FMハロー!で放送された「カネラジ〜お金の話をするラジオ」の一部を文章におこしました。
FP鈴木:緊急時の家計の見直しについて気をつけていただきたいことをお話しますね。
パーソナリティ:これも気になりますね。考えている方も多いと思います。
FP鈴木:家計の見直しといって最も効果があるのは固定費の見直しです。
何もしなくても毎月出ていってしまうお金のことですね。
真っ先に保険の見直しをイメージされる方がいるかも知れませんが、特に生命保険の見直しには注意が必要です。
パーソナリティ:生命保険、どんなことに注意すればいいんですか?
FP鈴木:生命保険については、加入するときに健康状態について保険会社に申告する告知というものがあります。
ですので、ご病気がある方、病気が心配な方、病気でなくても健康診断で悪い指摘のある方は気軽に保険を解約してしまうと次に加入できなくなってしまうこともあるんです。
パーソナリティ:そうなんですね。
保険って普段からあまり使うことが少ないんでもったいなく感じちゃいますが、入れなくなると思うとつらいですね。
FP鈴木:それと、掛け捨てで保障が大きいものと積立だけど保障が小さいものがあったら、保障が大きい方を残すことを検討して欲しいですね。
ピンチの時に万一が重なると再起不能のダメージとなってしまう可能性があります。
生命保険は最後の最後の砦、ゴールキーパーですから、ピンチで守りの局面ほどしっかりとしておきたいです。
パーソナリティ:なるほど、見直し方や見直す順番があるってことですね。
保険以外にも注意したほうがいいことはありますか?
FP鈴木:当たり前に聞こえるかもしれませんが、本当に苦しくなってきたら貯金などについてはお休みする勇気も必要です。
真面目な方ほど同じペースで貯金しなければならない、って考えちゃう人がいるんですが、人生山あり谷ありなので、その時にあったペースで走り切ることが大切ですね。
それでも不安という人は、お休みした分を取り返すために将来いくら貯金を増やせばいいか計算してみるといいです。
数字で見えると不安が少なくなりますので。
パーソナリティ:そういう人もいるんですね。
住宅ローンの支払が苦しくなった時は
FP鈴木:もしも住宅ローンの支払が苦しくりそうな方がいましたら、特に注意が必要です。
パーソナリティ:住宅ローンが払えなくなる!これも心配ですね。
FP鈴木:住宅ローンを借りる時には意識していないかもしれませんが、本来の金利から割引を受けて決まった金利で返済していることがほとんどです。
これは毎月決まった金額を返済する、という約束のもとに決められている割引なので、引き落としができない、なんてことがあまりにも続くと「もう割引はしません!」と言われてしまっても文句は言えません。
今は低金利だから変動金利で0.7%で借りてるよ、という人でも割引がなくなると一般的に2.4%ほどまで上がる可能性があります。
毎月10万円返済していた人は14万円くらいに増えてしまいます。
パーソナリティ:そうなんですか!
でも、本当に払えなくなっちゃいそうな時はどうすればいいんでしょうか?
FP鈴木:この時勢もありますし、ちょっと引き落としできなかったからすぐに高くなる、ということは考えづらいのですが、
支払えなくなる前に相談する!
というのが鉄則です。
各金融機関ごとに相談窓口は必ずあるはずですから、貯金が底をつく前に相談することをおすすめします。
返済方法を変更したり、返済期間を変更したり、一時的に利息だけ支払って猶予してもらったり、状況によって対応も考えてもらえます。
パーソナリティ:払えなくなる、っていうと恥ずかしいとか、申し訳ないとかって気持ちが出てしまう気がしますが、早めの相談が大切なんですね。
FP鈴木:はい!そうなんです!
収入源で住宅ローンを払えなくなってしまった人を救済する政策、なんていうものも検討してほしいですよね。
でも住宅ローンは一度期間変更したり猶予してもらったりすると、その次には見直しできなくなってしまうこともあるので、余裕はあるけれど不安だけで変更するのはやめたほうがいいですね。
出来ることから始めよう!
FP鈴木:他にも細かい見直しは意外とあるんじゃないでしょうか?
携帯やインターネットなどの通信費を安い会社やプランに切り替えたり、電気料金の支払いを新電力に切り替えたり、固定電話をインターネット電話に切り替えたり、年会費がかかっているけど使っていないクレジットカードを解約したり。
普段はちょっと面倒だからってやっていなかったことも、外出禁止で時間が出来たら実行に移すチャンスですよね。
これも真面目な方は気をつけてほしいんですが、一番いいもの、一番いいものと調べすぎて「比較地獄」に陥って結局そのままになっちゃった、なんてこともよくありますんで、ある程度効果が見込めたらやってみる、ということも大切です。
パーソナリティ:そうそう、面倒くさくなっちゃうこと確かにあります。もうちょっと調べてみようかな、ってそのままになっちゃうヤツね。
FP鈴木:必要な判断は先送りせず、アクションまでたどり着く、実はこれこそが出来るかどうかがお金を有効に使えるかどうかにつながっていくんですね。
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