結婚というと、結婚式や新婚旅行などの費用に目がいきがちですが、引っ越し費用や新築・賃貸など新居を構える費用も発生します。そんな、何かとお金のかかる結婚準備をするにあたって、活用してほしいのが浜松市の「結婚新生活支援事業補助金」です。最大で60万円が補助されるこの制度は、新婚カップルにとっては強い味方。「知らなかった」「利用すればよかった」ということがないよう、この記事では内容を詳しく紹介するので、これから結婚を控えている方はぜひチェックしてみてください。
浜松市の結婚新生活支援事業補助金とは?
浜松市で受けられる「結婚新生活支援事業補助金」は、新婚世帯を対象とし、新生活をスタートするにあたって発生する費用を補助する制度です。経済的理由により、結婚に踏み切ることができないカップルの悩みを解消することを目的としています。国による少子化対策の一環で、2016年から開始。2024年度の受付は一度終了したものの、若干名分の予算が余ったため、2024年12月から新規予約の受付を再開しています。(2024年12月18日現在)
補助金の対象世帯は?
補助を受けるためには、以下の要件を全て満たす必要があります。
・2024年2月1日から2025年1月31日までの間に婚姻届けを提出・受理
・夫婦ともに婚姻日の年齢が39歳以下
・世帯所得が500万円以下
・申請時において夫婦のどちらか、または両方の住民票が申請にかかわる住宅の住所にある
・補助金が交付された日から1年以上は、申請にかかわる住所に定住する意思がある
・夫婦のどちらか、または両方が過去に同類の補助金を受けていない
・夫婦ともに市税を完納している
補助の対象となる費用は?
補助が受けられる費用はどうなっているのでしょう。以下がその対象費用です。
・住宅取得費用(土地購入代などは対象外)
・住宅賃借費用(賃料・敷金・礼金・共益費・仲介手数料が対象)
・リフォーム費用
・引っ越し費用(引越業者や運送業者に支払った費用)
結婚新生活補助金は、住宅購入や賃借、リフォーム、引っ越し費用に限定されています。結婚式、新婚旅行の費用や、新居の家具購入費などは対象外となるため注意が必要です。住宅賃借費用は、賃料や敷金・礼金などが対象で、駐車場代や更新手数料、光熱費、設備購入代などは補助対象外となるものがあるので、事前にチェックしておきましょう。
支給額はどうなっている?
結婚新生活補助金の支給額は、夫婦の年齢によって上限額が違います。
・60万円:夫婦ともに婚姻日時点で年齢が29歳以下の世帯
・30万円:夫婦ともに婚姻日時点で年齢が39歳以下の世帯
申請は事前に電話で予約を
申請者本人または配偶者が、申請に必要な書類を揃えて浜松市こども家庭部こども若者政策課に提出します。申請の際は、事前に電話で予約をとる必要があります。住宅取得費用やリフォーム費用など、費用によってそれぞれ申請に必要な書類が異なる場合があるので、市のホームページでしっかり確認しておくと安心です。
結婚新生活補助金を活用する際の注意点
ここでは、補助金を活用する際の注意点について解説します。
補助金は先払いではない
まず、注意してほしいのは補助金は後払いということです。領収書などを添えて申請し、受理され、その後に支払われます。従って、補助金を受けるためには、かかった費用の全額をいったん自身で用意する必要があります。補助金の上限額や補助金支給までのつなぎ資金なども頭に入れ、余裕を持った資金計画で臨みましょう。
応募期限が設けられている
補助金は応募期限が設けられているため、いつでも申請可能というわけではありません。ちなみに、「結婚新生活支援事業補助金」の申請期間は、2024年7月1日~2025年1月31日まで。補助金を検討している場合は、必要書類の準備などもあるため、期限間近になってからではなく、早めに取り掛かかることが大切です。また、補助金は予算上限に達した時点で、申請受付を終了する場合があるので、その点にも注意しましょう。
年齢など対象要件をしっかり確認
補助金を受けるには、年齢や所得に制限があるほか、対象となる費用も限られています。そのため、補助金を検討する場合、要件を満たせているのかをしっかり確認する必要があるでしょう。例えば、住宅取得費用の場合は土地購入費、引っ越し費用の場合はレンタカーなどが対象外になるため、事前にチェックしておきましょう。
結婚新生活補助金を活用して経済的な負担を軽減しよう
浜松市の「結婚新生活支援事業補助金」について紹介しました。全国では、結婚新生活補助金を一律30万円とする自治体もある中、浜松市の60万円は、新婚生活を大いに助けてくれそうです。新婚時は経済的な不安が付きものですが、この補助金をうまく活用し、幸せな結婚生活をスタートさせてください。