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掛川のお茶畑で超超長距離糸電話にチャレンジ。いったいどの程度の長さまで聞こえたのかな? 遊びを通して茶畑のある景色と人を楽しもう。かけがわ茶エンナーレのイベントに参加しました。

目次

糸電話ってどのくらいの長さまで聞こえるか知ってる⁉︎ 知らない事はやってみよう。遊んでみよう。

こんにちは〜。早速ですが、皆さん糸電話やったことありますか? 子どもの時に遊んだ記憶があるって方もいらっしゃるでしょうし、最近お子さんと一緒に遊んだよ〜という方もいるかも。「私は日常から携帯ではなく糸電話で過ごしています‼︎」な〜んて方がもしいらっしゃったら驚きですね。

というわけで、今回の記事は糸電話のお話です。

改めて、皆さん。糸電話はご存知ですね。紙コップなどに糸を繋ぎ、アッチとコッチでお話しすると糸が振動して声が聞こえるというものです。

そうですね。大人にとっては「そんな事は知ってるよ」という話です。しかし、これは皆さんご存知ですか?

『糸電話は、どのくらいの長さまで声が届くのだろう』

おそらく、多くの方が答えられないと思います。

子どもの頃、あんなに長かった1日が、大人になるにつれ徐々に短くなっていく気がします。今も昔も同じ24時間を生きているというのに…。大人になるということは知識が増えるということ。知識が増えることにより日常で出会う小さな刺激が当たり前のものとなり、トキメキが少なくなることで1日を短く感じていきます。

しか〜し‼︎「糸電話がどれくらいの長さまで声が届くのか」なんて、めっちゃトキメキませんか? 子どもと一緒に新しい発見が出来るんですっ‼︎

距離に加えて、受話器になる紙コップも大きなものから小さなものまでバリエーション揃っています。

今回の企画は『かけがわ茶エンナーレ』というアートプロジェクトの一環。かけがわ茶エンナーレとは、日本有数の茶産地である掛川市を舞台に、文化芸術と市民と地域を「緑」で結び、市の魅力を共に創造し、発信する「まちづくり芸術祭」です。今年の11月に行なわれる『かけがわ茶エンナーレ2024』本番に向けて、小さなアートイベントが少しづつ開催されています。

今回はかけがわ茶エンナーレ2024の美術プロジェクト『ツクルバ・ダラ』の企画。以前に紹介させていただいたシャドウドローイングもツクルバ・ダラの企画です。

長距離糸電話を楽しもう‼︎ 何cbtまで声が届くかな?

集合したのは掛川の東山。山の上に大きな『茶』の文字がある粟ヶ岳でも有名です。

今回は地元のお茶農家さんにご協力いただき、3つの茶畑を貸していただきました。

ちなみに茶畑の長さを測る単位ってご存知ですか? シンキングタ〜イム‼︎ …メートルかな? インチかな? それともヤードかな?? 〈答え〉1つの茶畑の長さを1cbt(チャバタケ)と呼びます。…嘘です。でも今回はcbtと呼びます。糸電話は何cbtまで声が届くかな?

ちなみにざっくりですが1cbt=30mくらいかな。土地の形状によって茶畑の長さが変わるので、ざっくりの目安として思っていただければと思います。


我が家ももちろん静岡県民ですので、毎日見る風景とは言わないものの、茶畑は見慣れた感じがありますが、車で通る時に風景として見ているだけなので、こうやって近くでお茶畑を見るのはありません。

近くで見ると茶畑って広い‼︎空も広いっ‼︎ 茶畑の列の隙間がけっこう狭いっ‼︎ 知ってるつもりで知らない事っていっぱいありますね。


コップに穴を開け糸を通します。ムスメはポップコーンを入れるような大きなサイズ。私は試食コーナーとかでいただく超ミニの紙コップ。どっちの方が糸電話に向いているのかな?

まずは1cbtにチャレンジします。

私「もしも〜し‼︎ 聞こえますか〜?」

娘「聞こえますよ〜。こっちの声は聞こえますか〜?」

私「聞こえますよ〜‼︎」

すごい‼︎ 糸電話‼︎ 若干コモった感じはあるものの、ちゃんと声の振動が伝わり、コップから音が聞こえてきます。大成功です‼︎

受話器となった紙コップは、大きなコップの方が聞き取りやすい…のかな? ちゃんとした機械で測ったわけではないので感覚ですが。大きなコップはブワブワと音が掠れて広がる町内放送みたいな感じ? 小さなコップはすごく小さなヒソヒソ声のような感じかな。(この感覚、伝わるかな…)

1cbtは大成功‼︎ 2cbt、3cbtはどうなる⁉︎

気を良くした私たちは次に2cbtの世界へと足を踏み入れます。

ここで難しいのが、電話の向こう側とのアイコンタクト。一方がしゃべる時は、一方は聞かなければなりませんが、遠いので相手の表情がよくわからない。ここは長年一緒に暮らしてきた親子の勘だけが頼りです。

私・娘「○×△☆♯♭●□▲★※‼︎」

私・娘「…」

親子の勘が外れました。一緒に喋り出したあと、一緒に耳を充てていました笑。ある意味シンクロ率100%、さすが親子です。今度はしゃべる方が手をあげる事にしてみます。やってみましょう。

私『お腹が空いたね〜』

娘『そ○○だね〜』

私『今日の晩御飯は何がいいかなぁ〜』

娘『ダ○ゴムシがたべ○い〜‼︎』

私『え⁉︎ ダンゴムシが食べたいの〜?』

さすが2cbtともなると、音が割れて聞こえなくなりますね。私は別に学者ではないので分かりませんが、何となく大きなコップの方がよく聞こえる気がしました。ちなみにムスメの名誉のために言っておきますが、ダンゴムシと聞こえたのですが「そんな事は言ってない」そうで、ステーキが食べたいとの事でした。


そしてマックスの長さ3cbt。

これはもう全然だめ。全然表情も見えないし、仕草もわからない。重力で糸が茶畑の上に乗ってしまい音の振動が伝わらない。ということで、我が家的には2cbtがギリギリといった結論になりました。

ラスト‼︎ 蜘蛛の巣状に張った糸電話では同時通話が可能なのか⁉︎

この日、天気は雨よりの曇り。薄暗い空からたまにポツポツと雨が降ってきたかと思うとやんだり微妙な天気。茶畑の中は熱が立ち込めていて非常に蒸し暑く、そろそろ体力の限界が近づいていました。みんな集中力が切れ始めています。

「じゃぁ、これをラストに。みんなで糸を繋いで同時通話ができるか試してみよう‼︎」

一点を中心に、糸を繋げていきます。これで同時通話ができれば世界中の人と糸電話で繋がる未来が待っているかもしれないっ‼︎ 夢は壮大です。

みんなでおしゃべりするにはルールが必要です。しゃべる人は手をあげてからしゃべること。誰かがしゃべっている間はちゃんと聞くこと。

「皆さん、今日の感想を一言づつお願いします。」

「暑かった」

「蒸し暑かった」

「声が聞こえた」

なるほど。若干聞き取りづらくなりますが何とか聞こえます。それにしても、みんな疲れちゃって楽しかったことよりも暑かったことが印象的だったようですね。

「最後にカエルの合唱を輪唱してみようか♫」

「カエルの歌が〜♫(カエルの歌が〜♫)聞こえてくるよ〜♫(聞こえてくるよ〜♫)」

みんな糸電話で歌っているから聴き役がいないんですけどね笑。今日一日お世話になった茶畑にお礼の歌を贈ってるという事でいいのかな。


皆さん、お疲れ様でした。大成功‼︎

みんなでお茶で乾杯します。このお茶はこの辺りで採れたお茶ですって。美味しくって何杯でも飲めちゃう。

今回集まった皆さんは初めましての方も多かったのに、糸電話で繋がった事で心も近くなった気がします。このイベント終了が名残惜しいような…疲れたから早く家に帰りたいような不思議な気持ち。皆さんほんと楽しかったですね。おつかれさまでした〜♫

最後の最後に、掛川の名物アイス葛のアイスを食べて解散。疲れと熱でグッタリした身体にアイスの甘さが沁み渡る〜。沁み沁み〜♡

かけがわ茶エンナーレの皆さん、参加者の皆さん、農家のおじちゃんおばちゃん。人との出会いとお茶畑の魅力に気がついた一日でした。かけがわ茶エンナーレ2024も楽しみです。お子さんも参加できるイベントがあるので、皆さんも参加してみてくださいね〜。

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