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浜松にテント芝居というスタイルの劇団『劇団野らぼう』がやってくるよ。不思議で奇妙な世界は大人から子どもまでみ〜んな楽しめる。11月3日(日)の1回限り、佐鳴湖公園遊戯広場にレッツゴー!

野らぼう浜松公演。チケットが売り止めになったそうです。あとは当日券として数枚出るとのこと。よろしくお願いします。

目次

11月3日㈰、浜松にテント芝居がやってくる。奇妙奇天烈摩訶不思議なエンタメをお楽しみに〜‼︎

皆さんは演劇は好きですか? 私は好きで独身の頃は東京や大阪に小劇場の劇団を観に行ったりしていましたが、結婚して子どもができるとなかなか遠出できなくなるもの。
今はたまに地元の劇団を観に行って楽しんでいます。

演劇の魅力はライブ感。
生の役者が目の前で演じるので、同じ芝居は二度とありませんし、映画のようにカメラアングルが決まっていなく肉眼で役者の動きを追うので、自分だけの物語に飛び込むことができます。
また、演劇は観客の想像力で初めて完成する芸術。
ここがジャングルと言われれば舞台はジャングルへと変化し、ここが宇宙だと言われれば星空の中をロケットに乗って旅をします。想像力は無限大。世界は何にだって変化します。

そんな魅力を持った演劇という表現ですが、皆さんはテント芝居と呼ばれるスタイルの表現を行う劇団はご存知でしょうか。今回は11月3日に佐鳴湖公園遊戯広場(花見台)で公演をする劇団野らぼうの紹介です。

そもそもテント芝居って何?

テント芝居とは、劇場や施設ではなく、公園や空き地・神社やお寺など屋外のスペースに特設のテントを建てて、その中で演劇をするタイプの劇団。
私はテント芝居の歴史にそれほど詳しくありません。1960〜70年代頃に既存の演劇表現を覆そうという運動が…みたいな話は聞いたことありますが、あまりそこを語っても面白くないので、興味がある方は個別で調べていただければと思います。

「劇場でやればいい事を、わざわざテントでやるだけ」…言ってしまえばそれだけですが、劇場を飛び出しテント劇場で演劇を行うことで、ものすごい不思議な魅力が生まれるんだそうです。
劇団野らぼう浜松公演の実行委員メンバーの幸田穂奈美さんに、劇団野らぼうとテント芝居の魅力についてお伺いしました。

野らぼうの特設テント劇場。怪しげだけど中はちゃんと劇場です。

テント芝居の魅力①
日常が非日常になる

テント芝居の魅力は、何といっても日常が非日常に変わること。昼までは普通の公園だった場所なのに、夜になると不思議で怪しい世界へと変化します。キラキラしたテントの世界は楽しい悪夢みたいな感じ?
劇が始まって終わるまでずっとドキドキワクワクし続けます。


テント芝居の魅力②
テント小屋も役者の一人

テント劇場は、既成の劇場ではない分、舞台を使った自由な演出が可能です。
初めて来られるお客様にあまり全容を話すともったいないので詳しくは言いませんが、私はテント小屋も一人の役者だと思っています。
屋外にあるテント劇場だからこその魅力を、ぜひ劇場でお楽しみください。


テント芝居の魅力③
圧倒的なライブ感

野らぼうのテント劇場のキャパシティは80人くらい。詰めて100人は…厳しいかな? そのくらいの小さな劇場です。(100人乗っても大丈夫のイナバの物置よりも小さい?)
お客さんと非常に近い距離で行われる役者達のパワフルな演技は、ハマると目が離すことができません。
演劇は演劇だけど、演劇というよりもライブ。パワフルなエネルギーを持ち帰れますっ‼︎


テント芝居の魅力④
観劇後の打ち上げ

ぶっちゃけ、本編より好きかもしれない。
テント芝居はその場で打ち上げが始まります。参加は無料。アルコールもありますがジュースも用意するので乾杯だけでもご参加下さい。さっきまで一緒に肩を寄せ合った初めましてのお客さんや、演者と一緒にする乾杯はサイコーなひと時です。

劇団野らぼうって、どこの誰?

劇団野らぼうは、長野県松本市を拠点とする劇団。作・演出/役者の前田斜めを中心に結成されました。

その活動はユニーク。
約20日間、松本市の駅前広場で約毎朝8時にゲリラ的に行う『駅前朝芝居』や、居酒屋を巡って音楽を聞かせる“流し”のように、街中を巡って芝居を上演して廻る『流し芝居』。あがたの森(松本市にある広い公園)で行われた身長3m40cmの巨大人形を使った無言劇など、既存の演劇には無い表現・そして街を舞台にした表現を行ってきました。

写真撮影 滝沢テイジ
写真撮影 滝沢テイジ

そして、2023年の作品『ロレンスの雲』では上演にまつわる電力を全て太陽光発電で賄いました。
『ゼロカーボン演劇』と銘打って、稽古場の屋根に太陽光パネルを設置し、およそ1500Whのモバイルバッテリーに電力を蓄電して上演に使用。松本公演1ヶ月間は、モバイルバッテリーの充電が溜まり次第公演を行うという天候次第の不定期開催を行い、上演日を天候に左右されながら、1ヶ月で9回の公演が行われました。


そして、『ゼロカーボン演劇』の活動が評価され、野らぼうは『信州SDGsアワード2023』を受賞しました。


これだけだと「変わった事をやっている劇団だ」と言う事はわかりますが、実際のお芝居が面白いのかどうか、さっぱりわかりませんね。
そもそも「面白い」という感覚は人それぞれですし、面白さを文章で表現しようとしても、何も面白さが伝わらないと思います。

あえて、″面白い″事を証明するのであれば、劇団野らぼうが『第13回せんがわ劇場演劇コンクール』でグランプリを受賞した事。

東京都にある調布市せんがわ劇場で毎年行われている演劇コンクール。
『受賞=総ての評価』とは言いませんが、全国からコンテスト応募をする劇団がいて、演劇に関わる多くの審査員が評価してくれたという事は、一つの評価の基準にしてもいいと思います。

お化け屋敷みたいな感じ? 怖い? 難しい? 子どもも楽しめるの?

せっかく演劇を観にきても、内容が難しくて子どもがダレちゃったり、子どもに見させられないような怖い内容だったらイヤですよね。その気持ち、わかります。

でも大丈夫。野らぼうのお芝居には話がありません。

多くの方が想像するような「主人公がいて冒険をする」とか、そんな物語はありません。
変な人たちが舞台を走り、飛び、踊り、歌い、次から次へと変なことが起こる。そんなお芝居です。

難しい話なんて何一つないので、小さなお子さんからご年配の方。日本語が苦手な海外の方でもお楽しみいただけます。すでに終演している松本での公演では、演劇を観にきたお子さんたちが勝手に役者になって遊んでいるのが良いアクセントになっていました。「静かにしてなきゃいけない」「おとなしくしてなきゃいけない」とかはあまり考えず。お好きに楽しんでいただければと思います。

怖いかどうかで言えば…。真剣な役者の顔が怖いです笑
お化けも出てこないし、殺人鬼も出てこない。変な人たちだけが出てくるお芝居なので、人それぞれですが怖いと思う事は無い気がします。

もし心配事がありましたら、この記事の末尾に書かれた問い合わせ先までご連絡ください。
必要でしたら個別にご説明させて頂きますし、出入りしやすいような席をご用意いたします。

11月3日(日)の野らぼう浜松公演の会場は、佐鳴湖公園遊戯広場。すこしわかりづらい場所だから気をつけてね。

11月3日(日)に、浜松で行われる劇団野らぼうの公演地は、佐鳴湖公演遊戯広場。
遊戯広場というよりも、花見台と言った方が知ってる人が多いかも?


佐鳴湖って、湖の周りにいくつも公園があってどれも佐鳴湖公園って名前なんですよね。
その中で遊戯広場って、佐鳴湖の岸に接してなくて小高い坂の上にある場所。入り口も住宅地の奥にあるので、少しわかりづらいんです。

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