大切な人と人生をともにする結婚。毎日顔を合わせ、同じ空間で生活を送るというスタイルが一般的でしたが、時代の移り変わりとともに「結婚」という愛のかたちにも変化が起きています。浜松市をはじめ全国的に未婚率が上昇し、婚姻件数は減少傾向です。しかし、どのような選択をするかは個々の自由。幸せと感じられる道を選びたいのは、多くの人にとって共通する願いではないでしょうか。
そこで今回は、多様化する愛のかたちについてひもといていきましょう。また、結婚しないことを選択する理由や背景についても深掘りしていきます。結婚をする・しないに関わらず、大切なパートナー探しに役立つ情報も紹介するので、参考にしてください。
浜松でも結婚しない人生を選ぶ人が増加傾向!

近年、日本の婚姻率が減少していることをご存知ですか?厚生労働省によると、2013年ごろから婚姻率は減少傾向。具体的な数字で見ると、20代での未婚率は男女ともに90%を超え、30代では60%以上、さらに、50代では男性の約20%が、女性の約10%が未婚となっています。つまり、男性は5人に1人程度、女性は10人に1人程度が未婚です。(※1 2015年 厚生労働省「年齢階級別未婚率の推移」参照)
浜松市も同様で、同市の生涯未婚率(おおむね50歳ごろの状態で算定)は男性が約24%、女性が約20%となっており、未婚率の上昇傾向が続いています。(※2 浜松市やらまいか人口ビジョン令和2年改訂版参照)
結婚しなかった理由はもちろん人それぞれですが、好ましい相手が見つからなかった、自らすすんで結婚しない道を選んだなどが代表的です。さまざまな背景や理由から、今後も未婚率は増加することが予想されます。
婚姻率が低くなっている理由や背景とは?

なぜ婚姻率が低くなっているのか、その理由や背景についてチェックしていきましょう。
ライフスタイル・価値観などの変化
これまで「結婚することは当たり前」という考えが一般的でしたが、昨今ではその価値観が変わりつつあります。そのため、結婚を目標やゴールとしている人が減り、個々のライフスタイルや価値観を大切にしたいと思う人が増えたことが、婚姻率低下の要因として考えられるのです。なかには「結婚よりも仕事を頑張りたい!」「自由に生きたい」などと考える人も。さまざまな価値観が認められる世の中になってきたことで、愛のかたちも多様化しています。
経済的な理由
毎月安定した収入がない、非正規社員であるなど、経済的な不安を理由に、結婚に前向きになれない人が多くなったのも婚姻率の低下の要因となっています。結婚すると、夫婦2人分の生活費、子どもにかかる費用などが必要です。他にも、住宅ローンや保険など、必要な費用はさまざま。そうなるとプレッシャーに感じてしまう人もいます。
シンプルに出会いがない
結婚に対して前向きではあるものの、出会いがないことで結婚に至らないケースもあります。ひと昔前には、会社の上司からの縁談や親のすすめによるお見合いなどがありましたが、昨今ではあまり聞きませんよね。また「仕事が忙しい」「どこでパートナーを見つければ良いのかわからない」といった人もいるようです。この場合、良い出会いさえあれば、結婚に至るケースもあります。
結婚はしないけど大切な人と一緒に過ごしたい!多様化する愛のかたち
「結婚はしないけどパートナーと生きる」など、新しい発想かつ、自由な生き方を選ぶ人も増えてきています。そこでここからは、大切なパートナーと人生を歩む代表的なスタイルについてご紹介しましょう。

法律上夫婦として認められる「法律婚」
法律婚は、婚姻届けを役所に提出して夫婦となる、一般的な結婚というかたちです。夫婦であることが法律上認められているため、財産や相続権、子どもの親権など社会的な権利を得ることができます。
昨今では一般的な法律婚であっても、週末だけ一緒に過ごす週末婚や、別々の家で生活する別居婚といったかたちを選択する夫婦も。また、ルームメイトのような感覚で夫婦それぞれの生活スタイルを尊重する共生婚や、結婚するにあたり家事負担や財産分与といったことに関して契約を結ぶ契約結婚などもあります。
パートナーシップを結ぶ「同性婚」
同性婚は、同じ性別同士で結婚することをいいます。法律上、夫婦と認められる同性婚を認めている国もありますが、2025年3月現在の日本では認められていません。ただし、高裁では、同性婚を認めないのは「憲法違反」との判決が続いており、自治体によってはパートナーシップ制度を取り入れているところもあります。
結婚はしないけどパートナーと生きる「事実婚」
婚姻届けは提出せず、結婚しているというお互いの認識があり、生活を共にしている状態を事実婚といいます。婚姻届けを提出していないため、扶養控除や配偶者控除などは受けられません。また、子どもが生まれた場合には、親権はどちらか一方のみに与えられます。法律に縛られないため、夫婦別姓にできる、婚姻の手続きが必要ないといった点がメリットです。
運命のパートナーを見つけるには?

結婚に対して前向きなのにも関わらず、運命のパートナーが見つからない場合もありますよね。そんなときには、浜松市内などの結婚相談所やマッチングイベント、マッチングアプリなどがおすすめです。年収や趣味、性格といったパートナーに求める条件を事前にチェックできるため、スムーズな相手探しが叶います。また、基本的にパートナーを探している人が利用するサービスであるため、気兼ねなく運命の相手探しができるのも魅力です。
結婚相談所やマッチングイベント、マッチングアプリでは、結婚したい場合はもちろん、結婚しない場合の相手探しにも活用できます。ただし、後のトラブルを避けるため、婚姻届けを提出しない意思を事前に提示し、相手の理解を得ることが大切です。
結婚にとらわれない自由な愛のかたちで幸せをつかもう!
価値観やライフスタイルの多様化から、結婚をしない選択をする人もいます。なかには、事実婚や同性婚といった、法律に縛られないかたちでパートナーと人生を歩む人も。そんな運命のパートナー探しには、結婚相談所やマッチングアプリなどを活用する方法もあります。さまざまな関係性があるなかで、自身が幸せになれると思える道を選択してみてください。
※1 厚生労働省 図表1-1-8 年齢階級別未婚率の推移|令和2年版厚生労働白書-令和時代の社会保障と働き方を考える-
https://www.mhlw.go.jp/stf/wp/hakusyo/kousei/19/backdata/01-01-01-08.html
※2 浜松市 浜松市“やらまいか”人口ビジョン
https://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/documents/48784/jinkouvision2.pdf