3月3日は雛祭り。噂には聞いてた可睡斎のひなまつりが凄かった‼︎
「灯りをつけましょ、ボンボリリン♫」
あ、突然ですが。今は小学3年生のウチのムスメが子どもの時に歌っていた雛祭りの歌です。″ぼんぼり″って言われたって、大人の私たちでさえ実物のぼんぼりを見る機会なんてそうないのに、子どもにとってはぼんぼりなんて未知の言葉ですからね。「ボンボリリン♫」という何ともリズミカルな感じが気に入ってて、そのまま放っておいたのですが、いつの間にか″ぼんぼり″って言葉を知ってしまったみたいで、あの頃を懐かしく感じます。(どうでもいい話ですが、アカチャンホンポの事も、アカチャンポンポンって呼んでてかわいかった。)
さて本題に入ります。
この地域に住んでいる方の多くは、袋井市の遠州三山の一つ、可睡斎の雛人形の写真を見た事があるのではないでしょうか。天井まで届きそうなお雛様は日本最大級の32段1,200体もの人形が飾られているらしく、せっかくなら一度は観に行ってみようと『可睡斎ひなまつり』に行ってきました。
可睡斎を拝観したのは、ちょうど雛祭りの3月3日。さらに日曜日ということもあり多くの観光客の方がいらっしゃいました。場内には幾つか撮影スポットも用意されていたのですが、撮影待ちの行列ができていたので、これから行かれる方は平日など混雑していないタイミングをお薦めします。
本堂に入る前からずっと楽しい。お子さんも喜ぶと思いますよ〜。
初めての可睡斎。大変失礼ながら、神社や仏閣っていうとシニア層の方が楽しむってイメージがあって(これは個人的な偏見でした。申し訳ございません。)、子連れで行くにはちょっと渋すぎるかなぁ〜ってイメージがあったんです。
いや、それが行ってみると楽しいものですね。お土産屋さんもあるし、和菓子やソフトクリームも売ってる。さらにこの日は『まちひなマルシェ』というイベントが境内で行われており、地元の農家さんや飲食店、バルーンアートのテントが出ていて大人から子どもまで楽しんでいました。
寺院に入る外階段にはさっそくお雛様の装飾がありました。もぅこれだけで割と満足になります。家ではとても飾れない雛人形の迫力にムスメも大喜びです。
こちらの雛人形、階段の半分を使って上から下までびっしりとお人形が飾られていますが、カメラではその迫力を伝える事ができず。ぜひ肉眼でお楽しみください。
こちらの大黒様は福徳さずかる『おさすり大黒様』。一さすりで福を招き、二さすりで徳を授かり、三さすりで満足を戴けるそう。せっかくなのでご利益を預かろうとムスメもチャレンジしたのですが、「やっぱり知らないおじさんのお腹さわるのキモい」と一さすりでやめてしまいました。さすが現代っ子です。
こちらは輪蔵堂と呼ばれる建物。
動画中央で回っているのが輪蔵。こちらをゆっくりと時計回りに一回転させると「大蔵経」を読んだことと同じ功徳を得られるとされているそうです。
そのほかにも、楽しそうな福釣りみくじという、釣りをして引くおみくじもあったりと楽しいですね。
天井まで届きそうなあの雛壇だけじゃない。あっちこっち圧巻の雛人形にテンション上がっちゃう‼︎
さて、それでは『可睡斎ひなまつり』を拝観させていただきましょう。拝観料は大人700円(小学生以下無料)です。
こちらに来る前までは、この記事のアイキャッチ画像にもある、天井まで届きそうな雛壇だけなのかなぁ〜って思ってたらとんでもない。もぅすごいんです。可睡斎って東京ドーム10個分ほどの広さがあって、その中に建築物が25棟。拝観ポイントが40ヶ所ほどあるらしいのですが、その道中ずっと雛人形が飾られているんです。
お人形はもちろん手作りなので、一人一人の表情が実にユニーク。ゆっくりお顔を見てみると…
良い表情をしている子を発見するのもまた楽しいものです。
豪華絢爛な雛人形を楽しむのも楽しいですが、一緒に楽しみたいのは建築物としての魅力。可睡斎は応永8年(1401年)に開山し、600年以上もの歴史を持っています。歴史の重さも感じつつ自分のペースでゆっくり拝観してみると、色々と発見があると思います。
充分すぎるほど楽しんだけど、ここでメインディッシュの巨大雛壇
先ほども少し触れましたが、可睡斎は非常に広く、通路に飾られている雛人形や建物の魅力で割と満足。お腹いっぱいになっていたのですが、ここでメインディッシュ。あの巨大雛壇の登場です。
もう、これは圧巻。とてもじゃないけど写真ではこの迫力の1割程度しか伝える事ができません。今までの雛人形もすごかったですが、ちょっとパワーがすごいですね。こちらもぜひ肉眼でお楽しみください。
ちなみに、こちらも写真撮影の列がすごかったので、もし記念写真を撮りたい方は平日がお勧めかなぁ〜。(3月3日過ぎたから、少しは空いてるかもしれないです。)
やっと終盤。楽しすぎてお腹いっぱい。満足です。
記事が長くなりすぎたので駆け足で進んでいきます。
高さ3.5m・飾り999個・重さ50キロの巨大な吊るし飾りや、カラフルなさるぼぼ。天井から吊り下げられた鬼灯のような飾りや、窓に飾られている…なんだろ。吊るし雛でいいのかな? 次から次へとかわいい装飾でもう一生分の雛祭りを楽しんだ気分。
そして最後にこちら。室内ぼたん庭園へと入ってきます。見事に咲いた大きなぼたんがいっぱい‼︎
こちらの室内ぼたん庭園はひなまつりの装飾と同時開催ですが、可睡斎境内にあるぼたん苑では4月中旬から5月初旬にかけて60種、2,000株咲き誇るんだそうです。
ふぅ〜、初めて可睡斎に入ってみたのですが、予想以上に広くて見どころが多く、ムスメも私も大満足でした。(少し歩くの疲れた笑)
まだまだここに掲載しきれなかった部屋や、装飾など、見どころがいっぱいあります。そうそうっ‼︎ さすがに″真っ最中″の人もいたのでジロジロ見学はできなかったのですが、日本一の大東司(だいとうす)も凄かったですっ‼︎ ちなみに大東司というのはトイレ。こちら可睡斎のウェブサイトに紹介されていたので見てみてください。〈外部リンク:日本一の大東司(だいとうす)と烏蒭沙摩明王〉
こんなすごいトイレがあるんだったら、先に用を済ませず、我慢しておくんでした💦
本当に素晴らしい可睡斎ひなまつり。ぜひこの機会に遊びに行くことをオススメします。3月3日雛祭りはすぎてしまいましたが、可睡斎ひなまつりは1月1日から3月31日までと、まだ見れるチャンスはあるので、ぜひ楽しんできてくださいね。