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図書館には好奇心のタネが詰まっている。豊橋市まちなか図書館に行ったら感動しました。「こんな図書館が近くにあったらいいのに〜っ‼︎」

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図書館の可能性に驚きました。豊橋市まちなか図書館行ってみて‼︎

皆さん、本は読まれますか。世間では何となく「本は売れない」とか耳にしますが、手にとってページを捲る従来型の本もあれば電子書籍など、本は色々な形で私たちの身の周りに存在します。
それは辞書や専門書、受験対策の本など硬い本もあれば、漫画やライトノベルなど気軽に手に取りやすい本まで種類は様々。

そもそも、私たちが産まれたばかりの赤ちゃんの時だって、もちろん私たちの子どもが産まれた時だって、絵本がずっと近くにあって、お父さん・お母さんに読んでもらったり、自分で絵をみながら楽しんだり…。本は人間にとって古い友達であり、好奇心の扉を開く鍵にもなるのです。

未知の世界を知り、豊かな発想力を高めるには図書館が最適です。
本来、勉強とは喜びなのです。それは学校で習うことだけでなく、受験のためのものではなく、知らない事に興味を持ち調べ知る事で新しい感動が産まれ人生が楽しくなります。調べたい事を用意していくでも良し、なんとなく気になる本を手に取るでも良し。図書館に行くと自分の人生をかけても読み尽くせないほどの『誰かの物語』を楽しむ事ができるはずなのです。

…でも。正直、ちょっと図書館苦手。

少し薄暗くて、おしゃべり禁止。子どもを連れってても「(キッズルーム以外は)静かにしてね」って周りを気にしたり注意してばかりでつまらない。図書館から冒険の扉が続いているとは思えないな…。そんな事をずっと思っていました。


そんなおり、所用で浜松の隣町、豊橋市に行ったときに「ここの図書館すごいから行ってみた方がいいよ」と勧められて行ってきたのが豊橋市まちなか図書館

emCAMPUS EAST。この日は雨で誰もいなかったけど、普段は市民の皆さんの憩いの場になっています。

豊橋駅から歩いて約6分。豊橋駅前大通り沿いにあるemCAMPUS EASTというビルの2・3階が豊橋市まちなか図書館。立地の良さもさることながら、1階はフードホール。市民が集える広場もあったりと、知と食と健康が三拍子揃った風通しの良い施設にまだ入館すらしていないのに衝撃を受けました。

感動っ‼︎ こんな図書館だったら毎日通いたくなるよね。そこは本が好きになる場所でした。

それでは早速。豊橋市まちなか図書館に入ってみましょう。

開放感のあるエントランス。

入館して思ったのは明るい。開放感がある。図書館じゃなく新刊の本屋さんみたいっ‼︎ オシャレなカフェみたいっっ‼︎ めっちゃ居心地がいいっっっ‼︎

広々とした店内…じゃなかった。館内。図書館だという事を忘れちゃいます。

そして、豊橋市まちなか図書館の案内ポスターにはこのように書かれていました。

ご来館の皆さまへのお願い

まちなか図書館は、従来の「お静かにお願いします」という図書館とは少し違います。
館内で読書を楽しむのはもちろんのこと、時には誰かの話を聞いたり、誰かとおしゃべりをしながら学びを深めたり、お気に入りの場所で、好きな飲み物を味わいながらゆったりと過ごすことのできる場所です。
(※以下、この場所を快適に使うために、ゴミはちゃんと片付けてね…など書かれていました。)

ちょっと、今までの私の知っている図書館の常識だとびっくりしちゃいます。でもホント、一つの本から得た知識を友達同士でシェアして考えを深めたり、そういう会話って大事ですよね。

館内では友達同士でおしゃべりする人もいれば、お茶を飲んだりお昼時だったので食事をしている人もいました(ちなみに飲み物は蓋付き、食事は指定された場所で可能です)。のんびり休憩している人もいたのも印象的。おしゃべりしてもいいとはなっていますが、けして騒がしい雰囲気はなくスタッフ・利用者みんなで心地いい場所をつくる″誰にでも開かれた居場所″といった雰囲気を感じました。

2階中央にはカフェもあるんですっ‼︎

本を探す・読むだけじゃない。図書館は多くの学びの可能性を持っている。

豊橋市まちなか図書館の魅力は本を探したり、読むだけではありません。好奇心が湧き立つような様々な可能性を持った図書館です。少し館内をウロウロしてみましょう。

まず印象的だったのは中央にある階段。

わかるかな。写真左側が登り降りする通常の階段。右側の座布団を引いてある場所は、そこに座って読書をする事もできるし、大型スクリーンを使用したトークイベントや上映会も行われるんですって。


座席も用途に合わせ、様々な種類があるんです。

個人席のほか、ボックス席・グループ席・ラウンジ席・ブース席・データベース端末のある席など。予約ができるので家族や友達同士で利用したり、集中したいときにも便利ですね。


ちょっと驚き。なんと電子ピアノまで置いてありました。

このピアノは2Fインフォメーションセンターにお声がけの上、利用申請書に記載の上で使用する事が可能です。ヘッドホンを装着する事が条件で、一人1時間まで演奏する事ができます。(その他に、飲食しながらは禁止・共有のものなので丁寧に扱うなどルールがありますので、インフォメーションセンターの説明を聞いた上でご使用ください。)


3階にはメーカーズラボという部屋もありました。

動画編集ソフトを備えたPCが設置されていて、そばにある図書資料を読みながらPCで実践することも可能です。今の教育はテクノロジーは必須ですからね。こういう場所があると学びと実践が直結して理解力が上がりますね。
ラボの隣にはワークショップのコーナーも。工作やプログラミングを体験する事ができるそうです。


探検するだけでウキウキしちゃいます。この先はぜひご自身の眼で見に行ってみてくださいね。

興味がない本でも興味を持ってしまう。未知の知がそこにはある。司書さんが作る本のコーナーが素晴らしい。

皆さんは本はどのように購入されますか。書店で購入する場合もあると思いますが、現代は大型ネット通販サイトから購入する場合が多いと思います。
あのAIって優秀ですよね。「アナタが他に興味のありそうな本はこちら」ってわざわざリストを出してくれる。またそのリストが本当に興味のあるものだったりして、完全にAIに見透かされているものだと思います。

それに比べて図書館。
働いているのはAIではなく司書さん。実際の人間です。
読みたい本が見つからない・調べたい事があるのに見つからない…、そういった場合にも司書さんは助けてくれますが、AIのようなスピードでオススメの本を紹介してくれるわけではありません。

人類はAIに負けてしまうのか? いえいえ、まだまだそんな事はありません。
豊橋市まちなか図書館に初めて来た時に私が一番感動したのは、司書さんが担当している特集のコーナー。つまり司書さんの仕事に感動したのです。
それはAIが導き出す『アナタが興味のある本はこちら…』でとは違うけど、『普段だと興味をもたずスルーしてしまう本でも、「おもしろそう」と興味を持ってもらえる』ディスプレイを作ってくれているからです。

ディスプレイは各コーナーの司書さんが定期的に変更するそうです。

普段はあまり気にしない宇宙の本も(あるいは、旅行の本も。動物の本も。ファッションの本も。)。司書さんが丁寧にディスプレイしている事で、「なんかこの本、面白いかも」と手を伸ばしてしまう。
そして、パラパラ読んでみるとその本が実際に面白いんですよね〜笑

こうなると、知らない分野に興味の窓がひらき、「世界にはこういう学びがあるんだ〜」という驚きと喜びが生まれます。司書さんの思惑通りですね笑。
勉強って受験勉強や学校で学ぶ事だけじゃないんですよね。子どもだって大人だっていつでも勉強。こういう知との出会いが人生を楽しくしてくれます。

KOSODATE BASEだけにキッズスペースもチェックっ‼︎ ここも素敵‼︎驚きでした。

この取材の日。平日でしてね。ムスメが学校に行ってて居なかったんです。
いやぁ〜、たまに静かだと伸び伸びしちゃいますね。途中まで普通にまちなか図書館を楽しんじゃって笑。この取材が子育てサイト用だという事を忘れちゃってました。

おっと、イケねぇ。キッズスペースを見とかなきゃ。
ということで、豊橋市まちなか図書館の探検はキッズスペースで終了。そして勿論、キッズスペースも素晴らしかったです。

広くて、小さなお子さんも遊べるように本棚にトンネルがあったり、壁にかわいいイラストが描かれていたりするキッズスペース。そのデザインもいいんですが、私が驚いたのはココ(↓)。

絵本の他にも、なんとっ漫画が置いてあるっ。ライトノベルも置かれているっ。(しかもどの本も、出版してから時間が経ってなさそうな本ばかり)
これ、素晴らしい取り組みだと思います。漫画も重要な日本の文化ですし、漫画やラノベから学べることもちゃんとありますからね。個人的にはこういったエンタメがもっと学びの場に入っていっていいと思います。


こちらはキッズスペースにある育児書。
こどもの健康について、遊びについて。子育てをする親御さんにとっては重要な本ですが、普通はこういった本は絵本や児童書などと同じ場所には置かれないそうです。

全国の図書館では本の分類方法が決まっていて、基本的にはそのルールに基づいて並べられているのですが、それに準ずると「子どもが読む本」と「育児書」が離れてしまう…という事がある。ここにこの本棚があることで、子どもが本を読んでいる間・遊んでいる間に、お子さんから目を離さずに育児書を調べる事が可能になります。

従来の図書館が持つ良いことは残しつつ、変えると良くなる事は柔軟に変えていく。こういった感覚が令和の時代の図書館にふさわしいと思いました。


豊橋市まちなか図書館は、市外・県外の方誰でも本を借りる事ができます。
身分証明書を持って2Fインフォメーションで貸出券を作ればOK。浜松市からだとちょっと遠いですが、ご来館の際に「わっ、この本ステキだな」って出会いがあれば貸出券を作って本を借りるのもアリかもしれない。何度来てもトキメキがある図書館だと思うので、本と出会う旅と思えばドライブも楽しいと思います。(豊橋にはのんほいパークやこども未来館ここにこなど、子育てスポットも充実しているので、その流れで回ると1日を充分に楽しめますね。)

本を借りなくても、豊橋市まちなか図書館で行われているワークショップやイベントに参加するのも楽しみ方の一つだと思います。
イベント情報は豊橋市まちなか図書館のホームページやInstagramに掲載されているので、そちらをご覧ください。(下記にリンクを貼っておきまーす。)

それでは皆さん。良き読書タイムをお楽しみくださいね〜。

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