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「ふくしの仕事してみませんか?」資格取得の講座を見学してきました♪

みなさんは、福祉に関わる仕事に興味はありますか?

オンモプラスの読者は子育て世代の若いお母さんたちが多いので、縁遠く感じられるかもしれませんが、福祉は社会の中で重要な役割を担っています。

高齢化社会で親の介護だけでなく、自分や家族もいつ何が起きるかわかりません。そう考えると、福祉はとても身近なものです。

今回は、認定NPO法人クリエイティブサポートレッツ(以下レッツ)が主催された、知的障害のある方のヘルパーや福祉施設職員として働くための講座「強度行動障害支援者養成研修(基礎研修)」を見学させてもらいました

「強度行動障害支援者養成研修」については、こちらをご覧ください。

https://www.pref.shizuoka.jp/kousei/ko-320/29kyoukou.html

この資格を取得するためには通常2〜3万円の受講料が必要なところ、日本財団の助成を受け、

コロナ禍での就職支援と福祉分野の人材不足解消のため、参加無料で開催されました。

(※現在、募集は終了しています。)

レッツは、連尺町にある施設「たけし文化センター(通称、たけぶん)」などを運営されている団体です。

福祉という枠に囚われず、全ての人が自分らしく生きられるように文化的なイベントも多く開催されており、以前にも「たけぶん」で行われた文化祭をご紹介させてもらいました。

みんなでレッツに遊びにいってみよう。『HYO-GEN MIMONTH~表現未満を体感する50日間!!!~』

この他にも、施設をクラブにして音楽イベントをされたり、演劇の会場に使われたりと様々な試みを行っていて、夫や娘もふらっと遊びに行っています。

気になられた方は是非チェックしてみてください~。

通常、講義2日・演習2日の計4日間のところ、浜松では各1日の2日間で資格を取得できます。(『基礎』『実践』のうち、基礎のみ)

今回は1日目の講義を見学させてもらいました。

会場は街中にあるAny(エニィ)のセミナールームです。

最初に主催されているレッツについて、実際にスタッフとして働いているササキさんから説明がありました。レッツの理念は、こちらに載っています。→レッツ公式サイト

障がい者福祉というと社会から少し隔離されたイメージもあるのですが、「たけぶん」は浜松市街地の真ん中に建物があり、基本的に誰でもウェルカムです。

3階がシェアハウスとゲストハウスになっていて、利用者さんと一緒に宿泊することも出来ます。

こんな施設は全国的にもめずらしいのではと思っています。

講師の一人でもあるササキさんは、受講者さんたちへの挨拶の中で、

疑問や興味・関心を持ち、ここでワクワクが生まれて欲しいという期待をお話ししてくれました。

障がい者の方々に興味を持つ…ということは、何かタブーなような感じがしていましたけれど、実際に働いている方の言葉を聞いて、興味関心にとどまらずワクワクしてもいいんだ!

と思ったのが印象的でした。

講義は、障がい者の方を理解するところから始まりました。

「障がい者」と、ひとくくりにしてしまいがちですが、みんな違う個人であり、

それぞれのこだわりを持っています。

そのこだわりが強く出たとき、周りの人にとって迷惑行動ととられてしまいます。

けれども、なぜその行動をするのでしょうか。

例えば子育てに置き換えた場合、子どもが駄々をこねて大騒ぎをしているとき、

親を困らせようとしているわけではありません(そう思ってしまったこともあります…)

困っている状況に余裕をなくして、その理由まで深く考えなかったことに気づかされました。

周りから見て「迷惑行動をしている」と思うとき、実は本人が一番困っていて、それに気づいてほしいからその行動が出ている、ということを教えてもらいました。

もともと福祉と関係のない仕事をされていたスタッフが多いのもレッツの特色です。

講師のササキさんは、以前は演劇のお仕事をされていました。

研修というと退屈なイメージがありますが、演技の力で楽しい時間がありました。

ササキさんとスタッフの方が、施設の日常をコミカルに演じてくれたときも、

当人たちは笑えない状況ですが、面白くてつい笑ってしまいました。

他にも…、

鬼教官を演じるササキさんが、受講者さんたちに軍手と折り紙を配り、「鶴を折ってください」と突然時間制限つきで言われました。

軍手をしていてただでさえ折りづらいのに「急いで急いで!」と鬼教官にせかされます。

どうして鶴を折るのか説明をしてもらえず、折り方もわからないのに急かされるのは、

「すっっごくストレス!!」

もしかすると、利用者さんたちはこんな状況になっているのかもしれない…

ということを想像させてもらいました。 自分で体感すると、なるほどと納得です。

難しい研修ではなく、福祉に縁がなかった私にもわかりやすくて、演技の表現によって受講者のみなさんも盛り上がっていました。

もうひとつ良かったと思ったのは、レッツの利用者さんたちが会場に来てくれたことです。

受講者さんたちに交じって座ったり、思い思いの行動をされていて少しの時間ですが一緒に過ごすことが出来ました。

講義を聞いた後に利用者のみなさんを見てみると、それぞれ個性があってユニークで、少しワクワクする感覚を感じたりもしました。

講義中、リボンをくるくる回して遊ぶ利用者さん。

同じくレッツで働いている夏目さんにもお話をお聞きしました。

夏目さんもお子さんがいらっしゃるお母さんです。ヘルパーの仕事は、子育てにも活かせると仰いました。

具体的にどう活かせるのか、私がこれだ!と思ったのは、

乳幼児期の子育てのメンタルに関する2つの大きな悩み、

 ① 子どもの癇癪(特に、2歳前後の成長期)

 ② 自分自身のメンタルコントロール

です。

子供を一人の個人として尊重しなければいけない…ということは頭ではわかっているものの、

子育てをしていると、”言うことを聞いてくれないと困る”ことが多いです。

どんなに泣いて嫌がってもチャイルドシートに乗せなければいけませんし、

ごはんを食べさせて保育園に連れていかなければ仕事に行けません。

これが毎日ずっととなると、かなり忍耐が必要です。

子どものためを思ってやっているのに!と怒れてしまいますよね。

講師の方も「善意だからこそ腹が立つ」と言っていました。

講義では虐待についてのお話もありました。「どんな施設でも虐待が絶対に無いとは言えない。」

ヘルパーとして働くとしたら避けては通れない問題です。

子育ても同じではないでしょうか。

では、虐待を防ぐためにはどうしたらいいのか。

知識があれば虐待を減らせることも教えてもらいました。

知っていれば、いざと言うときに心のブレーキが効くということですね。

ヘルパーの資格取得講座ですが、子育てに通じることがたくさんあると感じました。

興味があっても、仕事として働くとなると不安があるかもしれません。

その不安は知らないからで、講義を聞くことでかなり解消できるとも思いました。

誰でもみんな未経験からのスタートです。

レッツで働いているスタッフも最初は資格0から始められたそうです。

資格を取得した後は、施設に登録してから働くことになります。

生活に合わせて働き方を選べますので、子育てしているお母さんにもヘルパーの仕事は良いと思いました。

レッツでもヘルパーの募集をしています。

時給1100円

夜勤手当あり【5000円】

交通費支給

他にも、日中支援の正社員・パート・送迎スタッフも募集しています。

詳しくはこちらをご覧ください。≫スタッフ募集中

※ページ内にヘルパー申し込み専用フォームがあります。

レッツ主催の講座は今後も開催していきたいとのことです。

今回は就職支援者が対象でしたけれど、カルチャースクールとして開催というお話もありました。

福祉の仕事が気になる方、興味のある方は「強度行動障害支援者養成研修」是非受講してみてください。

子育て中の方にもおすすめの内容です。

認定NPO法人クリエイティブサポートレッツ

障害福祉サービス事業所 アルス・ノヴァ

静岡県浜松市中区連尺町314番地の30

TEL053-451-1355

FAX053-451-1356

mail lets-arsnova@nifty.com

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