前編では、浜松から2時間ちょっとかけて山梨県甲州市の「勝沼グレパーク」に到着し、シャインマスカットと藤稔を狩って食べるところまでをお届けしました。後編では、時間を気にせず遊びながら味わったぶどう狩りの様子や、下の子との微笑ましいエピソード、帰り道の様子までたっぷりご紹介します。
■時間無制限だから、遊びながらゆっくり楽しめた
勝沼グレパークのぶどう狩りは時間無制限。この「時間を気にしなくていい」という安心感が、子連れでのお出かけには本当にありがたいポイントでした。
食べては歩き、歩いては食べ、途中で気になるものを見つけたら寄り道して。せかされることなく、子どものペースに合わせてゆっくり過ごせるのは、時間制限のある施設ではなかなか味わえない贅沢な体験だったように思います。
「あと5分で終わりだよ」と急かす必要がないというのは、想像していた以上に心にゆとりを生んでくれました。子どもが立ち止まって何かに見入っていても、こちらもせかさずに一緒に付き合ってあげられる。そんな時間の流れ方こそが、今回のぶどう狩りを何倍も豊かな体験にしてくれたように感じています。
畑の中を歩いていると、セミの鳴き声やトンボが飛んでいる姿も見つけて、子どもたちは大興奮。ぶどう狩りそっちのけで虫を追いかけ始める場面もありましたが、そんな寄り道も含めて自然の中で過ごす時間そのものが楽しい思い出になりました。ぶどうと虫、両方を楽しめるなんて欲張りな一日です。
「まてー!」と言いながら小さな体で一生懸命トンボを追いかける上の子の姿に、下の子も負けじとよちよち走って追いかける様子は、見ているだけで思わず笑ってしまうほど。畑という開放的な空間だからこそ、こうしてのびのびと体を動かして遊べるのも魅力のひとつだと感じました。普段は室内遊びが多い我が家にとって、外でこんなに走り回れる機会は本当に貴重です。

■見上げた先にぶどうが広がる、特別な景色
子どもの目線からぶどう棚を見上げると、頭の上いっぱいに房が連なっている光景が広がります。「すごーい!」と両手を広げてはしゃぐ上の子の姿は、大人の私たちには見えていなかった景色を教えてくれるようで、なんだかとても新鮮でした。
普段の生活の中ではなかなか味わえない、見上げるほど大きなスケール感。こうした体験を通して、子どもたちの中に自然と食への興味や関心が育っていくのを感じられたのも、今回のお出かけの大きな収穫でした。
■テーブルにはおしぼりや扇風機も。快適に過ごせる工夫がいっぱい
畑の中に設けられたテーブル席には、おしぼりや扇風機などが用意されていて、涼しく快適に休憩できるのもありがたいポイントでした。ぶどうの葉が自然の日除けになっていることに加えて、こうした設備のおかげで、暑い時期でも思っていた以上に快適に過ごすことができました。
少し疲れたら座って休み、また元気が出たら畑へ。そんなふうにメリハリをつけながら過ごせたのも、子連れにはうれしいポイントです。

■スタッフさんのぶどう解説がとにかく面白い
畑を歩いていると、スタッフの方が品種ごとの特徴を教えてくれる場面が何度かありました。見た目も名前も知らない品種がたくさんあって、「これは香りが強いですよ」「こっちは皮ごと食べられるんです」といった説明を聞くたびに、大人も子どもも興味津々。
知識として知るだけでなく、実際にその場で味わって確かめられるのが、ぶどう狩りならではの醍醐味だなと改めて感じました。上の子も「これも食べてみたい!」と、次々と新しい品種にチャレンジしていました。
色も形も粒の大きさもさまざまなぶどうが目の前に広がっている光景は、まるで宝探しのよう。ひとつひとつ味を確かめながら、「これは甘い!」「こっちは少し酸っぱいね」と親子で感想を言い合う時間も、今回の旅の楽しみ方のひとつになりました。知らない品種に出会うたびに新しい発見があって、飽きることなく畑の中を巡ることができました。
■下の子も夢中!誤飲に注意しながらニッコリ
下の子はまだ小さいので、誤飲には気をつけながらの見守りが必須でしたが、シャインマスカットを一粒ずつ頬張りながら終始ご機嫌な様子。皮ごと食べられる品種を選びつつ、小さな口いっぱいに頬張ってはニッコリ笑う姿がとにかく可愛くて、何度もカメラを向けてしまいました。
親としては目が離せない時間ではありましたが、それも含めて家族みんなで過ごせた大切なひとときでした。
粒が大きめの品種は小さな子どもには少し危険な場合もあるので、あらかじめ半分に割ってあげたり、皮ごと食べられる品種を中心に選んであげたりと、こちらでひと工夫しながら進めました。畑にはさまざまな大きさ・品種のぶどうがあるからこそ、子どもの年齢や好みに合わせて選べるのも嬉しいポイントだと感じます。

■大人もびっくり!こんなに甘くて大きいぶどうは初めて
正直なところ、一番驚いていたのは大人の私たちだったかもしれません。「こんなに甘くて大きいシャインマスカットは初めて食べた!」と、気づけば子どもたち以上にパクパクと食べ進めていました。
収穫したてならではの香りの強さや、口いっぱいに広がる果汁の量は、スーパーで買うぶどうとはまったく違う体験。家族全員が、それぞれのペースでぶどうの魅力にすっかりやられてしまった時間でした。
気がつけば、あっという間に何時間も経過していました。時間無制限だからこそ、途中で慌てて食べ進める必要もなく、休憩を挟みながら本当にゆったりと過ごせたのが印象的です。子どもたちのペースに合わせられる環境というのは、こうして振り返ってみても、家族でのお出かけには欠かせない要素なのだと改めて実感しました。ワインコーナーも併設されているとのことで、大人だけで訪れる際にはそちらもゆっくり楽しめそうです。
■帰りは当たり前の爆睡、それでも満足げな顔
たっぷり遊んで、たっぷり食べて。帰りの車の中では、上の子も下の子もあっという間に夢の中へ。いつも通りの爆睡っぷりでしたが、ぶどうのカゴを膝の上に乗せたまま眠る姿は、なんとも満足げな表情で、今日一日の充実ぶりが伝わってくるようでした。
その日の晩、少し目を覚ました上の子から「また行きたいね」とぽつり。その一言に、今回のお出かけがどれだけ楽しかったかがぎゅっと詰まっているようで、思わず笑顔になってしまいました。
たった一日のお出かけでしたが、子どもたちの記憶にはきっとしばらく残り続ける特別な思い出になったはず。親としても、こんなふうに子どもの「やってみたい」を叶えてあげられる機会を、これからも大切にしていきたいなと感じた一日でした。
浜松からは少し距離がありますが、時間無制限でゆっくり楽しめる環境や、子どもの好奇心を刺激してくれる体験の数々を考えると、また来年も訪れたくなる場所です。ぶどうのシーズンにぜひ、家族でのお出かけ先の候補にしてみてください。

■勝沼グレパーク 施設情報
住所:山梨県甲州市勝沼町勝沼2972
電話:0553-44-0645
営業期間:7月25日〜11月10日(予定、変動する可能性あり)
営業時間:平日8:00〜17:00/土日7:00〜17:00
駐車場:無料駐車場あり(17台)
アクセス:中央道「勝沼IC」から車で約5分
※営業期間・時間・料金などは変動する可能性があります。お出かけ前に公式サイトやSNSで最新情報をご確認ください。
