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トーン・ホイール・オルガンの仕組みを作って学ぼう! 自由なアイデアで楽器作りR-MONO Labのワークショップに潜入しましたっ‼︎

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浜松市楽器博物館のワークショップに参加しました

突然ですが、いきなりアンケートです。浜松と言えば何を連想するでしょう‼︎ 餃子・うなぎ・スッポン・車・バイク…。いろいろあると思いますが、「楽器」と連想された方も多いと思います。

そんな楽器の街”浜松市”にある浜松市楽器博物館は日本唯一の公立楽器博物館。世界中の楽器が置かれていて見応えがすごいんです。鍵盤楽器や弦楽器など現代の楽器の先祖のような楽器から、「これって楽器なの?」と思うような謎楽器まで多数あります。また手のひらに収まる大きささのものから家に入りきらない大きさのものも。ちゃんと見たら何時間でも楽しめますよ。

浜松市楽器博物館には不思議な楽器がいっぱい。こちらも楽器です。

そんな浜松市楽器博物館では楽器の展示の他にも、講座やワークショップなど楽器を身近に捉えられる企画を行なっています。

今回は自由な発想で楽器を作るR-MONO Labの「トーン・ホイール・オルガンの仕組みを作って学ぼう!」ワークショップに参加しました。

R-MONO Labとはいったいどんなグループ?

先ほど文中にスルッとR-MONO Labと書きましたが、R-MONO Labさんとはいったいどんなグループなのでしょう。

R-MONO Labは浜松の楽器メーカーの1つ。電子楽器で有名なローランド株式会社の中の部活です。本業ではシンセサイザー、電子ドラム、ギターのエフェクターなどを作られていますが、それとは別な活動として「作りたいものを作ろう」をモットーとしたものづくり同好会として組織されました。

R-MONO Labの皆さん。

例えば、R-MONO Labの代表作の一つ、リコーダー・パイプオルガン。

パイプオルガンってご存知でしょうか。アクトシティ中ホールにもある家よりも大きなデカいパイプが何本も天井に伸びているオルガンです。これ、購入しようとすると”億単位”の金額が欲しいんですって。

それをなんとリコーダーを使って世界最小A4サイズ、数万円程度で再現してしまったという奇天烈な楽器です。

一見ふざけた楽器のようにも見えますが、これってちゃんとパイプオルガンの原理で作られているんですって。楽器の音が出る仕組みを身近なもので再現してくれることで、楽器について理解し学ぶこともできるんです。

トーン・ホイール・オルガンって何?

それでは早速ワークショップに入っていきます。今回作るのはトーン・ホイール・オルガンという種類の楽器をペットボトルを使って再現するのですが、そもそもトーン・ホイール・オルガンって何なのでしょう。

まずはオルガンという楽器から説明しますね。オルガンの歴史は非常に古く、紀元前からオルガンの原型に当たる楽器が存在したと言われてます。

オルガンは大きく3つの種類に分類されます。まずはさっきも書いた”パイプオルガン”。足踏みを使って風を送り込みリードから音を出す”リードオルガン”。そしてトーンホイール(歯車状の円盤)を回して音を拾う”トーン・ホイール・オルガン”です。

貴重なトーン・ホイール・オルガンの構造を撮影しました。R-MONO Labさんさえ殆ど見たことはないそうです。

トーン・ホイール・オルガンはロックやジャズなど近代的な音楽でよく使われるそうです。使用例としてDEEP PURPLEの名曲『ハイウェイスター』で説明してくれたのですが、小学生たちのノーリアクションなことと言ったら笑

早速作ってみましょう

R-MONO Labさんが楽器の仕組みや歴史の話を面白おかしく話してくれるのですが、子ども達はお構いなし。ウチのムスメも待ちきれずに袋を開け始めています。

それではお待たせしました。作ってみましょう。

作業自体は簡単ですが、ご家庭でイチから作るとなると材料を用意するのが難しそう。たぶん電気の部品を売っているお店に行けば簡単に手に入るものだと思います。こちらの記事では作る手順を細かく説明できないので、材料だけ説明させていただきますね。

  • 台になる板
  • L金具
  • モーター
  • 電池ボックス
  • ペットボトル
  • 輪ゴム
  • ネジ
  • ビスとナット
  • 台紙(歯車の代わりにします)
  • 演奏用の厚紙(紙コップだと大きな音が鳴ります)

そのほかに工具として、ドライバー、ホッチキスと芯、ハサミ、両面テープが必要です。

板にL金具やモーターを取り付け、電池とモーターを繋げます。工作に慣れている子どもは簡単にやってしまいますが、普段工具慣れしていない子どもは上手にできません。それでも自分たちでやってみるのが大事。失敗は成功の素。ゆっくりやればいいんです。R-MONO Labの皆さんがサポートしてくれるのでご安心ください。

ペットボトルを取り付けたら、ここからが大仕事。歯車の代わりになる部分の台紙作りを行います。

台紙にはホッチキスの目安が書かれていて、それに合わせて芯を打っていきます。芯の間隔が開けば開くほど音が低くなり、間隔が狭く慣れば音が高くなります。また、芯の数が倍になれば1オクターブ上がります。

この芯を押すのがなかなか大変。さっきまで賑わいを見せていた子ども達の歓声が途端に静まり返り、黙々とホッチキスをカチャリ、カチャリと…。そしてたまにため息と「疲れたぁ〜」という声。

それでも続けていればいつか完成へとゴールします。全部のホッチキスを打ち終えて台紙が完成しました。それではペットボトルに巻いてみましょう。

完成したら、音を出して楽しもう

完成したら早速スイッチオンッ‼︎ くるくる回るペットボトルに巻かれた台紙に、演奏用の厚紙を当ててみると音がなりました〜♫

厚紙を横にずらすと音がドレミファと変わっていきます。それじゃぁみんなで一緒に合奏してみましょう♫ 「カ〜エ〜ル〜の〜う〜た〜が〜、聞〜こ〜え〜て〜く〜る〜よ〜♫」大成功っ‼︎

今回はペットボトルというどこにでもある材料を使って作ってみましたが、こちらもトーン・ホイール・オルガンの原理を使ったちゃんとした楽器なんです。自分の手を動かしながら楽器の仕組みを覚えられるなんて、とっても勉強になりますし楽器を身近に感じることができますね。

何の曲を弾いているかわかりますか?

ワークショップが終わったら、ゆっくり楽器博物館を探検。きっと今日の体験を通して楽器を見る目が変わったと思います。

ローランド株式会社で作られた電子チェンバロ
授業で習ったスーホの白い馬に出てくる馬頭琴

浜松市楽器博物館では多くのワークショップや講座を行なっているので、ぜひ定期的にホームページをチェックしてみてくださいね。

そして今回教えていただいたR-MONO Labの皆さんも定期的にこのようなワークショップを行なっていたり、作品を展示したり触れたりできる場を作っているので、SNSをチェックしてみてくださいね。

ペットボトルでトーンホイールオルガンを作るワークショップ潜入捜査レポートでした〜♫

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