スパゲッティじゃなくて、ズパゲッティ!不思議で新しい編み物
「ズパゲッティ」って文字を見たら、編み物をしない人は食べ物の(パスタの)「スパゲッティ」を思い浮かべるかも。
でも、違います!
「ズパゲッティ」は編み物の材料。毛糸じゃなくて、Tシャツなど衣類の布地なんです。
2年くらい前にテレビや雑誌で取り上げられ、大ブレイク。もちろん編み物好きを中心に、女子の間ではまだまだブーム中です。
Tシャツの布地というとピンとこないかもしれませんが……
衣類の布地って裁断前はとっても長いらしいのです。型紙に沿って裁断したあと、余った布の端を捨てずに再利用して糸状(製品ではスパゲッティのように丸まっている)にしたのが、ズパゲッティ。
そんなわけで、Tシャツヤーンなどという名前でも呼ばれます。
先日、ズパゲッティでバッグを編んで販売している「きみ先生」を招いて、編み方を教えてもらいました。
ズパゲッティ編み向けには本や動画がありますが、バッグとなると結構難しくて、毛糸で編むマフラーですら挫折しがちな手芸オンチの私にはハードルが高すぎ……。
友人宅で、お茶を囲んでおしゃべりしながら教えてもらいました。
編み物ってこういう時間を楽しめますよね。
ズパゲッティは編むのが楽ってほんと?その理由は……
ズパゲッティの特徴は、とっても糸が太いこと。もちろん、編み針も太いです。
「初心者でもざくざく編める!」と書かれている事が多いズパゲッティですが、なぜ初心者にはオススメなんでしょうか?
きみ先生によると、
「毛糸は編んだあと、整えるのが難しい。でもズパは、編み目がバラバラでも、あとで網み目を整えやすいから」
とのこと。
あー、なるほど!!!!
確かに、毛糸って網み目が大きくなったり小さくなったりして、なんだかバラバラになっちゃいがちですよね。
伸縮性のあるズパゲッティなら、それが簡単に修正できます。
初心者あるあるの悩みが解決できるなんて、助かる!
おしゃべりしつつ、1時間半くらいで1/3を編むことができました。
春っぽいピンクのバッグが理想です。上1/3は、別の糸にします。
写真じゃわかりにくいかもしれませんが、意外に、網目がキレイですよね!(笑)
これも、きみ先生が時々チェックして、なおしてくれたから。
ズパゲッティの糸は時々ほそーくなったり、また太くなったり、変化があります。そういうのも、先生が「ここは使える」「ここからは細すぎて使えないから、いったん切って、フリンジ用にしよう」など、教えてくれましたよ。
なにより、バッグの底を作るのが、完全初心者にはとっても難しかったので(汗)先生がいてくださって、とても助かりました。
100均のTシャツヤーンとズパゲッティとの違いは?
最近、100均でもよくみかけるようになった「Tシャツヤーン(ニッティングヤーン)」。
様々な種類がありますし、見た目もズパゲッティと変わらなさそう。
ズパゲッティは2,700円くらいしますが、100均は100円(税別)。
いったい何が違うのでしょう?
試しに、編んでみました。
はい! 答えは「短い」でした。
3段くらいで編み終わってしまいました。
なんだー、と思われるかもしれませんが、「短い」のには大きなデメリットがあります。
それは、結び目が多くなること。
見た目も悪くなりますし、重くもなります。
ズパゲッティは120mありますが、100均のは(物にもよりますが)9m~12m。
100均はmあたりで半額!!
なので、安いには安いのですが、小物ならともかくバッグ類の本体に使うのは避けた方がいいかも。
今回教えていただいた「きみ先生」は、手芸作品が大得意の女性。
レジンやビーズアクセサリーも製作されていますし、こんな素敵なバッグたちもさくっと作っちゃうスゴイ方。
教え方も上手で、わかりやすかったです。
今後minneなどで作品を販売していく他、教える方もやっていきたいとのこと。
教えてほしい!など、連絡をとりたい時には、minneの kimitan33 さんまでメッセージを送ってください。とのことでした。(「作家にメッセージを送る」ボタンを押すためにはminneへの会員登録が必要です)
ちなみに、私は2週間ほど開けて、2度に分けてバッグ作りを教えてもらう予定です。
(途中まで作ったものは宿題として持ち帰り、可能なかぎり編み進めるという感じ)
ズパゲッティ、とっても面白いので、ハマりそう!
皆さんも、ぜひぜひやってみてくださいね。