蜷川実花展 @静岡県立美術館 3/26(日)まで
現在、静岡県立美術館で開催されている企画展
「蜷川実花展」に出掛けてきました。
残念ながら、私には芸術的な説明力が皆無なので、企画展の紹介文を引用させていただきますと…
「現代日本を代表する写真家で、映画、ファッション、広告など様々な分野で表現活動を行う蜷川実花。
移ろいゆくものへの鋭敏な感性に支えられ、夢のように美しく鮮やかな色彩で創り上げられた世界は、若い世代を中心に幅広い層から圧倒的な支持を受けています。
加えて、華やかさの陰にある暗部にも敏感に反応し、生の本質に迫る強靭さも持ち合わせています。
2008-2010年に国内を巡回し大成功を収めた個展から5年以上が過ぎ、2015年には活動20年の区切りも迎え、新たな領域に切り込む蜷川の世界を紹介します。」
はい!
まさに紹介文で書かれているその通りの、実績・実力・展示内容・作品の魅力の企画展です!!
ほとばしるエネルギーとあふれだす鮮やかな色彩を前に、
何とご紹介して良いやら…
と頭を抱えた私は、この紹介文に100%賛同いたします!!
|Acid Bloom |
鮮やかな青空をバックに、咲き誇る可愛らしいピンク色の桜の花。
大きな写真に写し出された桜からは、春の息吹のような生命力を感じます。
|桜 |
4面の壁と床、全てが桜一色の展示室。
素晴らしいです!!
もう部屋の空気でさえ、桜の香りがしそうです。
床のサクラも満開で、まるで自分が桜の花の周りを飛び回るハチにでもなった気分になります。
| PLANET A TREE |
続いて夜桜の展示室。
車窓越しの夜桜。
窓には打ちつける雨粒。
とても幻想的な世界です。
ベンチに腰掛けて、その世界観にどっぷり浸っている人が多かったです。
そうしたくなる気持ち、凄く分かります。
みなさんも味わってみてください。
打って変わって、カラフルな原色・原色・原色の世界!!
同じ世界に住んでいるのに、蜷川実花さんの目にはこんな風に映っているんだなぁ…としみじみ思いました。
単純ですが、これらの作品を鑑賞した後、美術館の外に出ると、ちょっと世界が色付いて見えるように感じました。
それほどガツーンッとパワフルな写真ばかりです。
以上は、撮影可能な展示ゾーンで撮影したものです。
お客さんは感嘆の溜息を漏らしながら、スマホで、カメラで、思い思いの作品を撮影していました。
撮影不可の展示ゾーンには…
*蜷川実花さんの白黒写真のセルフポートレイト
*花火の光の軌跡を写し出した作品
*生と死を感じさせる、中国の巨大市場で見た生き物たちの様子
*様々な表情・姿の人気アイドルや俳優たちのポートレイト
などが数多く展示されています。
普通に目に見えているこの世界の事柄は、視点を変えればこんな風に見えてくるんだ!
という驚きに包まれます。
テレビや雑誌でよく見かけるアイドルや俳優さんたち、
例えば、大島優子さん・仲里依紗さん・椎名林檎さん・斎藤工さん・豊川悦司さん・石原さとみさん…などなど
彼らの顔を見ない日はないんじゃないかと思うような著名人84人のポートレイトをズラーリ展示しています。
この人、ドラマではこういう役が多いけど、本当はどんな人なんだろうな?
…と思わずにはいられない、そんな表情の数々が印象的です。
あっ!忘れちゃいけない…
芸術ですから、いやらしい目で見るものではないのでしょうが、ちょっときわどい露出姿の写真作品もいくつかあります。
私は高校生息子・中学生娘と一緒に行きましたが、多感な年頃の2人でも変に照れたりすることなく、芸術として鑑賞したようです。
一応、そういうのを避けたい方もいらっしゃるかと思うので、情報として…
せっかくだから、ロダン館も是非ご覧くださいな!
「考える人」
この像はあまりにも有名ですよね。
流石は本物…
教科書で見るのとは迫力が違います。
静岡県立美術館のロダン館は、32体のロダン作品を展示しており、世界でも屈指のロダンコレクションだそうです。
子どもと一緒に芸術体験もできます!
私たちが行った時は、タイミング良く、芸術の体験教室が開催されていました。
シルクスクリーンという技法を用いて、鳳凰・富士山・考える人の図柄をハンカチに刷りました。
ラッキーなことに、無料で、作品をお土産として持ち帰れました。
この、実技室プログラムの「ちょこっと体験講座」というイベント。
時期によって、銅版画・シルクスクリーン・工作など、色々な創作を
約15分で体験することが出来るイベントです。
詳しくは実技室プログラム「体感空間」
http://spmoa.shizuoka.shizuoka.jp/japanese/education_lecture/jitsugi/2016/
こちらでチェックしてみてくださいね♪
蜷川実花展 @静岡県立美術館 好評開催中 3月26日(日)まで
休館日:毎週月曜日
開館時間:10:00~17:30
(展示室への入室は17:00まで)
観覧料:
一般 1200円
高校生・大学生・70歳以上 600円
中学生以下 無料
静岡県立美術館
〒422-8002静岡市駿河区谷田53-2