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ハッピーバースディ〜♬ ウチのムスメの誕生日プレゼントは陶芸体験⁉︎『噐 infecto.』さんの工房で器を作らせていただきました。

目次

ムスメの9歳の誕生日。誕プレは何にしよう。

「ハッピーバースデ〜!  ムスメちゃん♬」この度、我が家のムスメが9歳になりました〜。おめでとう〜。元気に育ってくれてありがとう〜。

というわけで親は成長した子どもの姿を見て喜んでいるわけですが、子どもとしては誕生日といったら誕生日プレゼントがメインイベント。1年に一回、大きなプレゼントを貰えると張り切っております。

皆さんはお子さんに何をプレゼントしていますか? ゲーム? おもちゃ⁇ 本や図鑑などもいいですよね〜。数ヶ月前、ムスメに「誕生日プレゼントは何がいいかな?」と聞いてみたら、予想外の答えが返ってきました。それは…。

「ろくろを使って陶芸をしてみたい」

なんと予想外の要望。しかも手回しのろくろじゃなく、自動で回る電動ろくろを使ってみたいんだとか。さぁ〜て、困った。調べてみると電動ろくろって簡単そうに見えてすごく難しいんだそうな。さらにムスメは性格的に”自分で作りたガール”なので、教えてくれる方が手取り足取り丁寧にレクチャーしてくれる方だと、癇癪を起こしちゃうんですよねぇ〜。

ムスメのやりたいことを優先してくれつつ、基礎となることをサポートしてくれる信頼関係のある方…。一人いましたっ‼︎ 噐 infecto.という名前で活動されている陶芸家の村松さんっ‼︎

村松さんの作ったお皿は、我が家の食卓でも使われています。

ご自身で陶芸作家として活動をされながら、放課後等デイサービスという児童福祉の現場で働いてらっしゃるので、子どもの相手はお手のもの。ルールに沿ったことをやるというよりも「好きにやってみようよ」と子どもの想いに寄り添ってくれて安心できる方です。

ご連絡したら、「失敗してもいいからやってみようっ‼︎」ということになり、電動ろくろを使って作品を2つ作ってみることになりました。

器だけでなく陶芸という技法を使って色々な創作をする村松さん。このランプの傘は陶器でできています。

陶芸はむずかしい。だけどおもしろい。

さっそく陶芸体験です。まず電動ろくろの中央に粘土を置き、塔を作るような感じでニョロニョロニョロ〜と絞って上に伸ばします。そしたら上から塔を押しつぶすように平べったくして、またニョロニョロと塔を伸ばします。

この工程を鬼殺し…おっと鬼殺しは日本酒でした。なぜか間違えちゃうんですよね〜。酒呑みだからかな笑? この工程を”土殺し”と呼び、粘土を締め、ろくろの中心に置くことができるんだそうです。

粘土が生き物みたいにニョロニョロ動くのは、皆さんに見て欲しかった〜。動画撮るのを忘れたのは世紀の大失敗(涙)

この工程はとてもとても初めての人にはできないので、村松さんにお願いしました。土が生き物みたいに伸びたり縮んだりするのは見ていて気持ちいいんですよね〜。動画に撮っておけばよかった。代わりと言ってはなんですが、ムスメが土殺しにチャレンジした動画をお楽しみください。土殺しどころか、土に弄ばれています笑。

ちなみに村松さんと服の色が被りましたが笑 絵柄がある服を着ているのがムスメです。

下準備ができたところで、まずは村松さんがお手本を見せてくれます。土殺しをした粘土の先端に指を入れて力を入れるとホラ完成。まるで魔法のように器の形ができちゃいますっ‼︎

指でグッと押してると…
あっという間に完成‼︎ 手品みたいっ‼︎

それではムスメに交代をしてみましょう。最初はなかなか上手くできないのですが「モモに肘をつき脇をしめて手がブレないように」とアドバイスをいただくと、多少形がいびつながらも器の形ができました。見てるだけだと簡単そうな陶芸ですが、やってみるとでは大違い。こういう体験も重要です。

肘をモモに乗せて脇をしめ、ググッと指に力を入れます。
少しづつだけど器っぽくなってきました。

形を広げたり縮めたり、高さを調整してみたり、いい感じに仕上がったら完成。専用の糸を使って台の粘土から切り離します。

気を抜くと歪んじゃう。焦りは禁物。ゆっくりやりましょう。
糸で切ります。最後まで油断してはならないっ‼︎

こんな要領で合計4つ作らせていただきました。(4つのうち、2作品焼いていただきます。)

一番奥の器は村松さんが見本で作っていただいた物。それ以外がムスメの作品です。

手を泥まみれにした若き9歳の陶芸家先生。初めての陶芸体験の感想は「楽しかったけど疲れた〜早く手を洗いたい〜」だそう笑。今の子どもは泥まみれになる機会が少ないから、土の感覚がとても新鮮だったそうです。土の感触は「気持ちいいけど気持ち悪い感じ」ですって。ナイスコメントありがとうございます。

どんな仕上がりにしようかな? 想像力を膨らませて釉薬を選ぼう

陶芸体験は器の形ができたからって終了ではありません。最後のミッションは釉薬(ゆうやく)選び。作品の形は決まっていてもどのような表情で仕上げるのかを考える重要ポイントです。

釉薬のサンプル。写真だとわかりづらいのですが、どの色も綺麗です。

絵の具のように試し塗りができるわけではないので、サンプルを見ながらゆっくり悩みます。写真だとわかりづらいですが、色味や質感だけでなく細かくヒビが入ったような処理になる釉薬もあり、どれも魅力的で困ってしまいますね。

出来上がりを待つのもまた楽し。かわいいあの子(器)は今何してる?

陶芸体験はここまで。この先は技術的にも難しいし時間もかかるので、村松さんにバトンタッチします。

半乾きの状態になったら、表面を削って器の厚みを均一にします。乾燥することによって水分が抜け収縮するのですが、削ることで収縮した時にヒビが入るのを抑えるそうです。そして器の下部に高台(こうだい)を削り出します。焼くだけじゃなく色々手間がかかるんですね〜。その甲斐もあって、なんか本物(どこかで売ってそう)なお皿に見えてきました。


約1ヶ月後、素焼きをしていただきました。この状態でも素朴な感じでいいですね。ここから釉薬をかけて本焼きをしてもらいます。(写真はムスメの作品の他に、村松さんや他の方の作品もあります。)


そしてまた数日経って、ついに焼き上がりました〜‼︎ ムスメの初陶芸作品。最初は作れるか不安でしたが、バッチリ大成功に出来上がってるじゃないですか〜‼︎ ブルーとグリーンが綺麗なお茶碗に白いシンプルな平皿。受け取りに行くのが楽しみです。


窯の中はこんな感じ。土の質感が残った素朴な器が、釉薬をかけることでツルツルガラス質の綺麗な器に生まれ変わります。

陶芸って土器の時代から現代までずっと人類の歴史の中で使われていますが、土がこんな綺麗なものに生まれ変わるなんて、陶芸は改めて不思議な技術だなぁ〜と感じさせられます。

誕生日おめでとう‼︎ プレゼントを受け取りに行きました。

陶芸の魅力や、仕上がりの美しさばかりに注目してしまっていましたが、そもそもムスメの誕生日プレゼントでした笑。最後の最後に、ムスメに出来上がった器を渡して終わりたいと思います。

陶芸体験から1ヶ月以上。久しぶりに自分が作った作品を見てみると、シンデレラのように姿が変わっていてビックリ‼︎ 手にとってみるとずっしりと馴染むようで新しい宝物を手に入れたように喜んでいました。

作る喜び。想像する喜び。待つ楽しみ。手に取った時の感動。

たまにはこんな誕生日プレゼントもいいですね。もし興味があったら下に『噐 infecto.』さんへのリンクを貼っておくので見てみてくださいね〜。

初めてなのに、こんなに上手にできました。村松さんありがとう〜‼︎

Links

おまけ。陶芸クラブのメンバー募集中‼︎ 一緒に陶芸体験してみない⁉

この記事を読んでいただいて、「子どもにやらせてみてもいいかな…。つか私がやってみたいんだけど…。」そんなことを感じて頂いた方、いらっしゃいますか?

そんな貴方に朗報です。

ただいま、鴨江にある竪穴の家という場所で、参加者の要望に合わせて丁寧に陶芸を教えていただける『陶芸クラブ』のメンバーを募集しております。

「ゆる〜く陶芸にチャレンジしてみたい。」「自分の時間を満喫したい。」ぜひぜひご参加ください。詳しくは下記の情報をご覧あれ。さぁ‼︎ レッツ陶芸‼︎


【陶芸クラブメンバー募集】

建築士の白坂隆之介さんが取り組まれているヤドカリプロジェクト、竪穴の家にて、陶芸クラブを始めます!

  • 日時: 日曜日 10:00〜12:30 / 14:00〜16:30
  • 定員: 4名程度 *3名以上で開催決定
  • 料金: 3,000円 /人(別途焼成代300円〜)
  • 会場: 竪穴の家 浜松市中区鴨江4-19-40(駐車場はコインパーキングをご利用ください)

手びねりを中心に、みなさんのつくりたい形に合わせて丁寧にレクチャーします。やわらかい光の差し込む気持ちのいい空間で、少しだけ日常から離れて土と戯れてみませんか。日程調整はLINEにて行う予定です、公式LINEの友だち追加をお願いします。陶芸にまつわる質問や相談もお気軽にどうぞ。

公式LINE(噐 infecto. @921sxwbj)


[講師]村松優紀(噐 infecto.)

  • 京都伝統工芸大学校 陶芸専攻卒
  • 浜松市鴨江アートセンターにて年に一回、陶芸のワークショップを開催。
  • 個展”asleep” @鴨江アートセンター 2021年
  • “リヒト Licht” @みかわや|コトバコ 2022年

[竪穴の家って?]

空き家を買って住み、長寿命化改修をして市場に戻していく…建築士が、自身の地元の住宅街・鴨江を中心に展開するそんな取り組み「ヤドカリプロジェクト」で再生した2つ目の空き家。

二間続きの和室を改修した土間(リビング)に、東西南北そして吹抜から多様な性格の光が入り込む。生活の場としてだけでなく、各種教室やワークショップなど様々な活動の舞台となっている。


興味のある方、ぜひどうぞ〜‼︎

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