無くなると知って大切さがわかる。今ならまだ出来る。スケートを楽しもう。
もうとっくに春…いや、初夏になりかけていますが…。まさかこのタイミングでウインタースポーツの記事を書くなんて思ってもいませんでした。今月の始め頃ですかね。浜松スポーツセンターのスケートリンクが5月で閉館というニュースが流れてきてびっくりしました。
私が小学生の頃…30年以上も前ですね〜。1年に一回くらい、冬になると親が連れてってくれてスケートを楽しんだものです。あの頃からずっと行ってないなぁ〜と思うと、″行ってもないのに懐かしむ″ことに罪悪感も感じてしまいますが、それでも「車で少し走ったところにスケートが楽しめる場所がある」という事はいつも心の底にあって、そんな当たり前が無くなる事でやっと大切さに気が付かされました。
それでもまだ解体までに時間はあります。これからは地元でスケートを楽しめる機会はそう無いでしょう。子どもの体験として。親子の思い出として。大人が子どもにかえる時間として。スケートを楽しんでみませんか?
運動音痴親子ですが、スケートチャレンジしてきました。
私は子どもの頃から今に至るまで運動音痴。ムスメも血を争えない運動音痴の2人組。スケートだなんて転びそうで怖いっ‼︎ 怪我したくないっ‼︎ …とは思いつつ、このタイミングを逃したらスケートをやる機会は無いだろうということで、意を決して挑戦することにしました。先ほども書きましたが、私は約30年ぶり。ムスメはスケート初体験です。
事前に用意したのは手袋と厚手の服。スケートリンクは寒いですが、滑っていればすぐに暑くなるので、脱ぎやすいジャンパーなど温度調整しやすい上着を持っていくのがいいと思います。子どもはヘルメットを着用がルール。我が家は浜松スポーツセンターでお借りました(レンタル料100円)が、学校に登下校する際のヘルメットでもいいと思いますよ。
スケート靴も貸し出してくれます。浜松スポーツセンターのウェブサイトに貸靴無料券がありますので、事前にプリントしておくのがオススメ。入場券を購入しスケート場に入っていきます。
初めてのスケート、最初の難関はやっぱりスケート靴でしょうか。大きめにしてグラグラしてしまうと危ないし、小さすぎても指が痛くなります。レンタルされる方は焦らないように、スケートされる方の足のサイズを事前に確認しておくとスムーズです。
初心者向けに、靴ひもの縛り方から、滑るコツや転び方などを説明してくれるビデオが上映されています。楽しい遊びがケガをして悲しい想い出にならないように、ちゃんと見ておきましょう。
それではお待たせしました。スケートリンクに行ってみましょう。ババーン‼︎
広い‼︎ 涼しい‼︎あの頃と変わってないっ‼︎ 懐かしいスケートリンク‼︎ テンション上がります。
この日は日曜日でしたが午前中とあってか、それほど混み合っている感じはしませんでした。客層は大人から子どもまで幅広い年代に楽しまれているようです。案外シニア世代の方が蝶のようにスイスイ滑っているのが印象的でした。
それでは。ムスメの人生初、スケートリンクへと足を踏み入れます。
「おぅぉ〜‼︎ 滑る、滑○!※□◇#△! 助けて〜」
我がムスメの氷上での第一声は、ほとんど日本語ではありませんでした笑
私も、運動音痴ながら少しはちゃんと滑れると思い込んでいたんですが、氷の上の世界はすごいですね。自分の気持ちとはウラハラに、右足と左足が好き勝手な方向に走り出し、上半身がだんだん後ろに引っ張られてって気がついたらすってんころりん。前に行くのか戻っているのか。シラフで泥酔している感じ笑
まぁ、いきなりスケートの選手のように滑れるわけでもなくって。小学生以下にはトライアングルという滑走補助具を貸してくれます(レンタル料1時間500円)ので、それを使いながら滑る楽しさや滑る感覚を覚えるのがいいかもしれません。
トライアングルを使っても、最初は腰が引けてて、おばあちゃんの姿勢みたいになっていますね笑
なお、未就学児にはアシカくんという滑走補助具を貸していただけます(レンタル料1時間500円)。写真はないですが、お馬さん遊びみたいにアシカにまたがって後ろから大人が押してあげる感じ。これなら小さなお子さんもスケートの雰囲気は味わえるのでトライしてみるといいと思います。
ちょっと疲れたら売店でひと休み。
見ているのとやってみるのではまるで違うものですね。フィギュアスケートやスピードスケートのスポーツ中継を見ていると、自分も簡単に滑れそうな感じがしますが、ところがぎっちょん、そうは問屋がおろしません。何度も滑って転んで、滑って転んでを繰り返すこと30分くらい。やっとのことでコツを掴んできた気がしました。
なまじ靴(スケート靴)を履いているので陸上で歩くようにイチニと左右交互に足を動かしたくなるのですが、足がバタついてバランスを崩し転びます。軽く膝を曲げて体重を前方にもっていき、歩かずに″滑る″事を意識すると前に進んでいきますよ〜。そんな事をレクチャーしていたら豪快にすっ転んでムスメに笑われました…。
気がつけばヘロヘロ。全身から汗が出ています。そろそろ休憩しましょう。スケートリンクには売店があり、軽食が売っています。自動販売機もあるので椅子に座ってしばしクールダウン。
勉強でもそうですが、行き詰まったときや疲れたときは、一度休憩をして息を整えてから再挑戦すると道が開けます。上手に滑る人の足の動きや姿勢を観察して…。
トライアングル頼みではありますが、最初に比べて姿勢も良くなったし、スピードも出るようになりました。
最後の最後にトライアングルを外して、自分の力でスケートチャレンジ。ほんの少しですが…、手放しで滑ることができました。おめでとうございます〜🎉
スケートは終了。でも家に帰るまでがスケートです。(何のこっちゃ)
1時間半くらいでしょうか。さすがに疲れたのでスケート体験は終了。面白かったけどメチャクチャ暑くて、メチャクチャ疲れたそうです。
スケートリンクから出て靴を脱ぎ、ヘルメットを脱ぐと…
「足の解放感〜✨」「頭が涼しぃ〜✨」
そう、この瞬間がたまらないんですよね〜。そのあとスニーカーに履き替えたときの足の裏の平べったい感じ。なんか宙に浮いているようなフワフワ感。こういう実感も思い出の一つです。
家に戻り、夕飯の時間にはスケートの感想のシェア。「うまく滑れなかった〜。何度も転んだけど面白かった」と盛り上がりました。
こんな楽しいスポーツスケートが、これからは市内・県内ではなかなか出来なくなります。個人的には浜松スポーツセンターさんにこれからもスケートを続けていってほしいなぁ〜とは思いつつ、あの広いリンクの電気代や維持費のことを考えると「解体も致し方ないだろうな…」と思いました。
残す期間はあと少し。ぜひ皆さんもスケートをチャレンジしてみてください。きっと楽しいと思いますよ〜。