本好きにはたまらない‼︎ 入野にあるじゃじゃの私設図書館に行ってみよう。
皆さん、本は読んでますか? 今は電子書籍で読んでいる人も多いかな? 本と言っても色々な種類がありますね。こどもの時に手にする絵本に始まって、漫画や小説、雑誌、エッセイ本、実用書もあれば写真集・画集なんてのもあります。日々の生活の中であまり意識はしませんが産まれてから死ぬまでの間に、本はずっと身近にあると言っても間違いないでしょう。
ちなみに私の好きな本は漫画。おすすめの作家は熊田プウ助さんです。プウ助さんはダンサーとして浜松のライブハウスに来られた事もあって、その時のエピソードが乗っていたり、ユルくて面白い漫画家さんなんですよ〜。
私の推しの話をしだすと、本題より長くなるので早めに軌道修正しておきますね。(こっそりAmazonのリンク貼っちゃう♡ 興味あったら買ってね。)
皆さん、図書館というとどういうイメージをお持ちですか? 浜松市だと松城町にある浜松市立中央図書館をはじめ、24もの公立の図書館(分室を含む)があるんですってっ‼︎ 思っていたよりも多いですね〜♫ 図書館と言えば難しそうな本がいっぱいあって、静かにしていなきゃダメで、なんだか地味で重苦しい気持ちになる場所…と私は勝手に思っています…(関係者の皆さん、ごめんなさいっ‼︎ 私の勝手な、本当に勝手なイメージです)。
が、そんな公立図書館に比べ、もっととっつきやすくて、お茶を飲みながらゆ〜っくり居られて、おしゃべりしてても怒られなくて、たまにゲームとか映画とかも見ちゃったりできるお店があるんです。それがここ。入野にある『じゃじゃの私設図書館』。
私設とはいえ立派な図書館。現在はおよそ9,000冊ほどの本があるそうです(お店に出せない分はバックヤードにあります)。もともとは館主のJajaさんが東京で仕事をされていた時、自宅と職場を往復する3時間の間に読んでいた本がたまり、この本を処分するよりも次の人に本の魅力を伝えていこうと思い作られたお店。最初は3,000冊くらいだった本が、本好きのお客様に寄贈していただき今の冊数にまでなったそうです。
図書館はもっと色々できる。私設図書館だからこそできること。
とはいえ、やはり公立図書館に比べて冊数も少ないですし、ジャンルも完全に網羅されているわけではありません。しかし、じゃじゃさんは「図書館はもっと色々できる。」と私設だからこそできる本の楽しみ方を私たちに教えてくれます。
例えば現在行っている試みとして行っているのは『じゃじゃのPOST ITリレー』。読んだ本で何か感想を言いたくなったら巻末に感想を書いたポストイットを貼ることで、誰か次に読んだ人へ思いを伝える事ができます。SNSが発展した現代だからこそ、本というメディアを通した限られたネットワークで気持ちが繋がるって素敵な試みだと思いませんか?
他にも夜にお酒を飲みながら読書を楽しむ読書BAR、映画の上映イベント、オセロ大会、そしてこれ。ちょっと気になったんですが『夏休み特別企画 読書感想文・自由研究のおもしろさ教えます!』というイベントを発見しました。
まさに夏休みにもってこいのイベントですね。。このイベントを担当するじゃじゃの私設図書館ボランティアスタッフの吉田柴犬さんに詳しくお話を聞いてみました。(ちなみに吉田柴犬って名前気になりますよね。私も気になって聞いてみたんですが、あまりに本編と内容がずれるのと、説明が割と長尺になるので今回はヒ・ミ・ツ。気になった人はぜひお店に行って聞いてみてくださいね笑)
読書感想文って難しい? つまんない⁉︎ 吉田柴犬さんがその魅力を伝えます
この記事を読んでいただいている方の多くが子育て世代の親御さんだと思いますが、お子さんは読書感想文は好きですか? ウチの子は…苦手です。
ちなみに私自身も苦手でした。まず学校から指定される本に興味を持てなくて読んでも面白くないし、先生が納得するような道徳的な事を書かなきゃ怒られるし。結局あらすじとあとがきを上手い具合にミックスして提出したら、同級生の感想文がみんなほとんど同じで結局怒られた経験があります。
吉田さんも、本を読むことは好きだったのですが、読書感想文は苦手だったそうです。「何で僕は読書感想文が苦手なんだろう…」と思った時、子供の時に書き方を教えられていないからだ…という結論に至りました。
本来、読書感想文の目的は、本を好きになる事。しかし、文章の上手な子の感想文が賞をとったりして褒められる事はあっても、そこに選ばれなかった作品は「ここに感動したんだね」とか「こう直せばもっと気持ちが伝わるよ」というアドバイスが生徒自身にフィードバックされていないのです。
先生方が忙しいことは社会問題になっていますが、とはいえこれで子ども達が本が嫌いになってしまったら本末顛倒ですよね。
吉田さんが教えてくれる読書感想文は、吉田さんも当時読書感想文が苦手だったという思いと共に、ちょっとした書き方のコツやアドバイスをもらえるそうです。基本的に図書館という場所に来てくれる方なら物語自体は好きな子が多いのでスラスラ〜と書けるようになっちゃうそうですよ〜
ちなみに、吉田さんに子どもたちにオススメの本を聞いてみたら、予想以上にいっぱい出していただきました。スタンダードな児童書から、ちょっと変わった本まで振り幅が広いっ‼︎ みなさん、読まず嫌いせずに一度見てみたら発見があるかもしれませんよ〜。
もう一つの問題、自由研究はどうしよう
読書感想文に続き、もう一つの大問題。自由研究です。自由研究が大好きな方にしたら何が嫌なんだろうと思われるかもしれませんが、私にとってはこれほど不自由な自由はありません。
私が子どもの時は、研究内容を考えるのは好きだったんですが、親に研究を止められて以来つまんなくなっちゃいました。ちなみにその内容とは、扇風機の中に指を突っ込むと本当に危険なのか知りたくて、針金で骨を作りその上に粘土で肉を盛り扇風機に突っ込むというもの。親から「そういう事をふざけてやってはいけない」って怒られちゃいました涙。けしてふざけたつもりではないんですけどね…。
今の小学生はパッケージ化された自由研究セットみたいなのもありますね。ん〜、それが悪いとは言いませんが、自由だからこそ結果のわからない、失敗も含めた研究が楽しいと思うのですがどうなんでしょうか。
そんな自由研究にも、吉田さんが手助けをしてくれます(というか、こちらは主役のお子さん以上に張り切ってしまうかもしれない笑)。実際の事を言うと、何をテーマにやるのかによって、文系は吉田さんが担当、理系はボランティアスタッフの大学生が担当してくれるそうです。
吉田さんは何でも調べることが好き。例えば浜松を東西に流れる堀留川ってご存知ですか? 普通は川というものは山から海に(北から南に)向かって流れるはずなのに、東西に流れているってよく考えたら不思議ですね?
この川、明治時代初期に浜松城下の東海道と浜名湖を舟でつなぐ運河として作られていて、当時は職を失った武士の雇用先だったんだそうです。
こうやって街にある些細な『?』を掘り下げると、今生きているこの時代へと続く歴史につながるという面白さを、熱〜く教えてくれるんだそうです。
もう一度まとめると、
- 読書感想文を通して本が好きになる
- 自由研究を通して地域に興味を持つ
ただ宿題をこなせばいいのではなく、その先にあるもっと重要な意味に向かって、アドバイスを頂けたり、魅力について教えてもらえる。そんな夏休みイベント。ゆっくり美味しい飲み物をいただきながら、夏休みをもっと有意義なものにしてみませんか?
読書感想文・自由研究のおもしろさ教えます‼︎
- 第1回講座/7月22日㈯ 16:00-17:30
- 第2回講座/8月5日㈯ 16:00-17:30(両日参加が必須)
詳しくはイベント詳細ページをご覧ください。
大人も子どもも真剣に遊ぼう‼︎ 本をめくればその扉は開かれる。
最初にも書きましたが、本とは子どもから大人までみんな楽しめる人類が作った魅力あるメディア。本を読んで空想の世界へと旅立つもよし、本を読んで得た知識をもとに旅に出るもよし。本と本を通して友情が芽生えたり、将来への夢への道標になることだってあります。ただ紙に文字が書いてあるものが何枚も束になっているだけなのに、そこから発展する物語は無限大なのです。
とある詩人は「書を捨てよ、旅に出よう」とは言いましたが、何も捨てずとも「書を片手に、旅に出よう」でいいんです。
公立図書館ではないからこそ、私設図書館だからこその魅力。きっとその場所だからこそ発見できるものがあると思いますよ。ぜひ一度遊びに行ってみてくださいね。