1年前、知人の紹介で行ってきた磐田クスノキ大学文化祭というイベントが、今年も行われるということを聞いて取材に行ってきました。
磐田クスノキ大学は大学といっても校舎もないし、入学金も授業料もない市民大学です。
地域の各分野で活躍する方々が集まり、文化的な発見やひらめきで化学反応を起こすことによって町の活性化を目的としています。
今回は磐田クスノキ大学の代表を務める聖隷クリストファー大学教授の鈴木光男先生にお話を伺ってきました。
2月22日(土)に行われる磐田クスノキ大学文化祭は、『磐田NARRA』というタイトルが付いています。
磐田クスノキ大学文化祭【磐田NARRA―こども・ART・愛― ダキシメルオモイ】
2/22(土)10:00-15:00/豊岡中央交流センター(磐田市壱貫地76-5)
磐田ナラ? 磐田奈良?ってどういう意味なのでしょうか。
NARRAは「narrative=物語」が語源で「物語る」というイタリア語です。
イタリアのレッジョ・エミリアという都市では、アートを軸にした幼児教育で世界中の保護者や教育者から注目を浴びています。
レッジョ・エミリアで年に1度行われるイベント『レッジョ・ナラ』は街中の至るところでアートパフォーマンスや読み聞かせや劇が行われ、地元の大人から子どもたち、観光客でひしめき合います。
そんなレッジョ・ナラも最初は数人のプロジェクトから始まったそうです。
磐田もアートを軸に文化を盛り上げていけば、その輪がだんだんと広がっていくのでは、という思いを込めて今回のイベントを『磐田NARRA』と名付けられました。
昨年の「みずのもり+ダキシメルオモイ展」
今回の見どころの一つは、昨年浜松でも開催されて記憶にも新しい『ダキシメルオモイ展』です。
麻布に描かれた親が子を抱く姿。そこには絵の数だけ物語があります。
私も昨年に開催された「みずのもり+ダキシメルオモイ展」に行ってきましたが、実際に見ると一枚一枚溢れる想いに圧倒されました。
きっとご覧になった方も自分自身の物語を再認識されたのではないでしょうか。
文化祭では、ダキシメルオモイの作者 小林憲明さんとの講演&ランチタイム子育て講演会なども企画されています♪
講演会と言っても堅苦しいものではありません。子どもが遊んだり走り回ったりしても大丈夫。途中入場・途中退場OKですので、ぜひお気軽に聞きに行ってください。
鈴木光男先生とダキシメルオモイの小林憲昭さん
その他にも企画が盛りだくさんです! LIVEや造形ワークショップ、草木染めに、絵本の読み聞かせや人形劇などなど。
おいしいお店の出店も♪ 「これ参加したかったのに!」なんてことがないように、事前にFacebookでチェックされるのがおすすめです。
※参加費や予約が必要なものもあります ≫磐田クスノキ大学文化祭 facebook
昨年の磐田クスノキ大学文化祭の様子。
鈴木光男先生は、磐田市ご出身です。
磐田駅前にある大きなクスノキを見上げたとき、「磐田クスノキ大学」という構想が降ってこられたそうです。
それで磐田クスノキ大学を開学された光男先生は、ご自身が仰るくらい感覚で生きていらっしゃる方!
アートの分野にいる方は感覚や感性を大事にされていますが、そんな方たちは自然と集まられる印象です。
そうして面白いことをやっているところに人は集まる。
アートと子どもを中心にこども縁で町づくりや、磐田クスノキ大学の文化祭のお話を聞かせていただいて、こちらまでワクワクしました。
磐田市にある会場の豊岡中央交流センター。
みんながそうではありませんが、大人になると世間の枠に納まっていくように思います。
親になるとさらに、子どもの頃は当たり前だった自分の感覚を後回しにしがち…我が子という良い見本がいるのに。
磐田クスノキ大学の方々は、子ども心をお持ちの方しかいません。
お母さんたちもワクワクする気持ちを取り戻すキッカケに、『磐田NARRA』がなってくれたらと思います。
会場の豊岡中央交流センターは2016年にオープンしたばかりの多機能型複合施設です。
施設の裏手には大きな公園があり、山登りや川の生物を楽しんだりと、子どもたちが遊べる環境です。
ぜひ『磐田NARRA』にお子さんを連れて遊び行ってください。
豊岡中央交流センターの裏にある豊岡富士と呼ばれる山。転がったり滑り降りたりできるそうです。
磐田クスノキ大学文化祭【磐田NARRA―こども・ART・愛― ダキシメルオモイ】
2/22(土)10:00-15:00/豊岡中央交流センター(磐田市壱貫地76-5) TEL 0539-62-9130 主催 磐田クスノキ大学 お問い合わせ 鈴木光男(mitsuo-s@seirei.ac.jp)