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子育てママにこそ行ってもらいたいお茶専門店『L’atelier du thé KUKAI』

目次

どう見ても大人な雰囲気なお店なんですが…

色んな方にオススメしてもらって、おじゃまするのを楽しみにしていた、とっても素敵なお茶屋さん。

入口からこのたたずまい。

店内はどこを切り取っても絵になるような、おしゃれな雰囲気であふれていて、
ちょっと別世界にきたような気持ちになります。

磐田市中泉にあるお茶専門店『L’atelier du thé KUKAI(ラトゥリエ・ド・テ・クウカイ)』。

KUKAI(クウカイ)では、川根産の煎茶をはじめとした、静岡の素晴らしいお茶、そして店主自らが厳選した、味・品質ともに確かな世界各地の紅茶、中国茶などを扱っています。

(…川根?!煎茶?!
このお店の雰囲気で“お茶”というと「紅茶」がメインかと思った!
そんな声が聞こえてきそうですが。
詳しくは後ほど!)

と、ここまで紹介した感じだと、ちょっと敷居の高そうな、本物志向の大人のお店…という感じですよね。

実際、お茶が好きな方の間では有名な、知る人ぞ知る名店なのですが。。

今回初めておじゃまして、店主のお話を伺うと、

「子育て真っ最中の今、このお店を知ることができてよかった」

そして、

「今度は子どもたちも連れて行ってあげよう」

そう心から思える、
子育てママたちに、ぜひぜひ訪ねてもらいたいお店でした。

一歩足を踏み入れるだけで幸せな気持ちになれちゃいます。

おしゃれな店内、お茶と一緒に並ぶ茶器や食器もすごく素敵。

でも… 健全な女子なら(笑)、
KUKAI(クウカイ)に入ってまず最初に目が行ってしまうのは、こちらのショーケースだと思います。

店内いっぱいに漂う甘~い香り。

店主がお店の奥の工房で手作りしてくれているスコーンやケーキを焼く香りです。

イギリスへの留学経験もある店主が、「お茶の時間をもっと楽しんでもらうために」と作りはじめたイギリスおやつ。

中でも人気なのは、濃厚な『ガトーショコラ』。
種類はいくつかあるのですが、

特に川根産の抹茶を石臼で丁寧に挽いた『抹茶のガトーショコラ』、

そしてほろ苦大人味の『煎茶のガトーショコラ』は、 お茶専門店KUKAIならではのお味です。

今では、このおやつ目当てに来店するお客さんも多いそう。

(しかもこちらのガト―ショコラ、1cut300円ととってもお手頃なんですよ! …って、お茶より先にスイーツの紹介に熱が入ってしまってすみません!)

ケーキの種類はその日によって違うので、SNS(一番下にリンクあります!)をチェックしてくださいね

クラスにいたら、まず話しかけたくなる??そんな店主さん。

KUKAI(クウカイ)店主の久保田 英(あい)さん。

「こんなおしゃれなお店の店主ってどんな方だろう…」とちょっぴり緊張していたのですが、

実際にお会いしてみると、まったく緊張する必要のない方でした。

(もちろんいい意味で!)

例えるなら…
新年度になって初めてのクラス懇談会。
誰も知り合いのいない中、教室をぐるっと見回して…
「あ、話しかけやすそうなママ発見!」
そんな雰囲気の“ナチュラルさわやか系”ママです。

(伝わりにくかったらごめんなさい…笑
ちなみに英さんも、小学生の男の子のママさんです)

明るい語り口で話しやすく、
そして何よりお茶のことをとっても楽しそうに話してくれるので、

オススメのお茶から、その美味しい淹れ方・飲み方まで、
あれもこれも聞いてしまいました。

夏休み、お疲れ気味のママも元気になれちゃう美味しいお茶!ちょっとだけ紹介。

☆アイスティーにぴったり!『アールグレイ』

インド産の茶葉に、イタリア シシリー島産ベルガモットから抽出した“天然のオイル”で香りづけした、とってもさわやかな紅茶。

天然のオイルが使われているからでしょうか、
パッケージを開いただけで気持ちが華やいでしまう、本当にいい香りです。

今の季節なら、アイスティーにすると素晴らしく美味しい!

こんなアイスティーを飲みながらママ友とおしゃべりしたら、(横で子どもたちがどんなに大騒ぎしていたって…!)夏休みの疲れも癒されちゃうこと間違いなしです。

(40g入り/896yen)

☆気持ちをシャキッとさせたい時に『煎茶Japanese breakfast』

その名の通り、朝の目覚めにぴったりのお茶。
渋みがある分、カテキンが多く含まれ、抗酸化作用もあるそうですよ。

こちらはティーバックになっているため、とっても手軽で、今の時季なら水出しにもぴったり。

お出かけ時には、水筒にこのティーバックと氷とお水を入れて持っていけば、飲む頃には美味しいアイスティーができています。
(ちなみに水出しにすると、お湯で淹れるときに比べてカフェインも出にくいそうですよ。)

とっても手軽なのですが、こちらに使われているのも大井川水系の上質な茶葉。

仕事や家事に取り掛かる前など、気持ちをシャキッとさせたい時に、この『Japanese breakfast』の絶妙な渋さがとてもいいです。
(ティーバッグ4g×60ヶ入り/1080yen)

ちなみに、渋いのが苦手という方には、同じティーバックのタイプで、喉越しのよい『抹茶入りくき茶』・『ほうじ茶』もありますよ。

美味しいお茶のある毎日っていいですね。

他にも、帰省の際のお土産に最適な静岡の上質な煎茶や、珍しい『川根紅茶』など、オススメしたいものがたくさん!

KUKAI(クウカイ)のお茶は、どれも店主がこだわりにこだわってセレクトしたものなので、
みなさんの好みを伝えれば、きっとぴったりな物を教えてくれますよ。

もちろん、「お茶の好みなんてよく分からないな…」という私のような方でも大丈夫。

例えば、
どんな場面で、誰と、どんなお料理やお菓子と一緒に飲みたいのか、
お茶を飲んで、どんな気分になりたいのか、

そんな話をすれば、ティータイムがもっと特別な時間になるような、素敵なお茶を選んでくれますよ。

そして店主のお話を聞いていると、お茶のことが好きになってしまうと思います。

「どうしてこのお茶を紹介してくれたのかな??」考えた結果、子育てママにしかできないことがある気がしました。

旧中川根町産の『藤川』。

今回、取材におじゃました際、店主が最初に紹介してくれた煎茶です。

一枚一枚丁寧に手摘みされた茶葉を、伝統的な浅蒸し製法で仕上げた最高級煎茶。

「浅蒸し」という言葉、私は聞き慣れなかったのですが、
その歴史は古く、今主流となっている「深蒸し」に比べ、「浅蒸し」では茶葉本来の味や香りがよりダイレクトに出るために、本当に上質な茶葉でしかできない製法だそうです。

川根の最高級煎茶『藤川』。

お話を聞けば聞くほどその希少さ、価値の高さが分かりました。

<でも正直なところ、ちょっと不思議に思っていました。>

先ほど紹介したアールグレイをはじめ、ママたちが喜ぶようなおしゃれなフレーバーティーや珍しいお茶がたくさんある中で、

どうしてこちらの本当にシンプルな、

子育て世代にはなかなか手の届きそうもない高級茶を紹介してくれたのか。

お話をするうちに、その理由がちょっと分かった気がしました。

店主の英(あい)さんは、実は川根町のご出身。しかも実家はお茶屋さん。
小さい頃からお茶を身近に感じて育ってこられました。

英さんが見せてくれたこちらの写真。

川根の茶畑の風景です。

取材前に、私もこちらの写真をFacebookで見ていて、

「なんてキレイな景色なんだろう」

と、思っていました。

でも英さんのお話を聞くと、また違う景色に見えてきます。

「最近は煎茶を飲む人が減ってきていますよね」

さらには大量生産される安価な茶葉、味付け・香り付けのされた茶葉の普及、手軽なペットボトル茶の存在。

結果、川根産のような上質で高価なお茶は、なかなか売れなくなっているそうです。

しかも川根の茶畑は写真のような急斜面。機械もほとんど入れず、お茶栽培はかなりの重労働。

一方で茶農家さんは高齢化が進み、後継者不足が深刻になっている。

せっかくの茶葉も手摘みでは収穫しきれず、仕方なくハサミを使う。

そうすると手摘みと比べて値が下がってしまい、収入も減る、ますます後継者がいなくなってしまう。

そんな悲しいことが現実に起こっているそうです。

「50g2500円の『藤川』は正直高いと思います」

英さんは言います。

「でも、お茶の価値、それから茶農家さんが労働に見合う収入を得ることを考えれば、これが適正な価格だと思っています」

「小さなお店ですが、そんな本当のお茶の価値を伝えていきたいと思っているんですよ」

********************

このお話を聞いてからずっと、「川根のお茶のために自分に出来ることって何だろう?」と考えていました。

静岡県民の一人として、川根のお茶がなくなるなんて絶対にイヤだけど、手伝えることは何もない気がするな…

でも、
さっそく我が家でも水出しにて冷蔵庫で冷やしておいた、先ほど紹介した『Japanese breakfast』。
外で遊んで汗だくになって帰ってきた子どもたちがゴクゴク飲んで

「なにこのお茶!おいしいじゃん!」

「これから水筒にこのお茶入れて!」

なんて言っている姿を見ていると、

今の自分に出来るのはこれなのかな、と思いました。

そんなわけで、我が家の水筒のお茶の定番となりました。

美味しいお茶を、毎日、当たり前のように子どもに飲ませてあげること。

今は正直、毎食丁寧にお茶を淹れてあげる心の余裕はないけれど、

ティーバックをお水に入れて冷蔵庫で冷やすだけでもいいから、

KUKAIのお茶のような、本当に美味しいお茶の味を教えてあげること。

そして余裕のある時には、丁寧にお茶を淹れて、食事やおやつの時間を楽しむこと。

きっと子どもたち、最初は「お茶よりジュースがいい!」なんて言っていても、
とっても嬉しそうにお茶を飲んでいるママたちの姿を見ていたら、そのうち「それ飲ませて~」って言うようになります。

…って「結局、美味しいお茶飲むだけじゃん!」とつっこまれそうですが。。笑

でも、そんなふうに美味しいお茶のある生活を楽しんでいたら、きっと子どもたちが大きくなっても、当たり前のように美味しいお茶を飲み続けてくれるかな…
そしてそれが、微力ながら川根のお茶のような本当に価値のあるお茶を守ることにつながればいいな…
そんなことを考えています。夏休み、はじまりましたね。

「暑い!」「お昼ご飯、何も思いつかない…」「片付けなさい!」

私はすでにそんなことばかり言っている気がしますが…
みなさん、元気にお過ごしですか?夏休み「疲れたなぁ」「気分転換したいなぁ」と思ったら、ぜひ

KUKAIに行ってみてくださいね。

そして素敵なティータイム、過ごしてくださいね。

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L’atelier du thé KUKAI
(ラトゥリエ・ド・テ・クウカイ)

磐田市中泉1267-4 昭和ビル内

TEL:0538-86-6485
営業時間:11:00〜19:00
定休日:日・月・火曜日

※駐車場は店舗前2台。または、店舗西側4台は空いていれば自由に停めてOKとのことです

あ、これはお伝えしておかないといけなかった!

≪小さなお子さんを持つママたちへ≫

KUKAIには茶器などもあるので、
「子ども連れて行っても大丈夫かな?」
と心配になりますよね。

店主の英さん、

「お子さん、どんどん連れてきてください!」

とのことでした。

実際、休日には小さな子ども連れのお客さんも多いそう。

でも、ママとしてはお皿を割らないか、気が気じゃないですよね。

大丈夫です。お皿、割ってくれていいと思っています」

…ん???

こちら、単に子どもだから仕方ない…という理由ではないようです。

「子どもは体を動かして、転んだり、ぶつかったりしながら、体の感覚をつかんでいくものだと思っています。だから、そういう機会を奪いたくないと思っているんですよ」

「もちろん、わざとお皿を投げるとかはダメだと思います。笑

でも、はしゃぎ回って、その結果お皿を割ってしまったら、それは仕方ないことだと思っています」これはママも気軽に来店してもらうための心遣いということ以上に、

英さんの子どもたちに対するの想いのようです。もちろん、実際にそんな場面になったら、私は必死で子どもを止める気がします…!でも、子どもたちをそんなあたたかい視線で見守ってくれる店主さん。今度は、子どもも連れて行ってあげて、美味しいお茶のお話を、一緒にたくさん聞きたいな。

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