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魚や虫を捕まえて観察してみよう。浜松魚部と一緒に、佐鳴湖近くの新川でガサガサで遊んできたよ〜♫

目次

子どもはもちろん、大人も夢中。ガサガサ体験参加してきました〜。

この記事を読んでいただいているのは、子育て中のお父さん・お母さんが多いと思います。年代的には30代〜40代くらいが多いのかな。20代、50代、もしかして60代の方もいらっしゃるかもしれません。

皆さんが子どもだった時。川遊びはしましたか? 私はしました。私の家の近所にあったのは自然豊かな川という感じではなく生活に密着したドブ川でしたが、ザリガニやドジョウなどが住んでいました。友達何人かと一緒に川に入り魚たちを捕まえて家に持ち帰っては親に怒られたものです。

しかし、近所のドブ川も今はコンクリートの蓋をされて、子ども達の視界には入らなくなってしまいました。今は近所の川というと馬込川のような大きな川か、ちょっと入るには抵抗のある暗く濁った工場の用水路とか…。昔が良かったとかは言う気はありませんが、今の子ども達は気軽に川遊びをする事は難しいんだなぁ〜と思っているとき。浜松魚部という存在を知りました。

今回の記事は浜松魚部のガサガサ体験に参加したレポートです。どうぞよろしくお願いしまーす。

浜松魚部って何者なの?

浜松魚部(はままつぎょぶ)…って何なの? 部活⁉︎ 団体⁉︎ 色々と気になることはありますね。この疑問に答えるには少し時を戻す必要があります。

時は1998年。福岡県北九州市にある高校からお話はスタートします。

文化祭を盛り上げるために帰宅部の生徒たちが中心となり、部員がゼロだった理科部に仮入部する事でこの物語はスタートします。自分たちで高校近くの川に入り、何がいるのかを調査・生体展示を実施したところ予想外に評判がよく、気を良くした彼らは川に入って魚採りを続けます。これが北九州魚部の始まりでした。

その後2014年頃には魚部は誰でも参加できる、街のブカツ・市民のブカツとして発展し、魚部基地という部室が北九州市内に作られ、2018年5月にはNPO法人化します。そして魚部は今や北九州の文化の一端として人と人を結びつけたり、人と自然のかかわりを社会に伝えたりという団体になっているのです。

浜松魚部キャプテンこと、山内盛二郎さん

そして2021年。元々、北九州魚部のメンバーだった山内盛二郎キャプテン。浜松に引っ越されてから浜松魚部を立ち上げ、遊びを通しながら浜松の川の生き物の生態系を観察されてきました。

今回、ガサガサをやる前に、キャプテンから川遊びの心得を教えていただきました。浜松魚部のイベントだけでなく、これから夏を迎えるにあたって、川に行かれるご家族も多いと思います。ぜひ参考にしてみてください。

  • 下水管の下や橋の柱の周りなどは、水圧で急に深くなっている場合があるので気をつけること
  • 大人は子どもより下流にいて、子どものフォローをすること
  • クロックスやサンダルは脱げて流されてパニックになるので川の中では履かないこと(濡れていいスニーカーか、ウォーターシューズが望ましい)
  • 親は子どもから目を離さないこと
  • 親も夢中になっちゃうので、お子さんは親から目を離さないこと
  • 今日あったことを晩御飯のときに、いろいろ話をすること

今回の参加者は大人から子どもまで、何と40名ほどの参加者がいらっしゃいました。意外にも女の子や女性も参加されてますよ。生き物が大好きで大きな網を持っている熟練家族もいれば、今回参加が初めての初心者の方まで色々な方がいらっしゃるので、ぜひ初めての方もチャレンジしてみてくださいね。〈参加費は保険代を含めて1人500円。参加費が変更になる場合もありますので、公式LINEに登録するとイベントの告知と参加費や注意事項が送られてきますよ。〉

今回のガサガサ体験、集合場所は佐鳴湖公園の北岸芝生広場。ここから歩いて3分ほどの場所にある新川に向かいます。我が家は網とバケツは持参しましたが、胴長は浜松魚部に貸していただきました。

準備万端。支度が完了したところで、ガサガサ体験をやってみましょうっ‼︎

見るとやるとでは大違い。川は楽しいけれど危険もつきもの。気をつけてね〜。

こちらが今回ガサガサをする新川。佐鳴湖につながっています。上から見るとそんなに深さを感じないし、流れも穏やかに見えます。

しかし一歩足を川に入れてみると、足元の石は滑りやすいし、大きな石で転びそうになるし。水の流れは場所によって優しくなったり力強く流れたりと生き物のよう。自然を舐めてはいけません。ゆっくりゆっくり足場を確かめながら歩いて行きます。

さっそくガサガサ。コツは川の流れに沿って魚を追いこむこと。上流側から藪に足をガサガサ突っ込んで魚を驚かせ、下流に置いた網に逃げ込ませます。

簡単そうに見えるのですが、そうは問屋が卸さない。小さなエビやヤゴを捕まえることは出来たのですが、魚たちも生きるのに必死なので、そう易々とは捕まりません。何度かのチャレンジの末、小さな魚を捕まえることができました〜‼︎ やったね〜♫

「ただ魚を取ればOK」というわけではありません。大事なことはこの川にどういう生き物が住んでいるのかを知ること。この川に住んでいる生物のリストを浜松魚部が事前に用意してくれているので、写真と見比べて何の魚なのかを調べます。

ムスメが獲ったのはカワアナゴのようです。こうして自分自身で調べることで、生き物への関心が高まりますね。

およそ1時間半ほどのガサガサ。大人も子どもも一生懸命に遊びました。「大きな魚獲れたよ〜」「見せて、見せてっ」「これは何の虫かな」「足元を何か泳いでいったっ‼︎」初めて会った家族同士が一緒に仲良くコミュニケーションをとっています。地域の川を知り、地域の住人を知る。魚部の活動を通して地域のネットワークも作られます。

そろそろ解散の時間。それでは一度みんなで集まって振り返りをしましょう。

浜松には豊かな自然がある。この環境を次の世代にも残していきましょう。

みんなで集まって、今回獲った魚や虫を観察します。いつもは魚部キャプテンが解説してくれますが、今回は生物系Youtuberのがやまるさんがガサガサに参加されていたので、がやまるさんに解説していただきます。

説明してくれるがやまるさん(中央)

まず紹介してくれたのは、ウチのムスメも捕まえたカワアナゴ。カワアナゴという魚はアナゴという名前は付いていますがアナゴとは違う種類の魚なんですって。カワアナゴは川で産まれて海で育ち、また川に戻ってくる″川と海の環境がないと生きられない″魚。地域によっては絶滅危惧種ともなっているそうです。

浜松は浜名湖という汽水湖がある自然豊かな環境なので、カワアナゴもこうやって立派に生きているんだそう。普段見慣れた川だと自然が豊かとか言われてもピンときませんが、こういう話を聞くと何故か誇らしくなるものですね。

また、今回はウナギも捕まえることができました。ウナギも全国的に絶滅危惧種と言われていますが、こうやって姿を見せてくれるのは浜名湖の自然あってこそなのだと思います。ちなみにウナギの生体って未だ不明なことが多くて、川に住んでいるウナギは海に行きフィリピン近くで産卵するんだそうです。そしてシラスのような赤ちゃんウナギはフィリピンから遥か遠い日本の川に泳いで戻ってくるとか。想像してみるとすごい旅ですよね〜。

獲った魚たちは調査した上で逃がしてあげます。

今回のガサガサ。最初は魚や虫を合わせて20種類くらいはゲットしよう…と言ってたのですが、結果的には種類も量も少なかったようです。相手は生き物なので、降水量や天気・気温によって毎年獲れる内容に変化はあるものの、それにしても今回は少なかったなぁ〜とキャプテンが言ってたのが印象的でした。

先ほども書いたように浜松の自然は豊かです。豊かであれば沢山の生き物が住みつき、まわり巡って人間の生活も豊かになります。ゴミを川に投げ捨てたり、飼えなくなったペットを川に放流して生き物を殺さないように。子どもの世代、孫の世代まで豊かな浜松の自然を残していけるように、遊びながら考えて行きましょう。

今回は浜松魚部についての紹介でした〜🐟🐡🐠

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