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クラシックで育つ優雅な小松菜!「コマツ~ナ」と一緒に楽しく子どもと食育

目次

音楽と楽器の街、浜松で育った小松菜「コマツ~ナ」♪

音楽や楽器の街として全国でも有名な浜松市で、クラシックを聴きながら育つ小松菜があるのをご存じですか?

それは「コマツ~ナ」と呼ばれ、

モーツァルトが流れる空間でまるで貴族のように優雅に華麗に育てられた小松菜のことです!

ということで実際に、
コマツ~ナを栽培されている、浜松市西区にある「じゅんちゃんファーム」にお伺いしました。

「じゅんちゃん」こと代表の宮川純さん

ハウスに本格スピーカー!モーツァルトが優雅に流れる

ハウスに入ると、支柱には地元メーカーの本格的なスピーカーが数多く設置され、モーツアルトの「ピアノ協奏曲」が優雅に流れています。

初めて訪れると目と耳を疑いそうになりますが、

実はこの方法は「音響栽培」と呼ばれ、農業分野で1960年代からある伝統的な栽培方法だそうです。

モーツァルトが流れるハウス

モーツァルトで栄養も収量もアップ!その理由は

演歌でもポップでもなく、どうしてクラシックがいいのでしょうか?

実は、クラシックの中でもモーツァルトの曲には4000ヘルツ以上の高周波のものが多く、

この音波振動が空気中を伝わって小松菜の光合成を促成され、栄養価も収量もアップするとのこと。

これは分析機関での実証実験でも証明されており

コマツ~ナは鉄分が普通の小松菜の3.45倍、ビタミンCが普通の小松菜の1.41倍も含まれるそうですよ!

▼参照
https://www.junchanfarm.com/komatsu-na/

実際に設置されているスピーカー

お米もドローンで音響栽培

じゅんちゃんファームでは、小松菜と同じく音響栽培でお米も育てています。

「踊ら米か(おどらまいか)」と呼ばれ、とても可愛いネーミングです。

籾から苗まで育てる期間は小松菜と同様に育て

田植え後にはドローンを利用して空から音楽を流す、というユニークな方法で栽培しています。

ドローンで音楽を流します

可愛いキャラと甘さが子どもに大人気の小松菜

コマツ~ナが誕生して2年。これまでは、可愛いパッケージから「ジャケ買い」として多くの女性に人気だったそうです。

しかし今では、実際に食べた方から

「子どもが美味しいと食べました!」
「すごく甘くて食べやすかった!」

という評判や口コミが広がり、市外や県外からもリピーターが増えているそうです。

※浜松市内のスーパーでも購入できます

取材中にもお客様が買いに来られました

また、じゅんちゃんファームがある西区大人見(おおひとみ)町は、高台による風通しや、土壌や水はけのよさなど栽培条件に恵まれており、昔から葉物栽培が盛んな地域だそうです。

つまり、美味しいコマツ~ナが育つ理由はこの土地にもあるんですね!

ハウスの前には可愛い自動販売機があります

ママから大人気!コマツ~ナの小松菜パウダー

コマツ~ナは、パウダータイプも販売されています。

鮮やかな緑色が特徴で、離乳食や介護食、おやつ作りにもに大活躍します。

「普段は野菜を食べないのに、これなら食べてくれる!」
「野菜を摂ることができてとてもいい!」

と、特に子どもの好き嫌いに悩むママ達のお助けマンのような存在となり、大人気のパウダーです。

ママに人気の小松菜パウダー

実は、このパウダーが開発されるまでに、コマツ~ナは1日に何十キロも捨てられていました。

理由は、出荷する際に、見栄えの悪い外側の葉や虫食いで小さな穴が開いてしまったもの、全体の形が良くないものなどはすべて『規格外』となり廃棄するしかなかったそうです。

しかし、この現実に違和感を覚えたことから

「美味しく食べることができるのに、捨てない方法がないだろうか・・・」

と、食品ロスの観点からパウダー作りに取り組みます。

今ではママたちに喜ばれる小松菜パウダーですが、
この商品をきっかけに食品ロス問題について子ども達にお話ししてみるのもいいかもしれませんね!

コマツ~ナが育つ様子

地球を考える循環農業。エコファーマーにも認定

コマツ~ナは、地球に優しい環境で栽培されているのも特徴です。

お米の収穫の際に出る「米ぬか」や「もみ殻」を発酵させて、乳酸菌が豊富な「ぼかし」と呼ばれる有機堆肥を作り、コマツ~ナの土壌に混ぜて再利用しています。

この有機肥料を使うことで発育を良くするだけでなく病害予防にも繋がり、化学肥料や農薬の使用を最小限に抑えた栽培をすることができています。

このように、地球に配慮した栽培方法は「循環型農業」と呼ばれます。じゅんちゃんファームの取り組みは高く評価され、静岡県からエコファーマーに認定されています。

また、小松菜は約30日で出荷できるくらい回転が早い作物です。

ここでは3ヶ月に一度は土壌を入れ替えて常に栄養たっぷりの状態で育てているので、いつも美味しい小松菜を出荷することができています。

「踊ら米か」のお米から出るもみ殻

農業を通して、浜松を盛り上げたい!

もともとはサラリーマンだった「じゅんちゃん」こと宮本純さん。

「浜松の魅力を活かす特徴のある野菜を作りたい!」

そう考えていた時、幼少期にテレビでこの音響栽培を見たことを思い出しました。

身近に音楽メーカーで働く人が多く、お子さんが音楽と触れ合っていたことから、地元との繋がりを仕事にも活かすことができると考え、音響栽培をスタートしました。

現在は、静岡県立大学の学生と一緒に活動したりと、農業を通して地域を盛り上げる宮本さんの想いがコマツ~ナから伝わってきます。

静岡県立大学の学生さんと一緒に活動

子ども達と楽しい食育のきっかけに

宮本さんは、小4男の子と年長の女の子のパパです。

「子ども達が安心して食べれるものを作りたい」

そんな願いは栽培の姿勢へ繋がっています。

地球に優しい農業で育ち、味も見た目も子どもの心を掴む「コマツ~ナ」。

お子さんの野菜好きへのきっかけや、環境を考えるヒントに

浜松生まれの「コマツ~ナ」と一緒に楽しく食育はじめませんか?

お子さんのロゴも可愛いです

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