今回の記事…だいぶマニアックです。ポカーンとする人多いと思うけどゴメンなさいね。でも多分記事を読み終えた頃にグッとくる人もいるはずっ‼︎ そんな誰かに向けて届けますっ‼︎
路地裏の魅力にハマったムスメ。それならイベントやってみよう♫
子育て中のみなさん。お出かけされていますか? 移動手段は電車? バス? 近所の公園には歩いて、それとも自転車で? と、まぁ色々な選択肢がありますよね。
もちろん自家用車でお出かけというのも。”浜松は車がないと生活出来ない”とよく聞きますが、ちょっとした買い物や遊びに行くのに車での移動は大変便利です。でもドライブ中って子どもは飽きちゃいませんか? 私が運転中でもお構いなしにポケモンクイズなんて出してくるので「運転中だからちゃんと聞けないよ〜、ごめんね」って言ってたら、諦めて自分で遊びを見つけたようです。それが町中にあるたぬきの置き物探し。
町のいたる場所にたぬきの置き物が置かれているという事に気がついたムスメは、ドライブ中に飽き足らず、出かけた先々で、学校に行く途中、遠足に行った時もたぬきの置き物を探し始めます。たぬきの置き物と一言で言ってもその表情やポーズは様々。そのうちフクロウの置き物、シーサー、知らない土地の車のナンバー、こども100番の家などに興味を持ち、私に「この先に○○があるよ」教えてくれるようになりました。
ある日のこと、浜松市中心街で行われたイベントに遊びに行った時に路地裏に入ると、ムスメのアンテナに雷が落ちたようで「路地裏って面白いっ‼︎」という、小学生にしては渋すぎる趣味を持つことに笑。
その後も何度か路地裏散歩を繰り返し、私もムスメの目線で見る路地裏の面白さを掴んできたので、半分冗談のつもりで「よかったら路地裏散歩をワークショップにしてやっちゃおうか?」とムスメに聞いたら「絶対やろう‼︎」と即答。
それが今回の本題。タイトルにもある小学校3年生による「町あるきツアー」の序章です。
ワークショップの企画して、人を集めよう。
ムスメが企画する人生初めてのワークショップ。出来るだけ内容はムスメに考えさせて、無理がある箇所を私が補正していきます。
参加者には歩きながら気になったものをメモできるようにペンと紙を渡す。あとで振り返り発表をするかもしれないし、しないかもしれない。終了時間は夕方のアニメに間に合うように…。参加費用は大人10円、子ども5円ですって。すごいしかめっ面になって「高いんじゃないかなぁ〜」と悩んでいました笑。
内容が決まったらSNSを使って告知していきます。こんなヘンテコなイベント。来る人いるかなぁ〜と思いながらも、私のFacebook、Instagram、Twitterで呼びかけたところ、何と8名の参加者が集まりました。ムスメもやる気満々ですっ‼︎
ワークショップ当日。さぁみんなで路地裏を歩こうっ‼︎
小学3年生の企画とはいえ、ちゃんとイベントとして成立させたいので、集合場所 兼 最後のまとめの場所として、紺屋町にある私設公民館『ちまた公民館』を使わせていただきました。
こちらの施設は認定NPO法人クリエイティブサポートレッツが運営している施設。営業中は誰でも利用できる公民館で、のんびりしたり本を読んだり、好きにしていていい場所です。イベントで使用する際には使用料が必要になりますが、かなり安価で自由に使わせていただくことができるので、初めてイベントをやってみたい方や、居場所づくりをしてみたい方に大オススメですよ〜♫
おっと、それではだんだんとスタートの時間になってまいりました。楽しんで行きましょう。まずは紺屋町を東に歩いていくと、足立メガネさんの看板がありました。
視力検査のCのようなマークにメガネのデザイン。あえて言葉で語らず図形で見せるデザインですね。これを子どもの目線になって見てみると…
看板がリバーシブルになっていることに気がつきました。時代を感じるモダンなイラストですね。
そして連尺の交差点にあるこの看板っ‼︎
みなさん車でよく通る場所だと思うんですが、ほとんどの方が気がついてないと思います。一番下の『GO GO コンサルタンシー』って看板、近づいてみると…。実はカメのお腹の下に小さく鳥がいるんですよ〜。
もちろん落書きではなく、ちゃんと印刷されています。なぜこの鳥がいるのかは…謎ですね。ワークショップ参加者の方が「鶴と亀で縁起がいいみたいな事でこっそり入れたんですかねぇ…。」とおっしゃられていましたが、なるほど‼︎ それも一理あります。こうしてデザインの理由を想像してみるのも面白いですね。
路地裏を楽しもう‼︎ソレイの謎⁉︎
歩いていたら、ちょっと変わったステッカーを発見しました。(町の公共物に無駄にでステッカーを貼ったり落書きをするのは法律違反です。やめましょう。)
リムフ? リレフ?? ソムフ⁇?? それとも文字ではなく図形なのでしょうか。なんか目をひきますね。
しばらく歩いていると…。
今度は3色バージョン⁉︎
黄色バージョンも発見‼︎
手書きバージョン‼︎ というかリレフじゃなくてソレイだったのね〜。というか、ソレイって何ソレイ⁉︎ この後もずっとソレイさんの痕跡を探し続けたのですが今回は見当たらず。ソレイとはいったい何者? 謎は尽きません。
路地裏には変なものがいっぱい。何だコレクション‼︎
路地裏に入っていくと、表の通りでは見ることのないような「何だこりゃ」というものがいっぱいあります。そんな何だコレクションを紹介します。
路地裏に突然現れた彫像たち。井戸端彫像とでも呼びましょうか、野良彫像とでも呼びましょうか。
ROCK is DEAD!! ボロボロになったギターが落ちていました。熱いロック魂を感じます。
写真だとわかりづらいですが、車輪に盗難防止用のチェーンがついてる。不思議です…。
壁に埋め込まれた元ドア。ドアノブが残っていることで、まだドアとしての意地を感じます。
鍛冶町の大通りを南へ。飲み屋街の路地裏も探検
ワークショップ御一行は、鍛冶町の大通りを南に向かい、ザザシティから飲み屋街に入ってきます。通りを一本隔ただけで、路地裏の印象もまるで変わってしまうのが見どころ。夜になると明かりが灯るスナックやクラブの昼の顔は、舞台女優の休日の顔のようでまるで姿を変えます。
おそらくもう営業されてないスナックの壁にあるギリシャ神話のような彫刻。すなっく愛結という日本語の店名とのミスマッチが面白いですね。
独特のネーミングセンスを楽しむのも路地裏散歩の醍醐味。こちらの店名もそうですが、邦画の『私をスキーに連れてって』という言葉は、アメリカの野球ファンの愛唱歌『Take Me Out to the Ball Game(私を野球に連れてって)』が元になっているようですね。このウンチクは今回の参加者の方に教えていただきました。
完全な予約制ではなく、半予約というユルい感じがちょっと面白いです。
こういう植物にまみれたお家を、ムスメは「野生の家」って呼んでいます。
ギャラリーのような路地裏。皆さん、ここがどこなのかわかりますか〜?
今話題のモエヤン…。これをムスメに説明するのに、どれほど時間が必要だったか…。
ムスメの「ウ○コ発見‼︎」の視線の先がこれ。
こういう看板も味があって素敵ですね〜。
浜松手裏剣道場に寄り道しました。
せっかく町あるきツアーなので、一つオススメのお店を紹介。モール街にあるモデルガンショップ チトセ浜松というお店には、手裏剣道場があるって知ってましたか?
こちらのお店、私が小学生のころ同級生の中でサバイバルゲームが流行って30年以上前に何度か行ったことがあるんです。今はモデルガンの他に手裏剣道場があり、4年ほど前にムスメと遊びにいきました。
今回は時間的にも手裏剣はしなかったのですが、武器にテンションが上がりっぱなしの参加メンバー(特に男性陣)。お店の中にはモデルガンの他にも色々な武器や軍隊のグッズが置いてあるので、興味のある方は覗いてみると面白いと思いますよ。
ちまた公民館に戻って感想を言おう‼︎
さて、ここまで読んでいただいた皆さんもだいぶ疲れてきたと思いますが我々ワークショップ参加者一同はもっと疲れています。特に初めてのワークショップを取り仕切るムスメはぐったりしちゃいました。そろそろちまた公民館に戻りましょう。
まずはしばらくのんびり。寝転がったりして今日の散歩を振り返ります。そして”私が特に気になった場所”を、一人一人発表していきます。
「ここ、面白かったよね〜」とみんなで共有した場所を発表する方。「こういうのがありました」と個人的な感覚でグッときた場所を発表する方。どの視点も個性があって素晴らしいです。そして誰もが「浜松にこんな場所があるって知らなかったよね〜」という声。
いつも視界には入っているはずが見えてない事って本当にあるんですよね〜。ちゃんと意識することによって見慣れた世界がこれほどにも姿を変えるという事は大発見ですし、それを子どもというフィルターを通すことで、世界を初めて見るような雑念のない気持ちで楽しめたのは、自慢ですがウチのムスメの初ワークショップは大成功ではないでしょうか。
子どもに教えてもらおう‼︎
学校で、家庭で。子どもというのは大人たちから”教わる”立場とされています。しかし、私は今まで子育てしてきた経験上、子どもから教わることは多いし、子どもはいつだって教えたがり。自分が知ったことや調べたことを周りにいる大人に教えてあげようとしています。
忙しい毎日の中で、子どもの言葉に耳を貸すのってタイヘンです。なので毎回とは言いません。何かポイント毎に子どもの話を聞いて「教えてくれてありがとう」と褒めることで子どもはグングンと知識欲が成長していきます。
また、子どもが「コレっ‼︎」って思ったものを、イベント(今回はワークショップというか形にしましたが)として子どもに任せてみるのもアリだと思います。普段一緒にいる親や兄弟ではなく、第三者に対してプレゼンする機会を作ると、子どもなりに精一杯考えて実行に向かって走り出します。(もちろん、それぞれ子どもには性格があるので、無理強いさせないでくださいね)
「これは子どもには難しいかなぁ〜」と親が子どもの可能性を奪わないように。失敗したっていいんですよ。失敗するからこそ成功があるんだから。
そんな感じで、この記事はここまでです。長丁場ありがとうございました。また機会があれば『町あるきツアー第二弾「ソレイさんを探せ‼︎」』を行いますので、その際にはぜひご参加くださいね〜。