浜松地域の子育てママ向けスマホメディア「オンモプラス」が2022年12月にリニューアル。
KOSODATE BASE 浜松(子育てベースはままつ)として生まれ変わりました。

オノマトペを使って、言葉にできない感情をドバーン‼︎ ジャジャ〜ン‼︎ と表現してみよう。原泉アートデイズでオノマトペアート鑑賞してきました〜♫

目次

オノマトペを使ってアート体験。ところでオノマトペってのは何じゃらホイ

ジャジャーン‼︎ みなさん、子育て楽しんでますか〜? 小学3年生になるウチのムスメは毎日元気いっぱいです。小さな頃からおしゃべりで「口から産まれてきた」と言われてきたムスメですが、最近はインターネットで新しい世界を日々吸収しては、持ち前のマシンガントークで「これが面白いよ。今はこれが流行ってるよ。」と、隙間もなくお話をしてくれるので、自分たちの時間が全くと言っていいほど無く非常に困った毎日を過ごしています笑

そんなお話大好きなムスメですが、会話の中にオノマトペを多様して喋ります。「A君が体育の時間にズドドドドって突進してきたよ。」「先生の顔にボールがドーンって当たった。」「パパのお腹がブヨブヨ。」…ん。なんか最後に我が家のプライベート情報が混ざってしまった気がしますが…気にしない、気にしない。

オノマトペとはドーンとかバーンとか、会話だけでなく漫画の表現にも使われる言葉ですね。オノマトペを意識的にムスメに教えた覚えはありませんが、「パパが太りすぎてパッツンパッツン。」とか言ってるのを聞くと、どこでそういった言葉を覚えたんだろう…と不思議になります。

今回はそのオノマトペを使ってアート鑑賞をするワークショップに参加することにしました。

掛川で行われている原泉アートデイズの企画、オノマトペ鑑賞ツアーで言葉にならない言葉を見つけよう。

今回の旅の目的地は掛川の北の方にある原泉地域。

自然豊か、山に囲まれた原泉。

ならここの里キャンプ場などがある原泉地区では『原泉アートプロジェクト』というアーティストが滞在制作をするプロジェクトがあり、原泉アートデイズ!と名付けられた1ヶ月強の期間は作家の作品を楽しむことができます。

原泉アートデイズ! 去年の動画です。

原泉アートデイズ!をもっと楽しもうと企画されたのが、オノマトペ鑑賞会。一人の作家の作品を複数人で鑑賞し、そこで感じたことをオノマトペを使って言葉にしていきます。なんか、文章で説明すると難しいですね。早速現場の状況をレポートをしていきましょう。

受付をした旧原泉第2製茶工場、アーティストショップも併設されています
旧原泉第2製茶工場にも、アーティストの作品があります。

浜松から1時間強。国道1号線、掛川の西郷ICを降りてひたすら北へ。山道を走り少し不安になってくる頃に原泉アートプロジェクトの会場があります。地区一帯にアーティストの作品は点在していて観覧は自由ですが受付が必要です。私たちは旧原泉第2製茶工場で受付。そして再度車に乗り更に山を登りオノマトペ鑑賞の会場、旧田中屋までやってきました。

元々、地域の生活雑貨屋の跡地、旧田中屋邸
アートデイズ期間内は、店内でお菓子も買えます。

オノマトペアート鑑賞スタート‼︎ どんな言葉が出てくるかな?

オノマトペアート鑑賞会をファシリテートしてくれるのは、デザイナーの″そらもぶびぺぼ″こと青木三枝さん。アート作品を鑑賞する前にオノマトペについての説明をしてもらいます。

フリップを持っているのが青木さん。オノマトペについて楽しく教えてくれます。

何となく「ドーン」とか「バーン」とか、漫画の擬音として認識しているオノマトペ。なんと日本語にはオノマトペが4500語もあり、その数はいまだに増え続けているのだとか。何気なく使っているオノマトペですが、言葉の分類分けや言葉の構造などを紐解いていくととても奥深く、オノマトペを研究されている学者の先生もいて、青木さん自身も大学でオノマトペの研究をされていたんですって。おもしろそうで″ドキドキ″しちゃう…って、オノマトペを挟み込んでみました笑

ちなみにオノマトペという言葉はどこの言葉か知っていますか? フランス語なんですってよ。オノマトペを英語にするとオノマトピ〜アってなるんですって。小島よしおみたい笑

「オノマトペとはなんぞや」を理解したらっ‼︎ アート作品を鑑賞します。旧田中屋に展示されているのはアメリカ産まれの作家ロビン・オウィングスさんの作品『部屋に流れる川』。この作品をオノマトペで感じてみます。

写真だと分かりづらいですが、床の間に置いてある小さな額縁に、水が流れる動画が映し出されています。部屋全体の雰囲気がアート作品って感じかなぁ〜

古い土壁の昔の家。壁にはご先祖様の写真が飾られ仏壇もあり、重苦しい雰囲気を感じます。床の間には水が流れる動画が映し出され、重く壮大な曲が大音量で流れています…。

う〜ん、困った。失敗したかなぁ〜。いや大人だったらいいんですが、子どもを連れて楽しむ雰囲気とはちょっと違ったかも…。特別に違和感があるものが置かれているわけでもないのに、お葬式のような凍てつく緊張感に参ってしまいました。

空気が止まったような重い空気…

約10分間、アートを鑑賞しながら思いついたオノマトペを付箋に書いていきます。私は作品からというよりも、家の重さや作家の不安な気持ちになって、心情がオノマトペになって出てきました。皆さんに聞いてもらっても共感得られないかな。『うなり、うなり』とか…『すすん』とか。ムスメは『とろとろ』『さらさら』『うるうる』と書いていました。水の流れから連想したのかな?

自分の想像とは違う言葉がいっぱい並びます。

言葉が出揃ったあとは、参加者みんなでオノマトペの共有。「このオノマトペが気になる」「これはどういう気持ち何ですか?」と会話します。

アート鑑賞というとなかなか言葉にまとめることができず「よかった」とか「悪かった」とかそっけない感想になってしまうのが、オノマトペを介すことで自分の気持ちを素直に共有できるのが不思議。とある参加者は「この家の埃になった気持ちがしてホロホロと書きました」と言ってて、「なんかその気持ちわかる〜‼︎」となりました。

お互いの話を引き出して、オノマトペアート鑑賞会は終了。お疲れ様でした。さて、肝心のムスメですが…。聞いてみたら「楽しかった👌」って。よかった〜。ホッとした。

ムスメ氏、作品を見て深く物事を考えられたのが良かったそうです。

大人が難しそうな事を話しているのはつまらないけど、オノマトペなら子どもでも会話に入っていけるから、一緒の目線で物事を見れて楽しかったんだそうです。親が勝手に心配していることって、子育てのあるあるですね。

オノマトペアート鑑賞会は終わらない。

オノマトペアート鑑賞会。実はこの体験日が最終日でしてね。こちらの記事で紹介しても次にいつどこでやるのかはわかりません。しか〜しっ‼︎ オノマトペで楽しむことは、いつだって誰だってできるんです。

旧田中屋を後にし、原泉アートデイズの他の作品も鑑賞。作品や道をオノマトペで楽しんでいきます。

オエオエ(階段登るのキツい)
モエモエ(木に生えている苔を見て)
モサモサ(落ちている葉っぱ)
ぶちぶち(赤い木のみ)
ぐるぐる(枝に絡まったツタ)
カイカイ(アート作品がおちんちんを掻いてるみたい)

日常には多くのオノマトペが眠っている事を認識しました。皆さんもぜひお子さんとオノマトペトークをしてみてください。自分の認識している言葉とは全く違う言葉が子どもから飛び出てくる時もありますよ。

原泉アートデイズ。残り日数少ないけど遊びにきてね。

さて、今回紹介したオノマトペアート鑑賞会のイベント会場でもある原泉アートデイズ。今年は11月26日までと残り日数が少ないですがぜひ遊びに行ってみてくださいね。

「アートって何だかわかんない。」「高尚な感じがして苦手。」大丈夫。正直なところ私もよくわかりません笑。でも田舎の風景を見ながらそこに違和感があるのを見て心が揺れるのが私にはちょっと心地いいんです。

よくわかんない時のおまじない。それこそオノマトペっ‼︎ 何か新しい自分の感情を発見できるかもしれないですよ〜‼︎

「原泉アートデイズ!」では、観覧は自由ですがドネーション(寄付)を募っています。 金額に応じてギフトも用意してありますので、ぜひご協力よろしくお願いします。

Links

目次