高林にあったヤマヤ醸造が五平餅屋さん『ヤマヤ五平』としてオープン。この建物を残してくれてありがとう。趣のある古民家で昔を懐かしみながらゆっくり休憩はいかがですか。お子さんにも優しいお店です。

2024 7/07

2024年7月7日更新日 2024年7月7日

この景色が残ってくれるのが嬉しい！ヤマヤ醸造が五平餅屋さんとして生まれ変わりました。

いきなりですが、すごい個人的な話でごめんなさい。私はヤマヤ醸造のある高林の隣町、助信町で子ども時代を過ごしました。同じ校区の友達が高林に住んでいましたし、近所の子ども達と遊びに行く時はヤマヤ醸造のある場所は通り道でした。（ヤマヤ醸造の横を通る川でザリガニをとって遊んだこともあります。）

子どもの頃は…単純になんか古くさい店だなって思ってました。酒屋さんだったので子どもが近づく場所でもなかったですしね。大人になるにつれこの建物がある風景に懐かしさを感じ、古い歴史のある二俣街道の面影を残す重要な建物だと気が付きます。

お店を閉じられた後も、実家が近いため良く通る場所ではありました。形あるものはいつか無くなる。「このお店もそのうち取り壊されるのかな」って思っていたのですが、五平餅屋さん『ヤマヤ五平』として7月6日にオープンっ‼︎

街の景色が変わると、その一瞬は寂しさを感じてもあっという間に忘れてしまうもの。そんな自分自身の記憶も悲しくて。あぁ〜、私が育った町の風景が残っていくんだ〜という喜びも感じながら、お店に遊びに行ってきました。

お店に入ると…、素敵なんです。古いけど美しい。（もちろんリニューアルのために綺麗にしたと思いますが）建物自体が丁寧に作られている。簡単に言っちゃうとオシャレです。

棚もこの建物に合わせてきちっと作られている。私が子どもの時は「お化けが住んでる」なんて子ども同士で噂をしていたものですが、建てられた当時はおそらく相当モダンなお店だったのでしょう。

ヤマヤ五平さんに聞くと、このお店を譲り受けた時点で、とても綺麗に管理され丁寧に掃除が行き届いていたそうです。古民家って元の家主の表情が良く見えるというか、とてもこのお店に愛情を持っていた事が伺えたそうです。

これだけ綺麗な建物ですものね。使い続けないともったいない。使うからにはちゃんとお客さんが来てくれて喜んでいただけるお店を。という事で、このヤマヤ五平のオープンが決まったそうですよ〜。

中に入ってみるとお店が案外広いのに驚かされます。2階はまだ整理中でゆくゆくは客席にしていくつもりだそう。（どうぞ、見てみてくださいと言っていただいたので見学させていただきました。）

私の祖父・祖母の家が住んでいた家がこういった立派な日本家屋だったというわけではないのですが、心の中にある故郷ともいう感じでしょうか。懐かしくって心が落ち着きます。早く2階も開放されたらいいなぁ〜。ゆっくりお茶してたら和んじゃって帰れなくなるかも…。

1階の奥には土間と井戸もっ‼︎

この井戸は今はパッキンが劣化してしまい使えないそうですが、直せば「水が出るんじゃないかな〜」との事。こちらもいずれはお客さんに開放できる場所にしていく予定だそうです。

建物の紹介はそろそろにして、食べ物を注文していこうと思います。

メニューは五平餅（3本セット・5本セット）のほか、厚焼きたまごサンド、プリン。ドリンクに珈琲とアイスコーヒーがあります。（五平餅はテイクアウトメニューも。1本からオーダー可能なようです。）

せっかくなので、五平餅（5本セット）と厚焼きたまごサンド・プリン・アイスコーヒーを注文しました。初めてのお店ってわくわくしますね。届きましたよ。まずは五平餅と厚焼きたまごサンドとアイスコーヒー。こちらです。ジャン♫

美味しそう〜。五平餅は良く見る矛のような形ではなくお団子状の五平餅。岐阜の五平餅ってこういった形状で、お子さんでも食べやすいのでこの形にしたんだそうです。

五平餅に使われているお米は浜北の日月喜農園さんのイセヒカリという品種。お米は自然栽培なので小さなお子さんにも安心して食べさせられますね。

五平餅はもちろん美味しいのですが、厚焼きたまごサンドもベリーデリシャス♡ 厚焼きたまごのシンプルで優しい甘みがとても美味しいですよ〜。

そしてプリンっ‼︎ こちらはムスメが一口もくれませんでした笑。写真を撮るだけで精一杯。食レポは無しですが、ムスメが大喜びしていたので美味しいさは間違いなしですっ‼︎

古いようで新しいお店『ヤマヤ五平』。オープンしたばかりだし、これから店内を整えていかなければならないし、これから多くのお客さんが来て、多くの人に愛されて、新しい物語が生まれていくのでしょう。そう、ヤマヤ醸造さんのように。

近くに住む者として、この町で育った者として、ヤマヤ五平さんの新しい物語を応援したくなりました。皆さんも良ければ食べに来てみませんか? 小さなお子さんからおじいちゃんおばあちゃんまで。二俣街道が賑わっていた頃のように、多くの人の憩いの場になりますように。