SDGsとは世界共通の「17個の目標」
SDGs(エスディージーズ)とは「Sustainable Development Goals」の略。
日本語に訳すと「持続可能な開発目標」となります。
SDGsは2015年に国連サミットで採択された、「2030年までの国際的な開発目標」です。
「より良い地球のために」「15年かけて」「国レベルで目標に向かって頑張っていこう」
というものです。
「より良い地球のために」何が必要でしょうか。
貧困や紛争、気候変動などの自然災害、感染症など様々な問題の解決が必要になります。
こういった人類が直面している課題を整理し、2030年までに世界が達成すべき目標「道しるべ」がSDGsです。
SDGsは道しるべとして「17の目標」を掲げています。
例えば、
目標1:貧困をなくそう
目標5:ジェンダー平等を実現しよう
目標12:つくる責任 つかう責任
などがあります。
難しく考える必要はありません。
誰でも生活していく上で問題に感じていることがあると思います。
先ほどの例で考えてみましょう。
【目標1:貧困をなくそう】
世界では6人に1人の子供たちが極度に貧しい生活を強いられています。
日本でも7人に1人の子供が貧困状態にあるとされ、
水準以下の所得で暮らす世帯は15.4%といわれています。
【目標5:ジェンダー平等を実現しよう】
女は家庭にいるものだ、と専業主婦を強いられてはいませんか。
女だからと管理職のチャンスを流したりしていませんか。
「女性だから」という理由で差別を受けるケースは少なくありません。
しっかりとした仕事に就けない人や暴力をふるわれ命を落とす人もいます。
長く続いた家父長制の名残もあり、
女性が社会でリーダーシップをまだまだ採りにくいのが現状です。
【目標12:つくる責任 つかう責任】
スーパーの特売で買いすぎて結局腐ってしまったという経験はありませんか。
文房具やおもちゃを必要以上に買ったり、まだ使えるのに捨てていたりしませんか。
多くの資源を活用しないまま浪費している現状があります。
このように、SDGsは私たちの生活の身近なところにあるのです。
目指すのは誰も取り残さない「環境」「社会」「経済」
SDGsが採択される前に、「MDGs」(ミレニアム開発目標)というものがありました。
これは2015年までの国際目標であり、8つの目標が定められ作られたもの。
主として開発途上国での経済や社会開発を目指したもので一定の成果を上げましたが、
アフリカの一部地域などで調査の手が届かず「取り残された人々」がいました。
その他にも足りない項目が浮き彫りとなり、
MDGsでの反省を生かして出来たのが「SDGs」なのです。
SDGsでは誰一人残さないために、「環境」「社会」「経済」の3つの調和を目指しています。
17個の目標はこの3つに大まかに分けることができます。
全ての土台となる「環境」
「環境」の上でこそ成り立つ「社会」
その上で発展させることが出来る「経済」
この3つはどれも欠かすことは出来ず、全ての目標はお互いに関わっています。
「環境」「社会」「経済」の3つの調和が必要。
SDGsのキモはサステナブル(ずっと続く)
冒頭でも述べた通り、
SDGsとは「Sustainable Development Goals」の略です。
SDGsのSは「Sustainable」「サステナブル」「持続可能な、ずっと続く」という意味です。
SDGsは、
一回だけの単発で終わらせるのでは意味がなく、
継続して人、社会、地球環境にとって優しいシステムや行動が必要です。
浜松市では「浜松市SDGs推進プラットフォーム」を設立している。
なぜみんなSDGsに取り組むのか
SDGsは国際的な目標であり、私たち全ての人が関わるものです。
最近では芸能人もSDGsの普及活動に参加しています。
『ハピネス』『Story』など数多くの楽曲を送り出してきた歌手のAIさんは、
SDGsの発信をテーマとしたメディア「TAP ┃ Take Action for Peace(タップ ┃ テイク アクション フォー ピース)」を開設しています。
「大げさなことじゃなくても、昨日より少しだけ人に優しくするとか、自然を思いやることでも十分だと思う」
「これからSDGsについて知る私だからこそ、みんなにに伝えられることがある。行動に起こせることがある。そんな思いで、このメディアを始めようと思いました」と説明しています。
SDGsは決して政府や国際機関のための目標ではなく、
「誰一人取り残さない 環境・社会・経済」を生み出すための個人や企業、
組織にとっての目標であるのです。
そのため、企業も様々な方法で社会的課題を解決する機会を追求しています。
浜松の企業も様々な視点からSDGsに取り組んでいる。
SDGsを子どもと一緒に取り組んでいこう
SDGsに取り組もう、というとまずは自分で勉強して知識を得ないと出来ないという方もいるかもしれませんが、
親子で簡単にSDGsへの理解を深めたり、取り組む方法は沢山あります。
1.使わない部屋の電気を消す
「目標7:エネルギーをみんなに そしてクリーンに」
他にも、
・乾電池のおもちゃの電源がONのままなのをOFFにする
・リビングの電気を消してから遊び部屋に行く
・エアコンを適切な温度で稼働させる
・近くの公園までの移動は車ではなく徒歩や自転車で行く
などがあります。
2.お風呂でシャワーを出しっぱなしにしない
「目標6:安全な水とトイレを世界中に」
他にも、
・ハンドソープで手を洗っている間は水を止める
・お風呂の水を洗濯に再利用する
などがあります。
3.海に遊びに行ったついでにゴミ拾いをして帰る
「目標14:海の豊かさを守ろう」
他にも、
・海の生物図鑑で海の生き物について調べる
・ペットボトルをリサイクルに出す
・マイバッグを積極的に持つ
などがあります。
普段何気なく行っている行動も実はSDGsにつながっている、ということもあります。
子どもと一緒に「これってSDGsじゃない?」とSDGs探しも面白いと思います。
国際連合広報センターでは、
子どもも大人も楽しく遊びながらSDGsを学べるすごろく「ゴー・ゴールズ」を作り配布しています。
ハローキティもこちらでSDGsを応援しています。
SDGsについてのコンテンツは沢山ありますので、
お子さんと一緒に探してみてください。
身近な行動もSDGsになります。
持続するためにも難しく考えないでOK
各種明細書の電子化
スーパーのレジ袋の有料化
スタバのストローが紙ストローに
上記は今では当たり前になりましたが、
当時は不便を感じたりして戸惑いましたが、今では普通のことになっています。
企業のSDGsへの取り組みで、今後の生活でもこういった変化は起こってくることでしょう。
2030年までの目標、そしてその先の未来へ引き継いでいくために、
国・企業・個人がSDGsを特別なものとしてではなく、
それぞれの活動、生活に浸透させていくことが大切です。