前回の投稿に引き続き、すぱっくおやこ小学校の記事を読んでいただきありがとうございます。え? なんのこっちゃって‼︎⁉︎ もし前編を読まれてない方は、ぜひこちらをご覧ください。
〈前編〉パパもママも小学生になって一緒に授業を体験しよう。すぱっくおやこ小学校、開校の時間です。
それでは読んでいただけたということで、本日もすぱっくおやこ小学校の開校です。
2日目は音楽の授業。みんなで音と友達になろう‼
前回の国語+体育の授業から1週間後。今回もすぱっくおやこ小学校の時間がやってきました。参加者の皆さん、前回は初めての顔合わせで緊張されていましたが、今回は2回目とあって最初からリラックスムードでスタートします。
担任の先生いっぺいちゃんによる恒例の出欠席に始まり、今回は授業を教えてくれる先生の紹介の前に…、なんと‼︎ すぱっくおやこ小学校の校長先生が来ましたので、ご挨拶をしていただきます。
ベレー帽に赤いハーフパンツ。丸いメガネに蝶ネクタイ。おじさんの世界から異世界転生してきた小学3年生のような見た目の方が校長先生のみーさま。校長先生といえど何かを教えてくれるわけでもなく、子どもたちと一緒に…あるいは子ども以上にこの小学校を遊んでくれる大きなお友達です。それではみんなで呼んでみましょう。「みぃーーーーさまーーーーー‼︎」
それでは遅くなりました。今日は音楽の授業。音楽を教えてくれるのはSPACで舞台音楽を作っているたなちゃんと、浜松科学館のサイエンスショーでお馴染みのうえちゃんコンビです。
せっかく音楽の授業ですからね。みんなでリズムに合わせて身体を動かしていましょう。太鼓のリズムに合わせて大きく動いたり〜、小さく動いたり〜。身体を大きく見せたり〜、縮んでみたり〜。
言葉で説明をしなくても、音の表情から自然に身体が動きます。これが音を楽しむということ。さてだんだんと身体がほぐれてきました。
音ってなんで聞こえるの? うえちゃん教えて〜
本格的に音楽の授業に入る前に、音についてちゃんと知りましょう。うえちゃんと一緒に科学館2階の音ゾーンに行き、音の仕組みを教えてもらいます。
音は空気の振動。太鼓を叩くと空気が揺れて耳まで届き音を感じます。ギターの弦をジャランと鳴らすと空気が揺れて音を感じます。そして人間が喉を震わせると空気が揺れて声となり会話をすることができるんです。
科学館には音の存在をわかりやすく説明してくれる実験機械がいっぱい。音の揺れを視覚化してくれたり、山びこの音の原理を感じ取れる装置があったり。
音の響きが変わる部屋ではみーさまがいきなり歌い出しました。「ア〜ベ〜マリ〜ア〜♫」さすが舞台役者だけあってお腹の底から声が出ています。
おやこで話し合って想像の楽器を作ってみよう。
音の仕組みを理解した後は、オリジナルの楽器をみんなで作ってみます。材料に風船やマジックペン、じゃらじゃらと音が鳴る大豆などを用意しましたが、一応ルールは紙を使った楽器を作ること。材料に紙(チラシの裏でもティッシュでも段ボールでも可)が使われているなら、他はどのような材料が使われていても問題ありません。なんなら音が鳴らなくても大丈夫。音が鳴らない時は口で音を鳴らしましょう。
「楽器を作る。」そんなことをいきなり言われても困っちゃいますよね。そんな事もあろうかと、敷居を下げるために10秒で出来上がる紙の楽器の作り方をレクチャーさせていただきます。
皆さんのもとに配られましたのは1万円札。残念ながらホンモノの1万円出はありません。こども銀行のオモチャの1万円です。
これをMの字になるように折り、ピースする感じで指で挟んで口に充て、プーっ‼︎と勢いよく息を吹くと「ビリビリビリ〜♫」と音が鳴りました。空気でお札が揺れて音が出るんですね。(記事を読んでいただいている方も、ぜひご自宅のホンモノの1万円札でお試しくださいね。)
さてここからはおやこで楽器作りの相談。いきなり作るのではなく設計図から考えます。1つの楽器のアイデアを一緒に考えるも良し。それぞれ別な案を考えるも良し。好きな方法で考えてみてください。2人は同級生だから遠慮はいりませんよ〜。
アイデアが固まったら楽器作りのスタートです。各チーム、我先にと材料を手にし、楽器作りが始まりました。思ったように上手く仕上がる時もあるし、上手くいかず失敗しちゃうこともあります。失敗したと思ったら、失敗が面白い方向に転がって大成功しちゃう時も。真剣なのはこども小学生だけじゃありませんよ。おとな小学生も全集中しています。
早めに出来上がったチームは、作った楽器を進化させたり、新しい楽器を作ったり、発表プランを練ったりと皆さん大忙し。さて、そろそろ発表の時間が近づいてまいりました。用意はいいですか⁉︎ それでは順番に発表をお願いします。
音と光のマラカス4兄弟
風船を揺らすとマラカスのように音が出る作品です。4つの風船は兄弟で、それぞれメロディーちゃん、ドレミちゃん、スマイルちゃん、ハーモニーちゃんという名前が付いているんですって。
音がなる楽器
音がなる大きな楽器
よくばりハッピーパラダイス
こちらは3つも楽器を作ってくれました。風船がカラフルでハッピーですね。
はっぱのマラカス
いちごのタイコ
はなのフエ
みんなの前で発表するのがちょっと恥ずかしかったかな?でも大丈夫。良い音が鳴ってました♫
ヘビくん
作っている最中から「何を作っているんだろうなぁ〜、ロケットかなぁ〜」と思っていたその楽器はなんとヘビくんでした。意外にもカラカラ乾いた音が鳴ります。
ふうちゃん
これは斬新なアイデア。お母さんとお子さん2人でストローに空気を吹きこむと、プリンセスのスカートがふわっと膨らみます。揺らすとシャカシャカ音がなりますよ〜。
さくらんぼマラカス
白いマラカス
ロケットタイコ
本当は全部マラカスだったはずが、ロケットを筒をくっつけるときに使用した接着剤で音が鳴らなくなりましたが、タイコとして復活を遂げました。
クルちゃん・カラちゃん
サラちゃん
タイコのたっちゃん
プーちゃん
このチームはいっぱい発明してくれました。全ての楽器がタイコのたっちゃんに収納できるスグレモノです。
ふしぎなギター
ポコポコ
最後は弦楽器が登場。ギターのように弾いてヨシ‼︎叩いたって音が出るんです。楽器の紫色が服の色と合っててナイスおしゃれですね。
どのチームも個性があって素晴らしいですね。オリジナリティーだけならどんなオーケストラにも負けません。せっかくなんで皆んなでセッションして終わりましょう。
2日間に渡るすぱっくおやこ小学校。これにて閉校です。
2日間にわたって行われたすぱっくおやこ小学校も終わりの時間が来てしまいました。最後は皆んなで記念撮影。パシャリ。
最初は皆んなワクワクしながらも緊張していたのが、体育の授業、国語の授業、音楽の授業と関係性が深くなるたびに、表情が柔らかくなっていくのを見ていて感じました。
そして何といっても、おやこの距離感でしょうか。こども小学生は普段の学校では学べない体験を全身で感じ、おとな小学生は最初こそ子どものサポート役として隣にいたはずが、気がつけば一緒の小学生になって遊んでいるシーンが度々ありました。
「世界は舞台、人はみな役者。」大人だって大人役なんです。子どもだって子ども役なんです。たまには同級生の″役″になって一緒の目線になって語り、遊び、感じる。たまにはこういう事だってあっていいんでしょう。
今年のすぱっくおやこ小学校はこれで閉校してしまいましたが…。皆さん学校が終わった後に校庭でボール遊びしたり、帰り道に寄り道して遊んだりしませんでしたか?
まだまだ放課後の時間が残っています。今日得た体験をたまに日常のスパイスへ。親と子が同じ目線で語り合う時間を家庭で設けたり、一緒に真剣に何かを作ってみたり。まだまだ遊ぶ余地はいっぱいありますよ。
そしてまた来年。すぱっくおやこ小学校が行われたら、ぜひ参加してみましょう。おっと‼︎ おやこ小学校だけじゃなく、SPACのお芝居も浜松科学館にも、新しい発見が待っています。