「浜松ローカルコーヒーフェス」は、家族みんなで楽しめるイベント
2021年12月に浜松城公園中央芝生広場で開催された「浜松ローカルコーヒーフェス」は、大人も子どももみんな一緒に楽しめるイベントです。
広い会場には、美味しいコーヒーだけでなく、小さな子どもも楽しめるブースやワークショップも充実しています。入場料は無料で、ベビーカーや子連れでも参加しやすく、ペットの入場OKなので、毎年多くの来場者で賑わいます。
家族みんなで揃ってお出かけ
浜松のコーヒー店が大集合!フードやグッズ、ワークショップまで
会場には地域のコーヒー店が集結します。店によって豆の種類、焙煎方法、抽出も異なりそれぞれの個性があふれます。
プロの入れたての味を何店舗も飲み比べることができるので、前売りで試飲チケット(4枚/1000円)も用意されており、友達とシェアすることもできます。通常サイズのコーヒーは現金で買うことができます。
淹れたてのコーヒーは最高
コーヒー以外にも、担々麺やカレー、ハンバーガーなどの飲食店も出店しています。スコーンやチョコレートなどのお菓子もあります。また、木工商品や衣類、ランドセルなどのユニークな雑貨類も並びます。
ミニクリスマスツリー作りや、ボール入れゲームなど、子ども達が楽しめるブースもあります。
可愛いツリーを作るよ
浜松の養蜂場も大集合!子ども達の大好きなハチミツが並ぶ
同時に会場内では、浜松近郊から養蜂場が集まり「ハチとミツのおいしい休日」というイベントが開催されています。
ハチミツの試食やミツバチクイズ、ワークショップなど、子どもも楽しめる内容ばかりです。
・ミツバチクイズ
ミツバチをテーマにした子ども限定の〇×クイズ大会です。全問正解には景品もあります。
ミツバチが飛べる距離や、ハチミツの保存方法など、大人でも勉強になる内容ばかりで、聞いていて大人も勉強になります。
ハチミツお姉さんとクイズにチャレンジ
・蜜蝋(みつろう)クリーム作り
蜜蝋と植物油をベースに、無添加で保湿クリームを作るワークショップです。
蜜蝋を湯銭で溶かし、好きな香りと組み合わせます。
普段はなかなか見ることのできない貴重な蜜蝋に、興味深々の子ども達。
「蜜蝋は、ハチの巣を濾してきれいにしたものだよ」
こんな風にハチミツの生産者さんから直接教えてもらえるので、参加するだけでハチミツ博士になれそうです。
温めると蜜蝋が溶けていくよ
・ハチミツ入りバスボム作り
お風呂に溶かすとシュワシュワの炭酸風呂になる、バスボムを作ります。はちみつが加わることで、保湿効果など様々な効果が期待できるそうです。
こねたり丸めたり、重曹やクエン酸などを配合したり、まるで理科の実験みたいです。
まるでプチ実験室みたい
子どもバンドも登場!会場は素敵な音楽で包まれる
中央にあるステージでは、出店者のトークショーも開催されます。また、バンドの生演奏やDJブースからオシャレな音楽が響きます。
キッズバンドも登場し、大人顔負けの演奏に来場者は魅了されてしまいます。
幼馴染4人組バンド「むつみとちはやwith」
マイカップ持参!子どもと一緒にゴミについて考えよう
このイベントの大きな特徴は、ほとんどの来場者がマイカップやマイタンブラーを持っていることです。
マグカップ販売もあるので、持参できなくてもみんなで楽しむことができます。
過去2回のイベントでは試飲用の紙カップの用意がありましたが
「イベントで出る紙カップゴミをなくしたい!」
そんな想いで、今回からマイカップ持参への協力を出店者みんなで事前にSNS等で呼びかけたそうです。
「予想以上にマイカップへの理解があり、持参される方が多くて嬉しいです。イベントは、企画者とか参加者とか関係なく、みんなで作り上げていくのが楽しいですね」
と主催者である松島さん(タタズミコーヒー)。
イベントの軸となる「人、環境に配慮したサスティナブルな取り組み」を、みんなの力で実現できる場所でもあります。
ベビーカーにはタンブラーやボトルもおススメ
どうする!?抽出後のコーヒーの粉のゴミ
美味しいコーヒーを淹れると同時に、抽出後のコーヒーの粉が残ってゴミになるのが気になりますよね。
ここでは実際にイベントで出たコーヒーの粉を再利用する方法を、みんなが体験し学ぶことができます。
他にも、身近なゴミの再利用方法を学べるブースもあります。
・抽出後のコーヒーの粉を利用した「たい肥」作り
イベント中に各店舗から出たコーヒーの粉を回収し、会場周辺にある枯れ葉と一緒に混ぜ合わせます。枯れ葉にいた微生物たちが、発酵や分解することで「たい肥」となり自然にかえす、という流れです。
しかし、説明よりも、実際に子ども達が楽しむことが一番!
ということで、会場内の店舗から使用後のコーヒーの粉を集めたり、公園から枯れ葉を探したり土に混ぜたり・・・子ども達が楽しくサスティナブルを実践していきます。
コーヒーの粉を利用した「たい肥」作り
・エコブリック作り
エコブリックとは、ペットボトルとプラスチックゴミで作るレンガのことを言います。
ここでは、ペットボトルにビニールやラベル等のナイロンゴミをどんどん詰め込み強度を高め、レンガにしていきます。
完成したものは実際に、左官屋さん(建物の壁塗りをする職人)の手によって花壇に再利用されるとのことです。浜松市内でも、このエコブリックを利用した花壇づくりに取り組む小学校もあるそうです。
他にも、海のゴミを集めて作ったオブジェやキーホルダーなどの販売や、環境問題についての展示などもあります。
エコブリック作り
美味しいコーヒーと一緒に、「サスティナブル」について学べる
「浜松ローカルコーヒーフェス」は、美味しいコーヒーが飲めるだけでなく、子ども達が楽しみながら持続可能な社会について、優しく学ぶことができるイベントでもあります。
「自分のコップを持ってくるだけで、たくさんのゴミを減らすことができるんだね!」
子ども達にこんな声掛けをしながら、会場でゆっくり過ごすだけでも、とても有意義な親子の時間になります。
美味しいコーヒーをきっかけに、私達が地球の為にできることを考えていきたいですね!
浜松城公園