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「しつけ」を定義し直すと・・・?

子育てって正解がないって言われますよね。

結果として、知っているやり方(自分がされた育て方)をしてしまうことが多いです。
でも、いつも怒ってばかり……

これでいいのかな?って不安になりますよね。

子どもに毎日イライラして、ドッカーン!(爆発)
何度もガミガミ言って、もううんざり……

こんな状態、お母さんにとっても良くないですよね。

みんな良い子育てをしたいはずなのに、どうしてこうなってしまうんだろう。。。

子育ってってそういうものだから?仕方がない?
でもなんとかしたい。この状態から抜け出したい!
もっと自分の子育てに自信を持ちたい!!

そんなお母さんたちにおすすめしたい本があります!

子どもの脳を伸ばす「しつけ」
~怒る前に何をするか「考える子」が育つ親の行動パターン~

ダニエル・J・シーゲル + ティナ・ペイン・ブライソン 著

キレたり感情をむき出しにしたりという「しつけ」にありがちな場面をなくす方法が、脳科学的に書いてあります。

最初に、この本では「しつけ」の意味が一般的な意味とは違うことを、お伝えしておきます。
私自身、子どもを抑えつけるイメージが「しつけ」にあったのですが、
著者も「しつけ」という言葉をタイトルに使うかどうか悩まれたそうです。
そのため、本の中で「しつけ」を定義し直してあります。

少しだけ本の中身を紹介させてもらいますね!

しつけの定義ですが、著者はまず、「しつけ」と「」を区別しました。

一般的なしつけが発揮されるのはどんなときでしょうか。
おそらく、大人にとって望ましくない姿のときがほとんどではないでしょうか。

ごはんも好き嫌いなく食べて、きょうだい仲良く遊んで、宿題もして~、
悪いことはしないし、言われる前に全部やる。そんな子だったらしつけをする必要ないですよね~。笑

なので、逆の場合、例えば子どもがよくないことをしてしまったとき、
思い知らせようとしていませんか?

自分のしたことを思い知らせるためには・・・を与える?

言われてみて、
また同じことをしないように反省させなければいけない、という自分の思い込みに気づきました。

実は、子どもに思い知らせたり(だから言ったでしょう!)とか、
罰を与えたり(今日はゲーム禁止!)というような方法は、
逆効果になる場合が多いそうです。

著者は、「しつけ」は教えることだと言っています。
罰ではないんですね。

その方法とは・・・

その前に、ひとつ大事なことをお伝えしておきますね。

どんな子どもにも、どんな状況にも、すぐに効果のある魔法みたいな方法は、本には書いてありません。
正解のない不安の中で子育てをしているお母さんが、そういうものを求める気持ち、すごくよくわかります。
それだけ子育てが苦しくて大変だからですよね。
私も、どこかにあるはずだと思ってずっと探していました。
でも、一日でやせる方法がないのと同じように、どこにもないんですよね……

ですが、本に書いてある方法を続けていけば、少しずつでも子育てに自信が持てるようになれると思います。

その方法は、「つながり」と「切り替え」です。

しつけの第一歩は、子どもと気持ちでつながることだそうです。
つながるってどういうことかと言うと、

子どもに関心を向けて、気持ちを尊重して、きちんと耳を傾け、
がんばりを評価して、いつも味方であることを伝えること。
(その行動が気に入ったかどうかは別として)だそうです。

子どもに伝わって、初めてつながりが生まれるということなんですね。

そんな時間ない!私にはできない~!って諦めないでくださいねっ
今までのように怒って「~しなさい!」と言うほうが、簡単ですぐに効果があると思うかもしれません。
ですが、感情を爆発させてあたり一面焼き尽くすような事態になるよりも、結果として早くてお互いに楽になる、と思いませんか。

親子どちらも心地よい関わりができれば、きっと怒るよりも「つながる」選択ができるようになると思います。

「つながり」のあとは「切り替え」です。

気持ちを落ち着かせて、耳を傾けられる準備をさせてから、
よくない行いからよい行いへ導きます。
教えることがしつけだからです。

かんしゃくをおこしている子供に、何を言っても耳に入りません。
大人だって頭に血が上っていたら、どんな正論も届きませんよね。
「切り替える」前に、この子は準備が出来ているかな?と考える必要があります。

切り替えは、その時の状況によって対応が変わるため、説明が簡単になりましたけれど、ここまでご紹介した「つながり」と「切り替え」、
どうでしたでしょうか?

もちろん、この方法でいつも上手くいくわけではないです。
つながろうとしても出来ない日もあるし、ついつい怒ってしまう日だってあります。あって大丈夫なんです。
親も完ぺきではない(完ぺきな大人になる必要はない)ということを教える機会だと、著者も言っています。
子育ての専門家の著者も、子どもにキレていますので(失敗談が載っています)
安心してください。

今まで考えもしなかった視点を、この本からもらいました。
子どもによくない姿が出ているときは、親とのつながりを求めているときだそうです。

かんしゃくをおこしているとき、子ども自身も苦しいことに初めて気がつきました。
なんだったら、私を困らせようとしているくらいに思っていたんです。

一番良かったのは、その時の感情にのみこまれずに、客観的に見れるようになったことです。(いつもではないです)
私が少し冷静になれたことで、子どものかんしゃくも長引かなくなったように思います。気のせいだとしても、そう思えたことで楽になりました。
できれば2歳前後にこのことを知っていたかったです~!

書かせていただいたことは、ほとんどが本の受け売りですが、私の主観も含まれています。
詳しい内容を知りたい方は、是非本を読んでみてください。
「つながり」や「切り替え」をどんな風にしたらいいのか、助けになることが書いてあります。

今までのやり方を変えるのは、簡単なことではないです。
でももし、お子さんとのつながりをつみ重ねて、良い関係を築いていると感じられたら、それは子育ての自信につながると思います。

毎日頑張っているお母さんたちが、もっと子育てが楽しくて、子どもと過ごす時間がもっと幸せなものになってほしい、と思っています。

ここまで読んでくださって、ありがとうございました!

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