絵本『地獄』が人気です
みなさま、こんにちは。
鬼嫁・鬼母のaranyosです♡
怖~い絵本『地獄』って、ご存知ですか??
数年前に漫画家の東村アキコさん(『ママはテンパリスト』『東京タラレバ娘』などでおなじみ)が、ご子息のごっちゃんに読み聞かせていると紹介した絵本。
同じ頃、スマホアプリの「鬼の電話」なども流行りましたよね~(笑)
絵本『地獄』は、躾に役立つとのことで注目を集め、それ以来、現在も本屋さん・図書館でも大人気。
「針山地獄」「釜茹で地獄」など、地獄の様子を描いた絵巻物が元になっている絵本です。
我が家でも、子供たちが怖いもの見たさで興味津々だったので、
絵本『地獄』を読み聞かせたことがあります。
絵を見つめる顔は真剣で恐怖そのもの…
でも、1つ1つの地獄絵に対して
「嘘をついたから、舌を抜かれている」
「生き物の命を粗末にしたから、自分も鬼に食べられる」
などなど・・・
「なぜこんな罰を受けているのか」がきちんと説明されているので、
「悪いことをしたらこんな恐ろしいことになるんだ…」と納得したようでした。
納得したら早いもので、子供たちは悪いことをしないように自ら気を付けるようになります。
そういう意味で、絵本『地獄』は怖いけど人気なのだと思います。
またそれとは逆の、絵本『極楽』もあります。
こちらは
「良いことをしたら、こんな幸せな世界が待っている」という教えです。
絵本『地獄』『極楽』、どちらも人気で、2冊セットで読み聞かせる人も多いそうです。
そんな地獄・極楽の絵巻物がズラ~リと並ぶお寺が浜松にあるんです!
絵本の元になっている地獄・極楽の様子を描いた絵巻物が、16本ズラリと並んで、一般公開されているお寺があります。
それは、浜松市西区は佐鳴湖のほとりに建つ龍雲寺(りょううんじ)。
江戸時代の中期に描かれた地獄極楽図の複製絵巻。
絵巻物には解説も添えられており、
何をしている絵か?
絵が意図していることは何か?
現代に通じる教訓は何か?
などが詳しく、分かりやすい言葉で書かれています。
人は亡くなって7日目に、閻魔大王によって裁かれる。
生きていたころにした全てのことが閻魔帳には書かれていて、
人にバレていなくても、警察に捕まらなくても、全てお見通しとのこと。
だから、人が見ていようが、見ていなかろうが、悪いことはしてはいけないのです。
怒りで顔を真っ赤にしている閻魔様。
罪を犯させないように反省させることをで、人々を救っているのだそうです。
それはつまり
閻魔様の姿=子供を叱る親の姿
子供のためを思って子供を叱ることも立派な親の愛情である。
感情のままに怒るのではなく、理性をもって子のために叱っているだろうか…と反省させられました。
また食べ物を食べる、とはどういうことなのでしょうか?
他の生き物の命を殺めて、私たち人間は生きています。
だからこそ食べ物を粗末にしてはいけないのです。
一見、ドキッとする残酷な絵ですが、解説のおかげで、その絵の意図するものが見えてきます。
他には「職業に貴賓無し」を伝える絵もあります。
大人にも子供にも、学ぶことの多い絵巻物です。
是非、解説を読みながら、お子さんと一緒に、じっくりと地獄・極楽の様子を観てみてください。
滝のある日本庭園も必見!
龍雲寺には、「清浄庭」という美しい日本庭園もあります。
佐鳴湖を見渡せる小高い丘から、落差15Mの滝は必見。
滝の落ちる池には大きな錦鯉がゆったりと泳いでいます。
「鯉のえさ」と書かれた缶には、味噌汁の具に入れる「ふ」が入っていて、
自由に鯉にえさやりすることも出来ます。
*鯉が体調を壊すといけないので、個数を守ってえさやりをしましょうね。