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離乳食じゃなくて補完食? 補完食ってなんだろう。~「赤ちゃんのための補完食入門」

補完食』ってご存知ですか?

赤ちゃんのための補完食入門」の本に補完食について詳しく説明してくださっています。

離乳食と補完食、違いがあっても考え方は同じなので、離乳食を否定するものではありません。あらかじめお伝えしておきますね。

娘はもう7歳になりますので、離乳食の記憶はだいぶ遠くなりましたけれど、

思い出すと苦しかった記憶がよみがえってきます…。

以前ご紹介した「FOOD&BABY 世界の赤ちゃんとたべもの」にも、補完食の表記がありました。

≫「FOOD&BABY 世界の赤ちゃんとたべもの」、世界の離乳食を覗いたら子育てが変わる!?

「FOOD&BABY 世界の赤ちゃんとたべもの」を読むと、それぞれの地域の文化の要素が大きく、

日本の離乳食は世界的なスタンダードではないと知りました。

なので、こうしなければいけないに縛られる必要はないと思います。

もしも当時、補完食を知っていたら何か違ったかもしれないと思いましたので、ご紹介させてもらいます。

補完食とは、WHO(世界保健機構)が提唱している、科学的な根拠に基づいた

赤ちゃんの成長に必要な栄養を補うための食事になります。

離乳食と何が違うの?と思われますが、

母乳やミルクを減らして食事に置き換えていくというのが離乳食だとしたら、

母乳やミルクでは足りない栄養素を足していくというのが補完食になります。

足りない栄養を補う食事、だから「補完食」なんですね。

ですので、あえて母乳やミルクを減らす必要はありません。

それだけでは足りないだけで、2歳になっても母乳やミルクから栄養は摂れるんです。

そして、離乳の完了は、母乳またはミルクを飲んでいない状態を意味するものではありません。

母乳またはミルクを飲まなくなって完了するものだと思っていましたので、ちょっとびっくりしますよね。

厚生労働省の「授乳・離乳ガイド」にも書いてあります。

補完食と離乳食、それぞれメリットデメリットがありますので、

自分に合ったほうを選んでもらえればと思います。

【離乳食のメリット】

・やり方が細かく決まっている。

【離乳食のデメリット】

・細かすぎて振り回される。

・栄養についての視点が少々足りない

【補完食のメリット】

・母乳(ミルク)をやめなくていい

・決まりが少ない

【補完食のデメリット】

・まだまだ情報が少ない → 「赤ちゃんのための補完食入門」の本で補えます!

・決まりがなさすぎて途方に暮れてしまうことも… → こちらも本で!

補完食と離乳食のメリットデメリットって表裏一体のように感じます。

その通りにやればいいから悩まなくていいという方もいれば、決まり事が少なくて自由に出来るほうがいいという方もいます。

みんな同じやり方をしてきたから安心、まわりにも相談もしやすい離乳食のほうが自分には合っていると感じられる方も多いと思います。

栄養素の面だけは補完食を参考にしてもらえたらと思います。

違いがわかったところで、補完食の始め方です!

時期は6ヶ月頃~、1日2回からスタートします。

いきなり2回!?と思われますが、ちゃんと理由があります。

赤ちゃんは成長にともなって、必要なエネルギーも増えていきます。

母乳またはミルクで得られるエネルギーと、一日に必要なエネルギーとのギャップが6ヶ月頃から出始めます。

6〜8ヶ月の赤ちゃんですとギャップは、約200kcalです。

でも、赤ちゃんの胃は小さくて一度にたくさん食べられません。

だから200kcal分を分割してあげる、ということなんです。

著者の相川晴さんはYouTubeチャンネルもお持ちです。

そして、五倍粥から始めます。(最初はスプーン1杯からです)

えっ十倍粥じゃないの!?って、これまた思いますよね。

米が主食の日本の赤ちゃん向けに提案されたものだと思いますが、

食事は母乳よりも濃いものを推奨しています。

十倍粥は水分量が多く、エネルギーも母乳の半分ほどです。

薄いとたくさん食べる必要がありますが、赤ちゃんの胃は小さくてあまり食べられません。

赤ちゃんの胃の大きさはおおよそ、体重×30mlです。8kgの赤ちゃんですと240ml。

1カップ(200ml)と少しですので、小さいですよね。

少ない量でも栄養が取れる、目安としては母乳よりも濃いものになります。

心配でしたら、八倍粥から始めて様子を見てもらえればと思います。(もちろん十倍粥からでも大丈夫です)

相川晴さんのYouTubeチャンネルでも動画でわかりやすく説明してくれていますので、見てみてください~。

補完食は、時期によって食べていい、または食べてはいけない食材の決まりも特にありません。

(はちみつなどの注意が必要な食材はあります)

ですが、エネルギー以外でもギャップが生じる栄養素があります。

母乳にはほとんど含まれていません。

貯蔵鉄(母体からもらった鉄)を使いはたすのがちょうど6ヶ月頃です。

ミルクには添加されていますので、鉄欠乏のリスクは低いそうです。(混合の場合はミルクの割合にもよります)

2亜鉛

3ビタミンA

にんじん、かぼちゃ、ほうれん草などに含まれています。

離乳食でもよく使いますので、不足することはほどんどないと思われます。

4カルシウム

5ビタミンD

上記の栄養素を補う食事も本には書いてあります。

鉄を摂るのに、「鉄玉子」と「鉄強化ふりかけ」

特に、鉄は大事だと感じました。

普段から摂るように気をつけていないと、鉄が足りていないのではと思うほどです。

赤ちゃんだけでなくて、大人もそうだと思います。

私も貧血気味で、ここ数年は気をつけるようになりました。

個人的に効果を感じているのは「鉄玉子」です。

鉄玉子を入れてお湯を沸かすだけで、鉄が摂れます。

そのまま白湯で飲んでもいいですし、麦茶にすれば子どもも飲めます。

味噌汁やスープにしたりと、いろいろ使えますのでおすすめです。

(錆びやすいのだけがネックですので、気をつけてください)

本で参考にしたのは、鉄強化ふりかけです。

サプリは大人向けですが、ふりかけなら子どもも大丈夫です!

(いろいろな食材が入っていますので、アレルギー成分を確認してください)

補完食は、このように栄養のことを考えながら、赤ちゃんの様子を見て進めていきます。

レシピや進め方も本に載っています。

ベビーフードに栄養をプラスする方法もありますので、

手作りじゃないと!と気負わないでください。

他にも気になること、心配なこと、アレルギーについても丁寧に説明してくださっています。

著者の相川さんも小さなお子さんがいらっしゃるお母さんです。

こうしなければいけないという言い方が一切なくて、お母さんたちに寄り添ってくれる内容です。

補完食と離乳食、赤ちゃんが元気に成長して楽しく食事が出来るようにというところは、

全く同じです。

補完食、興味を持っていただけましたでしょうか。

もっと知りたい方は、「赤ちゃんのための補完食入門」読んでみてください。

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