改めて、へちまってご存知ですよね。
この記事を読んでいる方は30代〜40代の方が多いのかな〜と思うのですが、皆さんはへちまはご存知ですか? きゅうりが大きくなったような長細い緑色の実がなります。
私が小学生の時はへちまを校庭で育てていたし、へちまを食器洗い用のスポンジの代わりにできるということは教えてもらっていましたが、今の若い人はへちまという存在を知らないという方も多いそうな…。
実は浜松はへちまの産地。
今回紹介するプロジェクト『夢みるクジラは、120年後のそらを泳いでいた』ー浜松へちまでつなぐプロジェクトーは、120年もの過去と現在、そして未来に浜松のへちまを繋げていくプロジェクトです。
浜松のへちまは世界が認めたへちま。
「浜松のへちまは世界が認めた?」
ちょっと大袈裟すぎませんかね。
ノンノン‼︎ 浜松のへちまは世界が認めたへちまなんです。
今から約120年前。浜松のへちまはパリ万博に出展されます。当時珍しかったゾウに見立て「へちまのゾウ」として展示された浜松へちまは人気を博し、産業としての歩みを始めました。
その後も、アメリカシカゴ万国博覧会に「へちまのゾウ」を出展。世界一の品質と評価され、1934年には500ha(生産量1000万本)もの栽培面積に膨らみますが、徐々にへちま栽培が減少していき、今ではほとんどへちまの姿を見なくなってしまいました。
へちまを見なくなって約50年。もう一度浜松のへちまを盛り立てたいっ‼︎
50年ほど前には産業としてのへちまをほとんど見なくなってしまいましたが、「へちまの事をもっと知ってもらいたい」「へちまは未来に繋げていくべきだ」と動き出したのが、『浜松へちま・ミライ』の皆さん。
ん〜、でも「へちまの何がいいの?」
まず、へちまといえば実を乾燥させることでスポンジの代わりになります。浜松のへちまは繊維が細かく、製品としてとても優秀なんです。
今の食器洗い用のスポンジはほとんどが合成樹脂でできています。洗い物をしているとスポンジが徐々に摩耗していき、それが排水口に流れ、いずれマイクロプラスチックとして海に流れ着きます。
マイクロプラスチックが魚の体内に入り、それを人が食べれば人体にもマイクロプラスチックが溜まってしまう。
これでは豊かな未来へと繋がっていきませんよね。
そこのところ、へちまは自然素材なので摩耗していっても自然に戻っていくだけ。環境にも適しています。
実は、食べることもできるんです。
あまりへちま料理って聞いたことがないと思いますが、沖縄やアジア圏では食べている場所もあるそうですね。
私は食べたことがないので食レポは書けないですが、瓜の仲間なので美味しいんじゃないかなぁ〜とは思います。
浜松へちま・ミライでは試作・試食会をされたそうです。
その写真がこちら。じゃじゃん‼︎
どうでしょうっ‼︎ めっちゃ美味しそうじゃないですか〜。
へちま蒸し−サクサクにんにくトッピング−なんてお酒のおつまみに最高でしょう〜🍺
(って、ここはKOSODATE BASEなんでお酒ネタは自粛しますね…)
写真は、今年9月23日に開催した「へちま料理食比べ会」で配布したへちま料理のレシピ本「Loofah Cooking 6 dishes」に掲載の、へちま料理の写真よりセレクトしました。(冊子は330円で購入可能です。)
他にもへちまを使って工作するのもOK‼︎ へちまには色々な楽しみ方があるんです。
一緒にその魅力を見つけませんか?
へちまは草木染めで染色されています。(黄色:セイタカアワダチソウ/赤色:インド茜、西洋茜/青色:藍、クチナシ/緑色:セイタカアワダチソウ×藍)
今週末のイベントは何をやるの?
へちまのポテンシャルを知っていただいた上で、ここからが本題ですね。
今週末12月21日(土)から23日(月)に鴨江アートセンターを会場に行われるイベント『夢みるクジラは、120年後のそらを泳いでいた』はどんなイベントなのでしょう。
約120年前に行われたパリ万博の「へちまのゾウ」からインスピレーションを受け、「へちまのクジラ」が会場に現れます。(クジラの全貌はぜひ会場でお楽しみください。)
12月22日(日)14:00〜は浜松のへちま産業の歴史に不可欠なスペシャルゲストと共にギャラリートークが行われます。
ゲスト:高林祐子氏(丸加産業株式会社)、織田里香氏(カスミヤ代表)
進行:鈴木恵(浜松市市議会議員/浜松へちま・ミライ)
また、会期中は『へちまをつなぐ ご参加無料』・『へちま草木染め 材料費200円』もあるので、お子様連れで遊びにきてください。
夢みるクジラが、いつか浜松のミライに多くのへちまを届けてくれたらいいなぁ〜と思います。
どうぞよろしくお願いします。