皆さんは、サイズアウトした子供服、どうしていますか?
特に成長の早い幼児の頃は、きれいなままでサイズアウトしていく服が多いのではないでしょうか。
私は出産が遅かったこともあって、お下がりはたくさんいただけるのですが、次に渡せる方が少ないのです。
いただいたものの、子供の体型と合わなかったりして着れない服も、たまにあります。
そんなときに活用できるのが、古着屋さんですね。
浜松市西区に、新しい仕組みを採用した「洗着」という古着屋さんがオープンしたそうです。
引き取る古着をクリーニングしてから店頭に並べるそうです。
ホームページでは「古くなって洋服としての価値が下がっていたものが生まれ変わり、新たな価値が生まれます。」と書かれています。
どんな仕組みなのでしょうか。
我が子の古着を持って行ってきました。
浜松市西区伊左地、UPCYCLE STUDIOという複合施設内に「洗着」はあります。
「洗着」と書いて「せんぎ」と読みます。
以前ご紹介した「あさのはやOMUSUBI」さんと同じ建物です。
保育園をリノベーションした真っ白な外観に、元気な壁画が勢いよく描かれています。
扉をあけて、靴を脱いで上がります。右側の奥に進むと、お店があります。
まるでセレクトショップ!試着室も楽しい店内
ご覧の通り、とってもおしゃれな店内。
古着屋さん特有の香りもしないので、古着屋さんというよりセレクトショップみたいです。
廃材を利用した試着室は、これまた真っ白!
奥に丸い窓が見えますが、これ、裏に回ると正体がわかりますよ。お店で実物を見てみてくださいね。
中はとっても広くて、親子で入れます。
さて、洗着のシステムとは?
「洗着」のシステムは、まず古着を持ち込むところから始まります。
その際、1着につきクリーニング代500円(ワンピース、コートなどは1000円)を支払うと、その代金ぶんの、店内のお洋服を持ち帰ることができます。
お洋服の値段は、500円から2500円まで、500円刻みで5種類です。
または、支払った金額ぶんを、ポイントとしてカードに貯めることもできます。
持ち込んだ当日は交換したい服がみつからなくても、別の日に探しに行って、ポイントと交換できるそうです。
貯めたポイントでは足りない、というときは、差額をお支払いすれば良いそうです。というか、ポイントなしで、現金のみでお買い物していいんだそうですよ。
古着を持ち込まないと交換できないのかと思っていましたが、違いました。
普通に服屋さんに行く感覚でお店に行けますね。
実際に交換!どんな服を持ち込むといいの?
さて、私は今回、だいぶ前にサイズアウトしたものの、子供がお気に入りすぎて、しばらく手放さなかった服を持参しました。
はい、鉄道好きでおなじみの我が子のお気に入りというと、当然電車ですよね。今回は新幹線柄です。
もうひとつ、我が子の体型と合わずにあまり出番のなかった迷彩柄のズボンを選びました。
お店の方にお聞きすると、「子供服で、綿100%が望ましい」とのことでした。靴も持ち込めます。
子供服は綿100%のものが多いので、あまり気にしなくても良さそうかなと思いますが、クリーニングに不向きな素材もあるかもしれませんので、お店の方に相談してくださいね。
また「どこまでが子供服か」ということがありますよね。お店の方によると、今は多く洋服を募集中なこともあって、サイズ問わず!だそうです。
大柄のお子さんは子供服ブランドでは見つからないこともありますよね。そういった場合も、デザインが大人っぽすぎなければ良いそうですよ。
染みなどはクリーニングでキレイになるので大丈夫とのことですが、破れてしまったものは、受付できないそうです。
また、肌着や水着など、直接肌に身につけるものも、避けてください。
2着持ち込んだので、1000円お支払いしました。
1000円ぶんのお洋服と、交換できます。
ポイントで持ち帰る場合は、さわやかなポイントカードにシールを貼ってくださいます。
ここで、中庭の滑り台で遊んでいた子供を招き入れ、交換する服を探すことに。
選んだ服が2着。1000円では足りませんでしたので、差額は現金で購入しました。
普段お下がりをたくさんいただく我が子は、自分で服を選ぶ機会が少ないので、今回自分の好きな色の服を見つけられて嬉しそうでした。
なぜ「洗着」という仕組みを作ったの?それは未来の子供達に地球を残すため
さて、ひとつ気になるのが、大きなサイズの洋服を持ち込む方は、ポイントで持ち帰れる服のサイズが、もうないのでは?ということ。
お店の方に聞いてみると、そのような場合、無償引き取りも相談に応じます、だそうです!
え、すごくないですか?
どうしてシステムを根底からひっくり返すような例外に応じるのでしょうか。
それは、「捨てる服をゼロにしたい」という理念のもとに展開されている事業だからなのです。
最近よく聞きませんか?「SDGs」という言葉。
これは、簡単に言うと、「17の持続可能な開発目標を2030年までに達成しよう」と国連で掲げられたものです。
いま日本でも、世界でも、地球規模でさまざまな環境問題や社会問題が起きています。
遠く離れた国の出来事も、人ごとではなく私たちの将来に大きく影響します。私たちの世代で地球を使い切るのではなく、次の世代に少しでも良い状態で引き継ぎたい。
皆さんも、さまざまなメディアで啓発されているのを見聞きされているのではないでしょうか。
「洗着」の仕組みを使うと、SDGsの12番に貢献できるそうです。
洋服を循環させて、捨てる服を減らしていこう。
捨ててしまうのなら、どうかお店に持ってきてください、という切実な願いが込められています。
「洗着」を運営しているのは「UPCYCLE STUDIO」という複合施設です。
「UPCYCLE」という言葉は「捨ててしまう廃材や使わなくなったものを新しい素材やより良い製品に交換して価値を高めること」だそうです。
リサイクル、リユースとも違う、一歩進んだかたち。
新しい仕組みを取り入れて、子育てのスタイルも、生き方も持続可能にしていきたいなと感じました。
お店の情報
洗着(センギ)
ホームページ https://www.upcycle-studio.com
インスタグラム https://www.instagram.com/upcycle__studio/?hl=ja
住所:〒431-1111 静岡県浜松市西区伊左地町2460-2
TEL:053-488-5509
営業時間:月-金 10:00-17:00
駐車場:10台程有