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また来て(着て)いただけるお店を目指して!喜びを創造する【浜松白洋舎】

目次

こんなものまで洗えるの!?諦めていたものも蘇ります

浜松白洋舎は昭和26年から続く創業70年のクリーニング店です。

浜松白洋舎では一般的な衣服のクリーニングだけでなく、「特殊品」と呼ばれる家庭では洗えないものもクリーニングしてくれます。

生地が洗えるならどんなものでも洗えるのではないかと浜北に特殊品工場を作り5年程前から本格的に始めました。

例えば、剣道胴着やソファー、オフィスチェアー、ベビーカー、チャイルドシート、特大ぬいぐるみなど、布が付いている物でしたらおおよそ可能だそうです。

機械では洗えない物は手作業で丁寧に洗ってくれます。

部活動で沢山の汗が染みこんだ剣道胴着は臭うのにご家庭ではどうにもならないですし、赤ちゃんを乗せるベビーカーやチャイルドシートは汚れやすく、綺麗にしておきたい物ですよね。

家庭でどうにもならないものだけど、綺麗にしたいものは身の回りに沢山あるものです。

浜松白洋舎ではYouTubeにて「はまはくチャンネル」を開設しており、なかなか見ることのできないクリーニング屋の裏側を楽しく動画にしています。

「ソファー&チャイルドシートのクリーニング」の動画は「ソファーってこんなに汚いの!?」「チャイルドシートのベルトってカビてるの!?」と驚きますので一見の価値ある動画です。

チャイルドシートは2時間ほどかけて手作業で細かい所までキレイにしてくれます。

食べかすなどは結構奥まで入り込んでいますが、掃除機にも限界があって自分ではなかなか綺麗には出来ないのでオススメです。

子どもが使うからこそキレイにしておきたい!プロに頼むと仕上がりが違います

ぬいぐるみは家族の一員。クリーニング、ではなく温泉に行ってきます!

子どもにとってぬいぐるみは大切な家族です。

時には妹、時には友達。

お出かけの時、寝る時も一緒で仲良しだけどだからこそ汚れが気になります。

大人になっても大切な思い出の詰まったぬいぐるみがいたりします。

浜松白洋舎はそういったお客様の気持ちを大切にし、ぬいぐるみがクリーニングに出されると、まるでぬいぐるみが温泉に行ってきたかのようにポストカードを作成し、返却時にプレゼントしてくれます。

大好きなぬいぐるみとひと時も離れたくないとグズる子も「温泉に旅行して綺麗になって帰ってきた!!」と大喜びなサービスです。

喜んだお客様から感謝のお手紙が届くこともあるそう。

チャイルドシートも返却時にはクリーニングを担当したスタッフからのメッセージカードが付いてきます。

ただ「綺麗にして返却」するのではなく、お客様の「大切な思い出もお預かりしお返しする」という気持ちのこもったサービスです。

お預かりしたぬいぐるみにはヒノキの温泉に入ってもらい、旅の思い出をパシャリ

キレイにするだけでなく未来のために考えていく

繊維ゴミをご存じでしょうか。

衣服のために大量の生地がつくられますが「生地の色・質感に相違があった」「過剰につくりすぎた」などの様々なミスにより、未使用となった生地が倉庫に保管され、後に破棄されています。

衣服にならなかった余った生地は焼却・埋め立て処分されています。

本来、利用可能なものがゴミとして扱われることで、環境や労働にも多大な負荷がかかっているのです。

近年のファストファッションの広がりにより手頃な価格でお洒落を楽しめるとされる一方で、中国やベトナム、バングラデシュなど、衣類の生産を受け持つ発展途上国の工場や、ショップで働く従業員の人権問題、また、工場を置いている国での環境汚染問題などがたびたびメディアで取り上げられ、悪しき大量消費社会の象徴と批判されてもいます。

浜松白洋舎ではこういった繊維ゴミ問題に目を向け、不要となった衣類から再生木綿紙を作る「サーキュラーコットンファクトリー(CCF)」に参画し、「繊維の循環システム」を目指しています。

店舗にてお客様から不要となったYシャツなどの綿衣類を回収し、製紙工場にて粉砕し画用紙に生まれ変わらせているのです。

店頭にて綿100%の服を募集し再生紙として再利用

子ども達と浜松の企業の架け橋に

新たな価値を得た再生紙はさらに「教育」でも活躍します。

はまはくHAPPINESSホールディングス(浜松白洋舎関連会社)は、企業が浜松市内の小中学校での教育活動を行う架け橋となる「つながるプロジェクト」を実施しています。

企業や職人、 農家が教育活動を行うことにより、子ども達が専門性の高い教育を受けることが できる仕組みです。

浜松市教育委員会が運営する「はままつ人づくりネットワークセンター」にも講座の登録をしています。

浜松白洋舎も「衣類の整え方・洗濯の仕方」「洗濯のたたみ方」などの講座を行い、クリーニングのプロとして丁寧にわかりやすくレクチャーしています。

「子ども達の教育に関しては、もっと沢山の企業に共感していただき、一緒に取り組んでいきたいです。世の中には色んな職業があります。今の子はそういったことを知る機会が少なく、自分の親の職業しかわからない子もいます。就職先を紙上やインターネットだけで判断し、浜松から出て行ってしまうのもとても残念に思います。浜松にも素晴らしい企業、職業が沢山あるのです。子ども達に身近な地元浜松の企業がキャリア教育を行うことで、一人一人の社会的・職業的自立に向け、必要な基盤となる能力や態度をより具体的に育てることが出来ます。子ども達と企業の架け橋になることで、住み続けられる街づくりにも繋がるとも思います。」

と浜松白洋舎の杉原社長。

キャリア教育では、さまざまな職業の大人と触れ合い、主体的に学ぶ意欲を育てることが重要となりますが、現代社会はインターネットやテレビを通じた情報が溢れ産業の分業化・機械化・細分化によって大人と子どもの生活圏が住み分けされ、子どもたちが日常的に仕事をする大人の姿を目にする機会が少なくなっているのです。

実体験をもとに職業観が身に付くことなく大人になる現代。

企業が行う専門的な授業はとても有意義で貴重なものでしょう。

浜松市教育委員会が運営する「はままつ人づくりネットワークセンター」では様々な企業や地域団体による講座の紹介を行っている

子どもたちの未来も守りたい「海を守る洗剤」について

浜松白洋舎の運営するコインランドリーでは、洗濯用洗剤として生分解性洗剤「海を守る洗剤」を使用しています。

この洗剤は化粧品のテストと同程度のバッチテスト・スティンギングテスト・アレルギーテストを行いクリアした肌にも優しい洗剤です。

生分解とは物質が土や川などの自然に排出され、それが微生物などによって無機物へ分解されることを言います。

私たちの洗濯洗剤に含まれている界面活性剤は水に薄まっても消えず、下水処理でも分解・除去できないうえに毒性が高いと言われており、川や海を汚染する原因となっていますが、「海を守る洗剤」はそういった心配はありません。

「海を守る洗剤」はすすぎ※も洗剤も要らず家中のお掃除やハンドソープとしても使える優れもの。※斜めドラム式洗濯機等、水が少ない場合もありますのですすぎ1回を推奨しております。

「海を守る洗剤」は浜松白洋舎の篠ヶ瀬店、於呂店、飯田店、袋井高尾店でお買い求めできます。

油分をスピーディーに生分解するため、洗濯機の洗濯槽や排水パイプのクリーナーも不要に!

染め直すことによりもう一度着用する「リ・ウェア」

気に入っているが故に着すぎて色あせてきてしまったTシャツや帽子など、日焼け・汗シミ・変色・脱色が起こって着られなくなったものはありませんか。

浜松白洋舎では2014年の秋から京都紋付という会社と提携コラボして衣類を黒に染めることに取り組んでいます。

黒のものをもう一度黒にも染められますし、白や赤など様々な色のものを黒に染めることでもう一度洋服を蘇らせようというものです。

子ども服や帽子もお気に入りや思い出があったりしますので、上の子が着ていた洋服を黒に染め直し下の子へ、というのも素敵です。

染め直すことにより、新品感覚で着用できる「リ・ウェア」は愛着のあるものをもう一度蘇らせ、使う責任を果たすことが出来ます。

「リ・ウェア」はこちらのサイトから発注できます。

刺繍※やプリント部分はそのままの状態で染め上がる優れもの ※ ポリエステル糸は黒に染まりません

プロに聞いたシミ取りの仕方!おしぼりは要注意

家庭の洗濯でのお悩みでよく上がる血液・カレー・醤油などのシミ汚れについてお聞きしました。

時間が経てば経つほど汚れが固着してしまうので、ポイントはとにかく直ぐに「叩いて汚れを落とす」こと。

食べ物のシミの場合、食器洗い用洗剤で叩くようにすると落ちるそうです。

クリーニング店に持ち込む場合もとにかく早く持ち込むようにしてください。

飲食店でお食事中に付いてしまい、おしぼりで拭くことがありますが、おしぼりには塩素が含まれているので色柄物が色落ちする可能性がありますので、ご注意ください。

付いたら「こすらずすぐに叩いて落とす」ことを意識すると、意外とシミにならずに汚れが落ちるそうですので是非お試しください。

浜松白洋舎 篠ケ瀬店に設置されている「WOTA」水道のない場所に設置でき手洗いした水を浄化し再生してまた使用 まったく新しい水循環型手洗いスタンド

御縁が繋げる「つかう責任 つくる責任」

11月1日より浜松白洋舎 篠ケ瀬店では「古着」を「洗着」と呼び、

子ども服を中心に着なくなった洋服を5円相当の5ポイントで買い取り(1回につき5着まで)、

クリーニングをしてから5円で販売する活動「洗着の一五一会(いちごいちえ)」を始めました。

「5円」は「御縁」を意味し、御縁が繋がり輪となっていくことを目的としています。

「古着」を「洗着」と呼ぶことで「古着」という言葉のマイナスイメージを払拭でき、

誰でも手に取りやすくしています。

さらにボランティアでクリーニングを施し、縁を繋げていく活動です。

これはSDGsの「つかう責任 つくる責任」にも繋がります。

子どもの着なくなったものが「縁」をきっかけに他の子どもの元へいき、

「縁」で他の子の服が我が家に来る。

あたたかなボランティア活動です。

5円(御縁)で私たちも気軽にSDGs活動に参加できる

全てはハピネス「幸福、幸せ、喜び、満足」をお届けするために!

私たちは現在、トレンドに合わせた服をとても安い値段で購入しています。

しかし、この安さが環境破壊さらには途上国の人権問題にも関わっているのです。

またファッション産業は、二酸化炭素の排出量もとても多い業界でもあります。

低価格を実現するため、使用される素材や染料は化学的なものが多く、それらは環境にとって有害となります。

工場からの排水などにより海が汚染されるなどが挙げられ、廃棄物の量も問題となります。

ファストファッションは、同じデザインの服を大量に生産することで、その製造コストを削減し、たとえ売れ残りが出たとしても、一度にたくさん製造した方がコストを抑えられます。

その上、ファストファッションの製品は基本的に素材の品質が低いため、廃棄されやすいのです。

売れ残った服なども含め、ファストファッションが出す廃棄物の量はとても多くなります。

ちなみに、Tシャツ1枚を製造するのに使われる水の量は2700ℓと言われてます。

大量にゴミを出すことや、水の消費量といった点でも、環境へ及ぼす影響はとても大きいのです。

ファストファッションは悪いことばかりではありませんが、裏側に存在する現実を理解し、日常に上手く取り入れる必要があるでしょう。

「あるドキュメンタリー映画をきっかけに、世界の児童労働問題や環境問題に益々目を向けるようになりました。私たちはクリーニングをしているだけでいいのか、と思い、様々な企業の力を借りながらSDGsに取り組んでいます。クリーニング屋でまだまだ出来ることはあると思います。それを実現化し自分達が出来ることをまずは一歩踏み出すことが大切だと思っています。」

と杉原社長。

住みやすい地球環境を未来の子供たちに引き継ぐためにも、洗濯洗剤を見直す・洋服を買う頻度を考える・物を大切にするなど私たちに出来ることを是非取り組んでみてください。

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