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「ママきいて!」子どもの話をじょうずに聞く方法を学んでみた

目次

子どもの話は聞いているほうだと思っていた

この本の表紙の裏側に書いてある言葉でまずハッとさせられました。

「子どもは、聴いてくれている、わかってくれていると感じたときに初めて、あなたの気持ちを考えることができるようになるのです。」

でも私の意識としては「聴いているつもり」でした。

「ママ聞いてー」にはなるべく応えているつもりだし、あいづちも入れていれているほうだと認識していました。

「子供の話は聴けている」「できている」と思い込んでいたのですが…。

何を話しても反発と「イヤ!」を連発する次女

最近では5歳の次女が、なかなか言うことを聞いてくれません。

それに反発することが多いのです。

私「さあ8時だからもう寝るよー!」

次女「やだ!もっと遊びたい!」

私「歯磨きしたのー?」

次女「今やろうと思ってた!」

なにか声掛けをすると反発して返ってきます。

なるべく次女の気持ちに応えてあげたいと思い、希望を叶えてあげたり、寄り添っているつもりだったのですが、あまりにも「イヤ!」「ダメ!」ばかりで私もまいってしまいました。

子どもが言うことを聞いてくれないことはまさかの「自分のあること」が原因だった

この本を読みすすめていくと、自分がいつの間にか子供の言うことに対して、全て否定して返していることに気づきました。

例えば、

次女「ママ、今日ようちえん行かない…」

私「大丈夫だよ、今日は○○ちゃんも来るし、リトミックもあるから楽しいって!」

次女「もっとお菓子食べたい!」

私「ダメに決まってるでしょ!もうすぐごはんなの、ご飯食べられなくなるよ」

次女「ママ!弟がわたしのこと叩いたー!」

私「えー!もうなんでよー、次女ちゃんなにかしたんじゃないの?」

……そうなんです。

いつの間にか、子どもの言うことを全て否定していたのです。

ただ、このような会話って結構よそ様の家でも繰り広げられているのでは?と思ったのですが、みなさんはどうですか?

自分たちが子どもの頃も親に「そんなことないの!」「そんな言い方しちゃダメ!」と否定されることが多かったのではないでしょうか。

大人もそのように否定されることに慣れてしまっているので、自分の子にもそのように接してしまう傾向にあるようです。

この本では下の画像のように分かりやすくイラストで解説もしてくれます。

すると、これはまあ、腹立ちますね(笑)

大人でもそうですよね、ママ友同士での会話でも旦那さんとの会話でも、共感や同意をしてくれないと悲しくなったり、腹が立ったりすることなど経験があるかと思います。

子どもも同じように、親が共感、同意をしてくれないことで、大人(親)に対して腹が立ったり悲しくなったりして反発するようです。

演習があるので実践しやすい

この本ではいくつか演習があります。

1. まずは子供の気持ちを親も理解する

2. 子どもとの会話を想像する

3. 子どもとの受け答えの練習

この3つが子どもへの受け答えに重要で、その練習のために設けているようです。

ではいざ子供の気持ちを全部共感しよう、受け入れようと頭では思っていても、そのときの気分で受け入れることが出来なかったり、怒りにまかせて子どもの気持ちを押さえつけてしまったり…

すぐに意識を変えることができず、落ち込むことも多々あります。

でもこの本では「なかなかすぐには変われないですよね、大丈夫!ゆっくり変えていきましょう」と記されてあって、とっても安心するのです!

自分で自分を助けることができる

そして子どもの気持ちに共感すると、子どもが自分で自分の気持ちに対して解決しようとする意識をもつようになってきます。

例えば以前、次女と長女がケンカをして、いつもなら私が「ケンカはおしまい!もう離れなさい!」と怒ってその場しのぎで終わらせていました。

でもこの本を読んだあとだったので、次女のそのときの気持ちを代弁して、「次女ちゃんは長女ちゃんともっと遊びたかったんだよね、叩いてしまったけど悪気はなかったんだよね」と言うと、

素直に「うん」と大きくうなずいて、泣きやみ、そのあと自分がしてほしかったことをポツポツと話してきました。

いつもなら泣きわめいて収拾がつかなくなるのですが、この日は自分の思いをしっかり言葉で伝えることができ、気持ちを落ち着かせることができたのです!

「自分が経験していることを表す言葉があれば、自分で自分を助けることができるようになる」

親は子どもの気持ちをしっかりと受け止め、言葉にして表してあげることが、子どもを助けることにつながるのですね。

この本のいいところは親を責めないところ

この本のいいところは、親の今までのやり方や考え方を否定したり、正そうとしたりしないところです。

「少しずつ子供の気持ちに寄り添う練習をしていきましょう、大丈夫!私も(この本の著者)うまく出来なくて葛藤したものです!」と親の気持ちを分かってくれるところが読み進めていくうえでとても安心します。

たくさんの育児書を読むと、なかには親の不完璧さを指摘するような、まるで責められているような感じで、読むのが疲れてしまうような本もあります。

ですがこの本は、親が前を向くことを後押ししてくれるような印象があり、とにかく安心します。

子どもとの向き合い方が以前より丁寧になった気がするのです。

古いやり方に戻って子どもを叱ってしまったときには、また読み返していこうと思います。

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