和ハーブ講師が伝える「おとそ」とは
「お屠蘇(おとそ)」って何だと思いますか?
お正月、漆塗りの杯に日本酒やみりんを入れて呑む、あれでしょ。
そんな風に思う方も多いですよね。私も子どもから聞かれたらそう答えると思います。
12月も終わりに近づく頃に参加した、和ハーブインストラクター横井理恵子さんの講座「ハーブでお正月の準備 作っちゃお!我が家のお屠蘇」(会場:ビオ・あつみ)。
タイトルだけ見て、不思議な感覚に陥りました。
いやいや、「おとそ」ってハーブいらなくない!?
もしかして、「横井オリジナルのお屠蘇」を作ろうとしているのかしら…?
実は「おとそ」ってこういうものでした。
テーブルに、ずらっと並んだ和ハーブ・薬草類。10種類以上はあるでしょうか。
クローブ(丁子)など、見たことがある物も。
スーパーで買えるものから、漢方薬局でしか入手できない(処方薬ではない)ものまで。
本来の「おとそ」とは、中国伝来のもので、こうした材料を日本酒やみりんに浸して作ったものとのこと。
なるほど、日本酒やみりんをそのまま飲んで「一年の健康を~」なんて願うんじゃ、なんだかおかしいわけですね。
みんなで薬草を回して、においをかいだり、ガリっと噛んでみたり。
あー、なんか知ってる味。
身体の調子が悪い時に飲む、ツムラの何番かのあれですあれ。
配合はお好みで。オリジナルおとそを作ります
この日、先生が用意してくれた薬草の他にも、代用できるものがあるそうです。
また、それぞれに効能がありますから、組み合わせることで、自分に合ったオリジナルおとそを作れます。
浜松のお酒「浜松忍冬酒」って知ってますか?
薬草を漬けるのは日本酒やみりんと書きましたが、先生が持っていらしたのは「浜松忍冬酒(はままつにんどうしゅ)」。
浜松の酒販店で作る「遠州夢倶楽部」(現在は解散)が中心となって開発した焼酎とのこと。
スイカズラの花や葉を乾燥させたエキスが入っている、こちらも和ハーブなお酒ですね。
詳しくは こちら のホームページから。
用意された小瓶に薬草とこのお酒を入れて、しっかり蓋を閉めたらできあがり。
子どもに、正しい知識を。家族に健康を。
最初に書きましたが、「おとそ」の意味合いってすごく軽く変わってきている気がしますね。
日本酒をちょっと注いで飲めばいい、って、本来の意味から外れて形骸化しているようにも思います。
お酒ですから、子どもが呑むのはちょっと難しいかもしれません。
漢方薬、子どもにはちょっと苦いかも。
でも「良薬口に苦し」って言いながら、最近の風邪薬はめちゃ甘ですからね…。
おとそを作っているところを見せたり、意味を調べながらニオイをかいだり。
そういう体験は次世代に正しい知識、そして家族の健康をもたらしてくれそうですね。
お正月に開ける私のオリジナルおとそ。
どんな味か、楽しみです!
※冬至の翌日でしたので、パンに和ハーブ入りカボチャのディップを乗せた物も。子どもも喜びそうなやさしいお味。
冬至=カボチャ。これも、すっかり忘れていた我が家です…。
会場のビオ・あつみってこんなとこ
ビオ・あつみ エピスリー浜松
住所:浜松市中区砂山町222
http://www.bioatsumi.com/
https://www.facebook.com/bioatsumi
浜松東税務署のすぐ南側にあります。
地元の逸品から日本全国世界中こだわりの銘品まで揃う、主婦に話題のスーパー。
講座はスーパーの2階で行われています。
色んな講座がありますから、ホームページの情報をチェックしたり、お店の入り口・カウンターにあるフライヤー掲示をご覧ください。