お味噌汁が好きだから。
私は、小さい頃からお味噌汁が好き。
母が作ってくれた野菜たっぷりのお味噌汁。
いまでは私もよく作ります。
子どもって、煮物や炒めものにするとあまり食べない野菜でも
お味噌汁の具になると不思議と食べてくれたりしませんか?
たぶん、我が家の子どもたちもお味噌汁が好き、というか、お味噌が好き。
というわけで、お味噌作り体験に行ってみました!
今回参加したのは、和敬愛育園で開催された食育講座。
先生は、ご結婚されてから自家製お味噌を作り始めて20年という方です。
材料はいたってシンプル。
・米麹(こめこうじ)
・塩
・大豆
これだけ。
・麹と大豆は1:1
・塩は大豆1kgに対して420gくらい
です。
子どもが学校からもらってきたお味噌の資料(株式会社 全教図 発行「おみそ」)によると、麹の割合が高いほど甘口のお味噌になるのだそう。
今回は、1:1。どんな味になるのかな?
塩の多さにびっくり!
(1)まずは、麹と塩をまんべんなく混ぜていく作業から。
だまになっている麹を崩しながら、
丁寧に塩と馴染ませていきます。
黒いお味噌になるとは思えないような、白くきれいな姿です。
ここが希少ポイント!北海道産有機大豆。
次に登場するのも白色の素材。
大豆。
今回使用するのは北海道産の有機大豆です。
国産の有機大豆は、市場に出回る大豆の0,008%なのだそう。
数字を聞いても想像しにくいのですが、大豆10万粒を想像してみてください。
その中のたった8粒です。
ホカホカと温かい大豆。ゆで汁は別にしておきます。
(2)次は、大豆を潰す。
圧力鍋で炊いたぷっくりとしてやわらかく艶のある大豆。
硬さは指でつぶせるくらい。
これが、すっごくいい香り!
1つ味見をしてみると、甘みがあって濃厚で、止まらなくなるおいしさ。(←大人なのでひと粒で我慢しました)
さて、その大豆を潰していきます。
今回はフードプロセッサーを使ったけれど、ミキサー、すり鉢、ポテトマッシャー、耐熱袋などでもO.K.。
フードプロセッサーを使うと、短時間で簡単になめらかになってお味噌作りのハードルがぐんっと下がる気がしました!
何度かに分けて潰していきますよ。
その大豆ペーストを今度は最初に馴染ませた塩と麹の中へ!
(3)次は、麹と混ぜるとても根気のいる作業。
とっておいた大豆の茹で汁を加えながら、耳たぶくらいの硬さになるまで根気よくまぜ混ぜ。
ここはお兄さんお姉さん達が一生懸命頑張ってくれます。
大豆の熱で温かいよ。
(4)空気を抜いて保存用容器に詰める。
ついに、最後の工程です。
密閉できる清潔な保存用容器を用意して、容器の底に塩をバッと振りかけます。
そこに、野球ボールの様に丸くにぎったお味噌の団子を…
べチン!と投げ込みます!!
こうする事で空気を抜くようです。
お味噌の団子を作っては1人ずつ投げていくのですが、容器の中に入るように狙って投げるのがなかなか難しい〜
全て投げ終わったら、
平らにならした上に2度目の塩を振り、
空気に触れないようラップを密着させ、
容器の蓋を閉じれば…
仕込み完了!!
あとは、そのまま約半年寝かせたら出来上がり!
お味噌作りはここまで。
お土産に、一年前に仕込んだお味噌をいただきました。
白いお味噌がこんな色に変化するんですね〜。
匂いも茹でた大豆の暖かい匂いが、
キリッと引き締まって塩辛い、そして深みのある芳醇な香りに変化しています。
発酵の力って不思議ですね。
そして、さっそく我が家のお味噌汁に。
いただいてきたお味噌。
お味噌だけでなめてみた時にはすごくしょっぱくて、塩味が濃いように感じたのですが、お味噌汁に入れてみたらしょっぱさはどこへやら?
甘みと旨味があって、
いつものお味噌汁より酸味が少なく、まろみが感じられる優しい味に仕上がりました。
これは、文句無しにおいしいです!
実は、大豆だけでなく水や塩にもすごくこだわったこのお味噌。
食育講座では、良い調味料(砂糖・塩・醤油・味噌)の選び方も教えていただき、家族の食を左右する立場の私はとても勉強になりました♪