってそうっ‼︎ ウ○コです‼︎ その後も「まだ何か足りないっ‼︎」とレタスやトマトを切り出し、ウ○コサンドイッチを完成させていました笑
私もすこし切らせてもらったんですが、発泡スチロールがヌルッと切れていく感じは文章で説明しづらい不思議な面白さがあります。他のお子さんはこの発泡スチロールを使って何を作るのかな? ウ○コとは言わず好きなものを作ってみてくださいね〜。
他にもこんなオモチャがあります。
今回は、食塩水で走る車に発泡スチロールカッターを紹介させていただきましたが、他にどんな年齢層のお子さんが楽しめる商品があるかが気になりますよね〜。
小さなお子さんにはペーパークラフトがおすすめ。ペーパークラフトと言っても奥が深いんです。お子さんでも簡単に作れるものから、インテリアにしてもオシャレな海外の作家のものまであります。
人気の商品「フォロ」はペットロボット。黄色いロボットは前にいる人の後をついて行ったり、障害物の中を探検するモードもあります。後ろにある「プログラミング フォロ」は自分でプログラミングをして動きや音、顔のLEDの表示をコントロールできるんですって。
プログラミングというと一気にハードルが高くなった気がしますが、対象年齢が10歳以上と小学生でも作れるみたいです。これからは自分でアプリやAIを開発する時代、こういうプログラムに触れていくことが将来への第一歩となるかもしれませんね。
浜松は楽器やオートバイなどモノづくりの街です。そんなモノづくりの街に楽しく工作できるお店ができました。まずはどんなものがあるかだけでも、遊びに行って覗いてみてくださいね〜。